「自社に社員食堂を設置しよう」と決定すると、大きな問題となるのが食堂を委託する会社をどこにするかということです。しかし数ある社員食堂運営会社の中で、どの会社を選べばいいのか、初めて社食づくりを行なう担当者にはわかりにくいものです。
一概に「社食運営会社」といっても多種多様で、100社以上の社員食堂を取材している社食ドットコムとしておつきあいさせていただいている企業様の中より、多くの実績を誇る社食運営会社をご紹介させていただきます。
2020年以降は社員食堂を取り巻く環境が大きく変わってきています。また企業規模や社員の年齢層、男女比などで理想とする社員食堂の形態が変わってきます。各社の特徴を知り、御社の理想に近い社食運営会社を選ぶことが社員食堂運営会社を選ぶ一歩といえます。
これから社員食堂を依頼したい方へご案内する社員食堂運営会社
社食ドットコムだからわかる!
社食を選ぶ際に気をつけたいこと
社員食堂運営会社から見ると御社はクライアントとなります。クライアントが社食運営会社を選ぶ際、多くの場合コンペを行い、各社のプレゼンや実食を元に社食を決定します。
<社食をつくるながれ>
社員食堂をつくっていくために、必要なことは「目的」「時間」「予算」を確認することです。
どのような食堂を目指すのか、その実現のために何をいつまでに用意しなければならないのか、といったことを把握しましょう。プランの変更や突発的事項に対応できるよう、余裕を持って取り組むことが重要です。
1. 「どのような社食にしたいか」を決定する
コロナ以前は「リラクゼーション」「社員の健康度を高める」といった目的を優先としている企業が多く、中でも「コミュニケーションを高める場」としての役割を社食に置く企業が多かったといえます。
しかしこれからの「避密=密集を避ける時代」となっていますので、誰もが経験したことのない、まったく新しい時代の社員食堂が求めらています。
2.予算・スケジューリング
計画が稼働し始めてからでなく、実際に利用する食堂運営会社をまず決定し、一緒に作り上げていくことがベスト。
3.基本的な計画の準備
どのくらいの広さにするのか、どこに配置するかレイアウトはどうするかなど。場所については眺望のよい高層階なのか、渋滞を避けるためにエレベータの乗り換え階にするのかなど使い勝手を配慮する。
4.詳細の確定
営業時間や営業スタイル、メニュー内容や品目、精算スタイル、インテリア、什器、厨房機器等を決定する。
5.担当者・運用ルール決定
誰が担当し、何を行うのかを決定する。
簡単にまとめると以上のようなステップを踏まえ、社員食堂をつくっていきます。
<社員食堂運営会社を選ぶために>
数多くの社員食堂を見てきた社食ドットコム目線でいえば、「おいしい」「食育など健康面に力を入れている」「衛生管理が強い」「スタッフ教育がしっかりしている」「要望に柔軟に対応できる」など、社食運営会社にはそれぞれ特徴があります。しかし初めて社員食堂設置プロジェクトに選ばれた人からすれば、どの社食運営企業が良いのか、その社食運営企業の得意なジャンルはなんなのか、わかるはずもありません。
そのため言葉は悪いのですが「一か八か」でアプローチした企業を選んでしまい、その言われるがままに社食を運営し始めます。そして言われるがままに日々が過ぎてしまい、なんとなく社員食堂が運営されていきます。その後社食を設置した際の担当が異動となり、新しい担当者は「そもそもうちの会社はなぜこの運営会社に依頼しているのか」すらわからないというケースが多いのです。
今や社員食堂は、その企業の社員の健康や、働き方、創造性の向上、コミュニケーションスペース、そして企業イメージを高める施設となっています。そのため、最初にどの社員食堂運営会社に依頼するかは、とても重要な選択となります。
社食ドットコムでは、今まで取材した企業の中で、「この社員食堂はすごいな」「ここはこの点に力を入れているな」という特長や総合力の高いと感じる社員食堂運営会社をご案内したいと考えています。

これから社員食堂を依頼したい方へご案内する社員食堂運営会社
栄養食株式会社

会社名 | 栄養食株式会社 |
設立年月日 | 1938年10月30日 |
事業内容 | 1.社員食堂の管理運営 2.学生食堂の管理運営 3.寮・研修所における食堂の管理運営 4.お届け給食 5.ケータリング・出張宴会 |
従業員数(連結) | 1,020名(2020年5月18日) |
WEBサイト | http://www.eiyo.co.jp/ |
概要
