
一般利用可!天下の台所にある1日2000人が利用する一般の方にも大人気の食堂
想定の2倍以上の集客! 味にうるさい大阪人を満足させる職域食堂
今回ご紹介するのは、大阪市北区中之島にある中之島フェスティバルタワーの職域食堂です。
中之島地区は、大阪市内を流れる堂島川・土佐堀川に囲まれた中州に位置しており、江戸時代には各藩の蔵屋敷が集中していたため、全国各地から物資が集まる「天下の台所」として栄え、明治以降は大阪のビジネスの中心地としての役割を担っています。
そんな中、大阪の水辺の景観を生かしながら、地震や津波などの大規模災害にも対応した防災拠点としても活用すると共に、地下街の再開発に着手するという「大阪・中之島プロジェクト」として2012年に竣工されたのが朝日新聞グループの株式会社朝日ビルティングが運営管理する中之島フェスティバルタワーです。
大阪のビジネスと文化の中心地として発展してきたこの地にとって、現代のシンボルともいえる中之島フェスティバルタワー。その「台所」ともいえる職域食堂「フェスティバルキッチン」をご紹介しましょう!
2012年11月に完成した高さ 200メートル 地上39階地下3階の中之島フェスティバルタワー。低層階にフェスティバルホール、中高層階はオフィスフロアとなっています。 地下1階から2階までは飲食店や雑貨ショップなどがあるフェスティバルプラザがあり、地下鉄四ツ橋線や京阪中之島線の駅に地下でつながっています。こちらは1階のオフィスエントランスフロアです。 4階から8階には大阪を代表するコンサートホールであるフェスティバルホール(2700席)。「天井から音が降り注ぐ」と称される音響特性と快適性を併せ持つ日本を代表するホールのひとつ。 中之島フェスティバルタワーの正面玄関からフェスティバルホールのエントランス・ホワイエへと続く階段が、この大階段です。赤絨毯が高級感を演出していますね。 柱を窓の外に設置しているためオフィスフロアには柱がありません!天井の高さも3.0メートルなので空間がゆったり。LED照明・照度センサーで省電力化を実現しているそうです。 耐震性能は揺れを抑える免震ゴムと制震ダンパーにより、国内最高水準である「Sグレード」を実現。震度7でもビル機能は維持されるそうです。非常用電源や災害備蓄品も備えており、災害に強い日本最先端のビルのひとつです。 さあ、こちらが12階にあるフェスティバルタワーで働く人のための食堂、フェスティバルキッチンです。まだ開店間際のため、人もまばらです。 入り口にはフェスティバルキッチンの利用案内や本日のおすすめメニューなどが展示されています。 今日のメニュー一覧が飾られているサンプルケース。うーん、食欲がそそられますね。それでは中に入ってみましょう! 「CAFETERIA」「匠」「てっぱん」「カレー」の専門店があり、各コーナーで料理を受け取ります。こちらは定食や丼、そば、ラーメンなどの「CAFETERIA」コーナー。営業時間は11:00〜14:30/17:30〜22:00。 自家製手打ちうどん「匠」。営業時間は11:00〜22:00。各種うどんやトッピング、おにぎりなどのコーナーです。 こちらは珍しい鉄板コーナー。この日はお好み焼きが用意されていました。営業時間は11:00〜14:00。 なんと寿司コーナーも。職人さんがその場で握ってくれます。営業時間は11:00〜15:00。(期間限定コーナー) もうすぐランチタイム。それまでに仕込みは入念に。 うどんのトッピングメニュー。かき揚 60円、海老天 110円、竹輪天 50円。ほかには野菜天や半熟玉子天やきつね、わかめなど。 おにぎりは1個 100円。この日の具はうめしらす、菜めし、かやくの3種類。にぎりたてです。 小鉢も豊富。「オクラと長芋とトマトの和え物」「彩り野菜のピクルス」「青梗菜と桜えびの和え物」「菜の花チャンプル」「若竹煮」・・・全部紹介しきれません! 