
今回ご紹介するコーエーテクモゲームスは、「三國志」や「信長の野望」などのゲームで知られる日本を代表するゲーム会社です。パソコンや家庭用ゲームソフト、オンラインゲーム、スマートフォンゲームなど、さまざまなプラットフォームを通じてゲームコンテンツを提供しているだけでなく、イベント、グッズ販売、漫画、アニメーションといったメディアミックスを通じて、総合的なエンタテインメントコンテンツを発信しています。
同社の発祥の地である横浜市は国際文化都市と呼ばれ、なかでも、みなとみらい21地区は芸術や文化などのコンテンツに力を入れています。その地に2020年3月、コーエーテクモグループの統合10周年記念事業として、地上15階・地下1階の新社屋「KTビル」が竣工。このビルには本社機能とライブハウス型ホール「KT Zepp Yokohama」が併設されているほか、9階から15階には横浜東急REIホテルが入居しています。
KTビル4階にはカフェテリア(社員食堂)「CORAL(コーラル)」が設置されています。重厚感のあるマホガニーの調度品とのコーディネートが特徴的な社員食堂で、その名前「CORAL」とは珊瑚(サンゴ)のことで、海中にある珊瑚の持つパワーによって、社員に活力を与えたいという思いが込められています。
それではコーエーテクモゲームスの「CORAL」をご案内しましょう!
みなとみらい線「新高島駅」2出口より徒歩3分。2020年3月に竣工されたKTビル。地上15階・地下1階の建物には、地下1階から8階がコーエーテクモゲームスの本社となっています。 ビルの外にある、一際目立つコーエーテクモカラーのジャングルジムのオブジェ。こちらは二つの相似形のオブジェの間を、玄関に向かって歩いて行くと、赤と黒の見え方が変わっていく作品です。 KTビルのエントランスには、グラフィックデザイナーの永井 一正氏の作品が多数飾られています。 クリエイティビティーを想起させるアート作品が溢れており、まるで美術館のよう。 セキュリティゲート前では大きなライオンが訪れる方々を見守っています。 エレベーターに描かれている「滝を上る鯉」。このエレベーターに乗ると、将来は龍のような人材になると言われているとかいないとか。 メインの食事メニューは毎日7種類(定食、丼、麺類2種、カレー2種、弁当)。フードロス対策として、サンプルはディスプレイの画像となっています。利用者が健康を管理しやすいように、栄養成分が表示されています。 料理ごとに提供口が分かれており、どこに行けば良いか案内されています。 営業時間はランチが12:00、カフェは10:00~16:00となっています。 社員食堂の名前は「CORAL(コーラル:珊瑚)」。海に面したエリアであるみなとみらい地区に移転したことから、海中にある珊瑚の持つパワーによって活力を与えたい思いが込められています。 食堂に入ると、好きなメニューの提供口に向かいます。この日の人気はスタミナ丼、挽肉のドライカレー。 自家製製麺機で作られる、蕎麦の実100%の十割そばも。食物繊維やミネラルといった栄養価が他の蕎麦よりも豊富とされています。 料理を受け取ったら、水やお茶、お箸やスプーンなどのカトラリーコーナーへ。 各種コーヒー、紅茶、抹茶ラテ、ココアなどのカフェコーナー。提供時間は10:00〜16:00。 鯖の竜田揚やカレーコロッケ、揚げなすの梅肉ソース ネギ添えなど小鉢や軽食、デザートは全部で10種類以上。 座席数は310席ほど。1日の利用食数は約400~450食。 食堂のコアタイムは12:00〜12:30。 ランチタイムは、単にお腹を満たすだけではなく、食事の時間そのものを楽しんで過ごしている利用者が多いそうです。 外の景色も眺められる窓側のカウンター席も人気。 こちらは一人掛け優先席。新型コロナウィルス感染症対策のアクリル板を残し、相席利用しやすい工夫をしています。 社員食堂のアイドルタイムは、アイディア出しの会議など、普段の業務とは雰囲気を変えて話し合いたい時に利用されています。 壁には同社がスポンサーとなったテレビ番組のポスターも飾られています。 【取材日の提供メニュー】スタミナ丼 【取材日の提供メニュー】アジフライ 【取材日の提供メニュー】冷たい十割そば 【取材日のテイクアウト】唐揚げコロッケ鯖弁当 【利用している社員の声】「栄養バランスのとれた食事がいただけるということにあると思います。メニュー表にタンパク質であったりカロリーであったりという詳細な数値が記載されているので、自分の健康にあった食事が摂れます」 【利用している社員の声】「同僚と休憩も兼ねてお昼に使うことが多いんですが、オフィスの階から離れることで自然と日常会話もしやすく、かなりリラックスできる場所としてありがたく使わせてもらっています」 【食堂を管理している担当者の声】「食堂を委託してる運営会社さんサイドに立ちすぎたり、逆に利用者である社員サイドに立ちすぎたりしてバランスを失わないように、両方から均等に意見を聞いて運営上の問題や課題を認識して解決に当たっています」 オフィスにあるリフレッシュコーナー。緊張度の高い仕事の気分転換に一役買っています。 近隣の小学校などで「まちの先生」を実施しており、社員食堂の壁面には子どもたちからのお礼のメッセージが飾られています。今夏には特設サイトでワークシートを配布したりと、キャリア教育や学習支援に積極的。 ご案内いただいた狩野さん。ありがとうございました!
まとめ
サンゴパワーで癒しと活力が得られる、コーエーテクモゲームスのカフェテリア(社員食堂)「コーラル」
コーエーテクモゲームスの社員食堂の特徴は、重厚なデザインと入り口に設置されている水槽。利用者に海の癒しを感じてもらうために入口に特注の水槽を設置し、熱帯魚を飼育しています。水槽内には社員食堂の名前の由来である珊瑚(英語:CORAL)のオブジェもあり、社員は海の雰囲気を楽しむことができるようになっています。
また、食堂全体が、社員食堂としては珍しく高級レストランのような重厚な家具や調度品が設置されており、食事を摂るワクワク感が増すように演出されています。メニューには成分表示も記載され、健康維持管理に一役買っているほか、食堂の座席は4人で使える座席もあれば、一人でゆっくり景色を眺めながら利用できるカウンター席もあります。またゲームソフトのヒットを祝うパーティーや昇進者の祝賀会などの社内行事も行なわれています。このように食堂は、単にお腹を満たすだけでなく、コミュニケーションの活性化やリラックス空間としての役割も担っています。料理を選ぶ楽しみやレストランのような雰囲気を提供し、社員がリフレッシュできる場所となることを目指しています。
日本の一般労働者の離職率が平均15%(2022年)であるのに対し、コーエーテクモゲームスの正社員の離職率はわずか4.6%(2022年度)。コーエーテクモゲームスでは社員の満足度を高めるために様々な工夫を凝らし、働きやすい環境を提供しています。社員食堂の運営方針もそれに沿ったもので、業務で疲れた心身を癒し、リフレッシュできる空間を提供することにあります。そのため、食事の時間そのものが社員にとって特別なリフレッシュタイムとなるよう努めています。
コーラルは、各社員の健康度を向上させ、コミュニケーション、リラクゼーションの役割を担うことで、社員のパフォーマンスを高め、独創的なゲームの数々を生み出す源泉となっている社員食堂でした。
神奈川県横浜市西区みなとみらい四丁目3番6号 KTビル
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