「働く人に楽しい食事を」「集う所に楽しい食事を」、私たち栄養食グループは、この社是の実現のために、日々活動を続けています。 栄養食株式会社は、給食専業会社として80 余年の歴史を持ち、日本の給食産業の草分けとしての自負を持って事業を続け、お客様からの評価と信頼をいただいてまいりました。お客様の健康に配慮した栄養バランスのとれたメニュー、家庭料理のぬくもりを感じさせる飽きのこない美味しさ、明るい心のこもったサービス、そして何にも増して徹底した衛生管理と清潔感、厨房の安全管理、これらを毎日の仕事の中で「継続は力なり」をモットーに実践し、堅実経営に徹してまいりました。社会から存在を認められ、よきパートナーとしてお客様に評価され信頼される、そういう会社をめざし「正業精進」を旨として、今後も努力を重ねてまいります。 ご指導ご支援をよろしくお願い申し上げます。
サービスの紹介
■サービスの心構え
心まで満たす手作りの味を。 会社や工場で働く皆様が、毎日食べても飽きがこない。 むしろ、それが自然なことだと感じられる。 手作りの味とはそのようなものと考えます。 そして、家庭料理のぬくもりは、食べる人の心まで満たすもの。 嗜好や多様化した現代においても、 多くの日本人に親しまれ共通して喜んでいただける味を、 これからもご提供していきます。
■健康サポート
管理栄養士が各種測定器でお客様一人ひとりの健康状態を測定し、その結果から個々に合ったお食事を提案しています。 生活習慣を見直すことにより、小鉢やサラダの利用が増える等、食事のバランスが整う効果に繋がっています。 また、ラーメンスープの塩分量やお酒の糖質量は、見てわかる健康学習展示として人気です。一般的な指導よりもお客様と共にできることを探していくフェアを行います。
■メニュー例
社員食堂では『働く人に楽しい食事を』を社是として、美味しく、健康に配慮したバランスの良いお食事を提供しております。 エネルギー、塩分等の栄養成分表示をもとに、個人個人に合ったお料理をお選びいただけます。 毎日召し上がるお食事には、身体をつくるすべての栄養素が必須です。 お客様のご要望にお応えして、「美味しかったよ」の一言が心に響きます。
■イベント
お客様になじみのあるメーカーとのコラボレーションによって、ワクワク感のあるメニューをお召し上がりいただきたいと始めました。 各社メーカーの特徴を活かした新しい味に出会えます。 本格的なお店のシェフの味を、毎日のランチで味わえる。そんなお食事を楽しんでみませんか。
■情報発信
当社管理栄養士・栄養士作成の栄養と健康情報をお知らせする『卓上メモ』を毎月発信しております。日々の生活にお役立て頂けるよう季節にあったテーマを選んで配信しています。 お客様の喫食スペースでお食事をお召し上がりいただきながら、栄養成分や食習慣の情報が手軽に入手できるツールです。
メッセージ
「働く人に楽しい食事を」 「集う所に楽しい食事を」
これが栄養食の社是です。食堂運営のコンセプトは全てこの社是を土台として立案されます。 たとえば、受託した食堂が社員食堂であれば、お食事の提供を通じてその会社の従業員様が健康を保ち、充実した仕事につながり、ひいてはそのことが社会貢献につながります。 けっしてお金のためだけではなく、社会の中で人々のお役に立つ。 それがあるので私たちはこの仕事を継続できるのです。 それが私たちの秘かな誇りです。
株式会社LEOC

会社名 | 株式会社LEOC |
設立年月日 | 1983年4月1日 |
事業内容 | 1. 企業・学校などの食堂におけるフードサービスの提供 2. 病院・社会福祉施設におけるフードサービスの提供 3. 各種厚生施設におけるフードサービスの提供及び施設の運営・管理業務 4. スポーツ施設におけるフードサービスの提供及び栄養サポート業務 |
売上高(単体) | 1,046億円 / 2023年3月期 |
社員数(単体) | 25,250名 |
WEBサイト | https://www.leoc-j.com/ |
その他(株主など) | ONODERA GROUP(www.onodera-group.jp) |
概要
■LEOC
1983年に創業以来、コントラクトフードサービスのエキスパートとして、「心」のこもった食事サービスの提供に努めています。給食事業では、北海道から沖縄まで2,800ヵ所以上の施設で食事を提供し、オフィス、工場、寮、学校、スポーツ施設などの企業・学校給食と老人ホームなどのシニア給食、また病院、障がい者施設、保育園などのヘルスケア給食のマーケットで、バランス良くさまざまな施設に食事サービスを提供しています。
■ONODERA GROUP
