「そうだ、社食行こう」京都駅至近にある衣料品メーカーの「絆」を育む社員食堂
野菜のボリュームUP! 食事を通じて「美しく」「健康」でいられるよう女性目線で運営
株式会社ワコール(以下ワコール)は、京都市南区に本拠を置き、女性用下着の製造販売を行なう国内トップシェアの衣料品メーカーです。2005年10月に持株会社株式会社ワコールホールディングスへと商号変更するとともに、新たに設立した株式会社ワコールは、株式会社ワコールホールディングスの100%子会社となっています。
そんなワコールさんが、2016年8月にJR京都駅から徒歩5分という好立地に設立した事業所がワコール新京都ビルです。こちらの1、2階部分は「ワコールスタディホール京都」という「身体の美」「感性の美」「社会の美」という3つの美について、スクール形式で学んだり、コワーキングスペースで自主学習ができるといった、「美の学びの場」となっています。また3階から6階はオフィスゾーンとなっており、約500名が在籍。7階には社員食堂が設置されています。「美」を追求するメーカーの社員食堂とは一体どのようなものなのでしょうか? 早速訪問してみましょう!
まとめ
「社員が一つになり、お客様との絆を深めるように」と名付けられた社員食堂
ワコール新京都ビルの社員食堂の名前「レガーメ」は、イタリア語で「絆」という意味だそうです。
この新京都ビルは西日本地区の新たな拠点となるオフィスとして、京都、大阪、さらに本社(一部の事業部)という、それぞれに歴史と文化がある3つの事業所の社員が移動し働いているため、「皆で新たな絆を築いてほしい、そして、お客様との絆も大切にして欲しい」との願いをこめて名づけられたといいます。
なお、イタリア語の名前となったのは、社員食堂の設計が「イタリアンカフェ」をイメージしたものであることに由来しているそうですが、実際に社員食堂を利用されている方々の表情を見ると、明るく、楽しく働いている様子が窺え、「レガーメ」の名の通り絆を育む社員食堂となっているようでした。
社員食堂を通じて地域に貢献
「社員食堂を運営する立場として心がけていることは?」の問いには、
「まず『安心・安全』。そして『おいしい』こと。社員のみなさんにおいしい食事でお昼休みを楽しく過ごしてもらいたいと願っています」とのお応えをいただきました。また、「京都の企業、そして関西の企業として地元に貢献したい」との考えから、社員食堂では京都産・関西産の食材をメニューに積極的に取り入れるよう、運営業者にも依頼しているとのこと。実際、本社食堂では京都産、そしてこの新京都ビルでは滋賀県産のお米が使われています。
また、事業として「女性の美」を目標に掲げていることもあり、「社員のみなさんが食事を通じてより美しく、健康でいられるように」との考え方を運営業者と共有。たとえば、体の中から「美」を醸成するために日々のメニューの野菜量を多めに提供してもらうことや、メニューにカロリーや塩分が明示されるなど、常に「美」への意識を怠らないよう配慮しているそうです。そのため「レガーメ」のマネージャーもシェフも女性が担っており、常に女性目線での運営を心がけているとのことです。
新京都ビルはまだオープンしてから日が浅いため、これからは、健康保険組合や社員からの意見や希望をメニューに反映していく予定とのこと。
社員食堂でも「美」を追求するワコールさん。今後も注目の社員食堂のひとつと言えそうです。
京都市南区西九条北ノ内町6
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