【特別企画】社員食堂で働く人に「社員食堂業界の魅力・やりがい」について聞いてみました【コンパスグループ・ジャパン編】

社員食堂で働くスタッフは、ただ単に料理を提供するだけの存在ではありません。彼・彼女らは、社員食堂の中心であり、クライアント企業の社員にパワーを注ぐ源となる役割を担っています。毎日の業務に疲れた社員が、おいしい食事とともに一息つく場所、そしてエネルギーを注入しまた午後からの仕事に打ち込めるよう、そして最高のパフォーマンスを発揮できるよう心身の状態を整える場、それが社員食堂です。そしてその背後には、情熱をもって料理を創り出し、ランチタイムを心地よく過ごしてもらおうとする社員食堂スタッフたちの存在があるのです。

社員食堂のスタッフは、多様なバックグラウンドを持ったプロフェッショナルたちから成り立っています。彼・彼女らは、食材の選定からメニューの考案、そして実際の料理まで、一貫してこだわりを持って業務に取り組んでいます。また、健康や栄養バランスを考慮したメニュー提供はもちろん、時には季節のイベントや特別な日にちなんだ特別メニューを考えたり、利用者とのコミュニケーションなど、創造力を発揮する場面も豊富です。

社食ドットコムでは、そんな「社員食堂で働く人」にスポットをあて、社員食堂という場所で働くことの魅力ややりがいなどを紹介します。今回はコンパスグループ・ジャパン株式会社の徳永さんをご紹介します。

【プロフィール】
徳永 葵
大学で管理栄養士課程を修了。大学時代には4年間フルーツジュース専門店でのアルバイトを経験。2019年コンパスグループ・ジャパン株式会社に入社。現在は都内の社員食堂に勤務。利用者とのコミュニケーションを大事にし、「昔ながらの社員食堂を変えていきたい」と日々奮闘中。

【会社概要】
コンパスグループ・ジャパン株式会社
コンパスグループ・ジャパン株式会社は、世界の40の国と地域、約55,000カ所を超える運営拠点において「フードサービス」と「サポートサービス」を提供し、年間売上高が約4兆360億円にのぼる(2022年9月期225億ポンド)コントラクトフードサービス業界世界最大手の企業グループの日本法人。社員数 2,181名、その他従業員 13,512名。国内グループ企業含むグループ事業所数は1,500にのぼる(2022年9月時点)。コントラクトサービスとして、オフィス・工場、学校給食や教育関連施設、病院、有料老人ホーム、高齢者施設でフードサービスを提供するほか、食材・食品の販売を行っている。

本社所在地:東京都中央区築地5丁目5番12号 浜離宮建設プラザ4F・5F
Webサイトアドレス https://www.compassgroup-japan.jp/

Q1.コンパスグループ・ジャパンを選んだ理由

私は大学で管理栄養士課程を専攻し、就職活動をする際、「食で人を笑顔にしたい」「食に関わる仕事をしたい」と考えていました。当初、食品メーカーなど「食」と関わる企業を対象に就職活動をしていたのですが、授業の一部で実際の現場を経験する臨時実習という取り組みがあり、コンパスグループ・ジャパンが運営する、ある企業の社員食堂に行って勉強させていただくという機会があったのです。

実際に足を運び、メニューの豊富さや、利用している方々が満足そうにしている様子、社員食堂で働く人々の姿を見て、私も直接お客様と関わりのある仕事をしたいと考えるようになり、少しずつ社員食堂で働きたいと思うようになっていきました。

就職活動時は食品メーカーも候補にあったのですが、ある食品メーカーの面接官に「色々話を聞いてみると、あなたが本当にやりたいことは、『社員食堂』に適しているんじゃないかな?」と言われたんです。私が面接で話した、入社後の希望ややりたいことなどが、食品メーカーではなく、社員食堂で実現できる内容だったんだと思います。その時に「自分は社員食堂で働きたい」ということを自覚しました。

「社員食堂で働くことの良さ」は、クライアント企業の社員に貢献することで、世の中を良くするお手伝いができることだと思っています。食事をすることは、生きていく上で欠かせないので、クライアント企業の社員の方々の1日のマストな部分に関わることで、皆さまのやる気が上がり、結果皆さまの仕事が世の中に貢献していくのはいいなと思いました。そして、社員食堂の運営に強いコントラクトフードサービスの会社がコンパスグループ・ジャパンだと思い、入社に至りました。

Q2.日々の業務内容

出勤したら、まず前日の勤怠や売り上げ、メール等を確認し、天候や朝食の来客数を見てお昼の来客数を想定します。

8時に最初の朝礼があり、厨房スタッフにその日の注意点や連絡事項を伝えます。その後、実際にホールに入り、スタッフたちの様子を見たり、カトラリー類に不備が無いかチェックをしたりします。また、小鉢の味見や、提供するお弁当のメニューを組むこともあります。10時になると、今度は全スタッフで朝礼を行い、衛生事項の確認や当日の注意事項の共有・指示を行います。その後、メニューの味、サンプル、調理状況の最終確認や整理整頓をしてから11時に昼食の営業がスタートします。

営業中は同じ提供場所にずっといるのではなく、全体を見渡せるポジションとして、人手の足りないところをフォローし、厨房やスタッフへの声掛けを行い、適切にお食事を提供できるよう指示しています。休憩後、食材の発注作業を行います。