給食や外食をはじめ、人財、再生医療、スポーツの5つの事業を柱にグローバル展開しています。
給食事業のLEOCや、洗練された伝統の日本食を世界に伝えていくことを目指す「銀座おのでら」を中心に、外食店舗を展開するフードサービス事業。東南アジアでの人財教育と、特定技能による人財紹介を行うONODERA USER RUNをはじめとしたヒューマンリソース事業。いまだ有効な治療法のない疾患に苦しむ世界中の患者様に、新たな希望を届けるONODERAメディカルをはじめとした再生医療事業。そして、Jリーグで活躍するプロサッカークラブ・横浜FCや、サッカーポルトガル2部リーグ所属のUDオリヴェイレンセSADによるスポーツ・エンターテイメント事業です。 グループシナジーがLEOCの力であり、自由な発想力や提案力の基盤になっています。
サービスの紹介
■毎日食べたいおいしさ
私たちは「温かい料理をいつでも美味しく召し上がっていただきたい」という想いがあります。そのためにあえてセントラルキッチンを持たず、現地調理にこだわってきました。また、素材本来のおいしさを引き出す調理や健康的な食事を追求し、身体も心も満たされる食事を提供します。
■食のエキスパートによる企画開発力
LEOCには現場を支える多くの調理師、栄養士の他、各料理ジャンルのエグゼクティブシェフ、ホスピタリティトレーナーなど、食と接遇のエキスパートがメニュー開発や快適な食環境づくりをしています。また厨房計画、什器選定等を行うファシリティーチーム、装飾・デザインを企画するプロモーションチーム、トレンドから商品開発に落とし込む商品開発チームなど、多様な視点から世界にたった一つの「個」の食堂作りをプロデュース。食のエキスパートによる企画開発力が、LEOCの強みです。
■サステナブル
近年ではSDGsを軸にした社食運営のご要望を多くいただいており、LEOCは代替タンパク質をメインに使用したサステナブルフード「L’thical」(エルシカル)、「生産地への貢献」をテーマにしたオリジナルブレンドコーヒーの開発、働きやすい環境づくりなど、サステナビリティに注力しています。共に社会課題を解決するパートナーとして、幅広い提案をいたします。
■ONODERA GROUP東京本社にオープン!サステナビリティ・コミュニケーションラボ“Re+Izm”
「Re+Izm」は、サステナブルな考え方をより具現化し、「持続可能な社会づくり、豊かな未来」を考え、体験するコンセプトエリア。社員にとっては、自分をリフレッシュさせ活性化する場に。また顧客やパートナー企業などにむけては、ONODERA GROUP が手がけるコントラクトフードを実体験できる場として活かしていきます。
メッセージ
■新たな価値を創造し続ける、パートナー企業に。
社員食堂は、食事の場としてだけでなく、コミュニケーションの活性化、健康サポート、サステナブル活動の推進など、企業の価値を高める場として、様々な付加価値が求められてきています。 LEOCは、食品ロス削減やサステナブルメニューの提供などの環境課題と向き合う取り組みや健康イベント、デジタル化の推進など、時代のニーズに応えて提案しています。お客様の想いに寄り添い、サステナブルな社会の実現へ貢献するパートナーとして、 新たな価値を創造し続けます。
シダックスコントラクトフードサービス株式会社

会社名 | シダックスコントラクトフードサービス株式会社 |
設立年月日 | 1960年5月11日 |
事業内容 | 1. 企業(オフィス・工場・社員寮など)におけるフードサービス 2. 学校・学生寮におけるフードサービス 3. レストラン・社員クラブ(保養所)におけるフードサービス 4. 施設内売店の運営 |
売上(連結) | 1,101億4,800万円(2020年3月期) |
従業員数(連結) | 約36,000人 |
WEBサイト | http://www.shidax.co.jp/ |
その他(株主など) | 1日約72万食提供 |
概要
1日72万食の食事提供を行うシダックスの中で、祖業である給食事業を担い、約1,200件を受託運営しています。
また、全国各地の企業様のオフィス、工場、社員寮、大学の学食や学生寮、施設内の売店やレストランなど、幅広くフードサービスを展開しています。
弊社の理念である「すべては未来の子供たちのために」のもと、お客様に安心・安全でおいしい食事と健康を提供し、事業・サービスを通じてお客様と共に、さまざまな社会課題の解決を目指してまいります。
サービスの紹介
シダックスは、ニューノーマル時代の食に関するお客様のあらゆるご要望に対応いたします!