北海道産大豆の濃厚豆乳でつくられた「手作り豆腐」(100円 58kcal) かきあげや野菜天、鶏天(各50~80円)。安い! 帆立クリームコロッケ、鮭の塩焼きといったアラカルトメニューも充実。 自家製豆富のヘルシーティラミス、チアシード入りフルーツトマトのパンナコッタ 安くて美味しく、そして種類が豊富なのでついついついで買いしてしまう人が多いそうです。 ランチタイムが始まると、あっと言う間に人でいっぱいに。1日の利用者数は約2,000人。 座席数はテラス席も含めて489席。中之島フェスティバルタワーに入っている企業の方以外でも利用可能なため、昼食時は近隣からわざわざこちらを利用する人も多いそうです。 【日替わりカラダメンテ弁当】鯛の木の芽焼き・春野菜の炊き合わせ・なばなのゆず風味和え(640円 653kcal) 【日替わりB定食】採れたて有機野菜と豚しゃぶのサラダ仕立て~自家製すりおろし人参ドレッシング~(600円 610kcal) お好み焼き(500円 582kcal)
ご飯と味噌汁が付くお好み焼き定食は610円 891kcal自家製麺のこだわりきつねうどん(390円 302kcal) 職人が握る!にぎり寿司(あさりの赤出汁付 780円 497kcal)(期間限定メニュー) 【日替わりA定食】四万十鶏の油淋鶏(600円 860kcal) 株式会社カネカ 節川さん
「週に3回くらいは利用しています。お味噌汁が美味しいので自宅でもここと同じ麹味噌に変えました」株式会社カネカ 小橋さん
「ヘルシー系のメニューを選ぶことが多いです。味は美味しいですし小鉢も充実しているのがありがたいですね」株式会社日立製作所 中西さん
「期間限定のうどんが美味しいです。ハマっています。口コミで知ってからファンになりました。東京本社の人も来ることを楽しみにしています」株式会社日立製作所 松場さん
「人気があるので席を取りにくいです。デザートも多いのが嬉しいです。欲を言えば流行のスイーツがあるといいですね」凸版印刷株式会社 吉田さん
「デザートの手作りプリン 野菜を多めに取れるメニューが嬉しいです」利用者はプリペイドカードを購入(現金も可)。デポジット500円。 テラス席からは、江戸時代多くの橋が架けられたことから「八百八橋」と呼ばれた水の都大阪の街並みを望むことができます。 人気のこのお店を切り盛りしているフェスティバルキッチンの高井さん。食堂のことはなんでも把握しているイケメン店長です! こちらは中之島フェスティバルタワーの運営管理会社である株式会社朝日ビルディングの東さん。ご多忙の中、インタビューにお応えいただきありがとうございました。
まとめ
今回ご紹介したフェスティバルキッチンは、中之島フェスティバルタワーに入居している企業で働く人を中心とした利用者のための食堂です。通常の社員食堂は、セキュリティや福利厚生目的のため、その企業の社員以外は利用できないクローズド型がほとんどですが、中之島フェスティバルタワーのようにビル内に複数の企業が入居する場合、ビル自体が食堂を運営し、利用を制限しないオープン型の食堂があります。これを職域食堂と呼びます。
こちらの食堂を管理しているのは、株式会社朝日ビルディングさん。フェスティバルキッチン担当の東さんに話を伺うと、
「口コミでクオリティが知れわたっているためか、当初の想定の2倍強のお客様に訪れていただいており、席を増設しましたが、現在も席数が不足している状況です」
とのこと。運営会社選定の決め手は、その味だったといいますから、この結果も納得といえますね。
「よいサービスを通じて社会に貢献し適正な利益を確保しよう」という朝日ビルディングさんの社是通り、中之島フェスティバルタワーの入居企業の社員だけでなく、近隣のオフィスまで、多くの方々を満足させる職域食堂、それがフェスティバルキッチンでした。
大阪市北区中之島二丁目3番18号
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