クライアント様との定例会がある日は、前月の営業状況や近況などを報告します。その際、基本的に受け身にならないよう、常にこちらから提案していく姿勢を心がけ、積極的にコミュニケーションを取ることで良いことも悪いことも聞き出し、すぐに対応するようにしています。

Q3.仕事のやりがい

やはり「食事を楽しみに来た」という声が聞こえると、一番やりがいを感じます。たとえば、うな重を提供する日に「今日はこのうな重のために来たんだよね」とか、メニュー表を見て「このメニューを食べたいんだけど、この日は出社日じゃないから残念」といった会話が聞こえてくると「楽しみにしてくださっているんだな」と思いますね。

普段食事を提供する側にいると、当たり前のように色んな料理を目にするので、料理に新鮮味がないように感じてしまうことがあるのですが、食事が楽しみだという声を実際に聞くと、とてもやりがいを感じますね。

それとやはり食べることが好きなので、実際に自分が食べたいと思うメニューを、自分で考えて提供できることも魅力です。おそらく外食チェーン店などでは、試作を何回も繰り返して、それも合格・不合格があって、1つのメニューを出すまでの工程が多く、長期間かかると思いますが、社員食堂では自分がやりたいと思ったら、それを厨房スタッフと話をして調整すれば、すぐにお客様に提供することができます。

厨房スタッフが作る料理はどれも美味しいので、ここで毎日食べられるのは幸せだなと感じます。そう感じる気持ちは仕事にも繋がっています。自分が美味しいと思ったものでないと、自信を持ってお客様に提供できないですからね。

この仕事は、人と関わることが好きな人であれば楽しめるんじゃないかなと思います。社員食堂も接客業なので、コミュニケーションやお客様とのやり取りが楽しいと思える人に向いていると言えるでしょう。

外食であれば、そのお店の利用は1度だけ、ということも多いと思いますが、社員食堂は基本的に同じ人が何度も利用する場所なので、お客様とのコミュニケーションや人間関係がより大事だと思います。たとえば、パートの方が、担当するコーナーに毎日来てくださるクライアント企業の社員の方を覚えていて、「今日はこの料理がとても美味しいからおすすめです」といった会話をしているのを見ると、私が大切にしていることをスタッフも分かってくれているんだなと感じますね。

Q4.今後の目標

私は入社して5年目で、現在の職場が2店舗目です。自分のステップアップとして、今後様々な現場を経験してみたいということ、そして「昔ながらの社員食堂のイメージ変えていきたい」という2つの目標があります。

たとえばメニューの見せ方ひとつでもそうです。同じメニューでも、「このお料理にはこういう栄養が含まれています」と、成分を分かりやすく表示してあるものと、していないものがあれば、当然分かりやすい表示の方がお客様にも伝わります。そのような取り組みをまだしていない社員食堂に、少し工夫すれば変えられることをアドバイスし、実際にお客様が増えるようになれば「以前より社員食堂が良くなった」と感じてもらえると思います。

また、もし「社員食堂では大したものが出ないでしょ?」と思われている方が多いのだとしたら、「ここだからこそ食べられる」美味しい料理を提供し、社員食堂のイメージを変えていきたいです。

先日も、野菜のグラムバイキングを利用されたお客様が「こういうメニューも社員食堂でしか食べられないよね」とおっしゃっていたんですね。好きな量食べられて、野菜をしっかり摂れる環境は、街の食堂やレストランだと難しいと思うので、このような社員食堂でしかできないことをしていきたいです。ここでしか食べられない定番メニューや、日替わりメニューを提供し、いつ来ても楽しいと感じていただけるよう、社員食堂の概念をもっと変えていきたいです。

現在私が働いている社員食堂では、「自然に」野菜が摂れるメニューを提供しています。「野菜を摂らなきゃ」と思って食べるのではなく、「おいしそうだから食べたらそれが野菜だった」というメニューを増やしたいと考えたからです。

たとえば、サラダドレッシングは普通のドレッシングではなく、野菜をミキサーにかけて作った「野菜を野菜で食べるドレッシング」を提供しています。「野菜を食べるのは健康のため」と意識しなくても「おいしいから当たり前に食べていると、より健康になる」というものです。

また、もち麦ごはんのような身体に良いものでも、自宅で食べるのはハードルが高いかもしれませんが、社員食堂では普通に食べることができるので、より健康になれるようなお手伝いができればいいと考えています。

昨今はサステナビリティに関する取り組みで「大豆ミート」を使用したメニューを提供していますが、これも同様です。「大豆ミートはあまり美味しくない」という印象があるかもしれませんが、いかに大豆ミートと感じさせずに美味しく召し上がっていただけるかを考え、今では毎日小鉢で大豆ミートメニューを提供しています。毎週、水曜日と金曜日は大豆ミートのサラダをはじめ、多彩なバリエーションで大豆を提供していて、毎回完売するほど好評です。

このように「健康的な食べ物は美味しくないけど無理して食べる」というものではなく、「美味しくて普通に食べていたら健康になる」というメニューをどんどん提供していく社員食堂を作っていきたいですね。

(聞き手/社食ドットコム編集部)


会社名コンパスグループ・ジャパン株式会社
所在地東京都中央区築地5丁目5番12号 浜離宮建設プラザ4F・5F
公式WEBサイトhttps://www.compassgroup-japan.jp/

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