1) 感染症対策のご提案
・食堂内のソーシャルディスタンス、飛沫感染防止シートやアルコール設置など、基本的な感染症予防を100%実施しています
・また、弊社従業員にもコロナウイルス感染症対策や健康管理に関する教育指導を実施してします
2) バリエーション豊かなメニューフェアのご提案
・毎日食べる食事だからこそ、栄養バランスを考えた健康メニューをはじめ、野菜たっぷりのメニュー、コロナウイルス感染症や花粉症予防のための免疫力を高めるメニューなど、健康をサポートするメニューフェアを実施します
・コロナ禍で外出が難しい社員・学生の皆さまに、施設内にいても非日常を味わえるような、テレビやSNSで有名なレストランの監修メニューや全国のご当地メニュー、世界各国のメニューなど、多様性に配慮したメニューフェアも実施しています
3) キャッシュレス決済のご提案
・人との接触機会を避けたいお客様へ、最適なご提案をいたします。幅広い交通系・流通系ICカードにもご対応可能です
4) 食堂規模や食数に応じた委託費適正化のご提案
・繁忙期や閑散期など、食数の変動に応じた適正な運営をご提案します
・日本最大級の企業・団体向けフードデリバリーサービス「シャショクル」や「ごちクル」と提携し、日替わり弁当の提供も行っています
5) キッチンカーのご提案
・密集・密接・密着を避けることが必要とされるコロナ禍で、「できたての食事」+「選ぶ楽しみ」+「おでかけ気分の味めぐり」を体験できるキッチンカーのイベントも実施しています
6) 安心・安全な食材供給体制
・グループの事業子会社による一元物流により、食材のトレーサビリティが確保でき、安心・安全な食材をご提供いたします
・直営のお客様にも「給食に特化した会社ならではのノウハウを活かした食材販売」に対応いたしますので、ご相談くださいませ
7) 厨房・食堂空間をプロデュースできる「建設エンジニアリング」のご提案
・食のプロとして、単なる食事提供業務だけではなく、厨房や食堂空間の設計やプロデュースも行っています
・社員が多く集まる食堂にて、SDGsを自社の社員へ浸透させる取り組みなどさまざまなご提案をいたします
メッセージ
コロナウイルス感染症により、社会が大きく変化しているなか、60余年で培った給食事業の運営ノウハウを活かし、お客様のご懸念事項の解消や、こんな食堂があったらいいな!を実現するため、あらゆるご要望に弊社のプロ集団がお応えいたします。
また、昨今話題の「健康経営/SDGs対応」が必須となる時代に沿ったフードサービスにつきましてもご提案いたします。
お客様の日常を彩る、“健康”で“おいしく”そして“楽しい”食事をぜひ私たちにお任せください。
弊社には、管理栄養士・栄養士2,700人、調理師約1,300人が在籍しており、日々、お客様へ安心・安全なお食事を提供すべく切磋琢磨しております。
まずは、気軽にご相談ください。ご連絡をお待ちしております。