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東京ガス株式会社は、1885年に「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一によって設立された、「都市ガス・新電力ともに国内 No.1 の販売シェアを誇る」エネルギー事業者です。本社は東京都港区に位置し、資本金は1,418億円、連結従業員数は約16,000人に上ります(2023年3月時点)。
同社は都市ガスの製造・販売、LNG販売、電力供給、エンジニアリングソリューション、不動産開発など、幅広い領域でビジネスを展開しており、2022年度の連結売上高は約3兆2896億円、ガス販売量は約125億立方メートルに達しています。特に都市ガスにおいては、日本国内で約34%のシェアNo.1を誇り、ガス導管の総延長は地球1.5周分にあたる約63,189kmに及ぶという業界でのリーダー的存在です。
エネルギー業界における日本のイノベーションと成長を支え続けている東京ガスの本社には、14階にシーサイド、パークサイドという2つの社員食堂があるほか、16階にカフェが設置されています。今回、14階のパークサイドをリニューアルし、社員の要望の高かった健康志向、ワークスペースとしての機能を充実させています。
JR 山手線・京浜東北線/浜松町駅南口連絡通路より徒歩3分。東京ガス本社のエントランス。 本社社屋は地上27階、地下2階。「都市ガス・新電力ともに国内No.1の販売シェアを誇る」エネルギー事業者であり、関東地方1都6県の主要都市がガス小売営業区域となっています。 それでは早速14階へ。社員食堂は東京湾側の「シーサイド」と旧芝離宮恩賜庭園側の「パークサイド」に分かれています。 今回「パークサイド」をリニューアル。リニューアルの目玉となるグラムデリの利用方法が案内されています。自分自身で食べるものや量をコントロールすることで社員の健康をサポートしています。 【パークサイド(1)】まずはリニューアルされたパークサイドへ。「コラボレーション」をコンセプトとしており、食事だけではなく従業員同士の連携や共同作業の場として活用されます。 【パークサイド(2)】グラムデリは行列ができる大人気コーナーとなっています。リニューアル前と比べ、利用者は女性が増えたそうです。 【パークサイド(3)】グラムデリでは、惣菜5種と野菜10種以上が並べられています。健康志向の強い社員に大好評! 【パークサイド(4)】炒飯、やきそば、いなり、パンケーキなども提供されています。 【パークサイド(5)】好きなだけ盛って、計量器へ。野菜もしっかり食べることで、健康をつむぐエネルギーになりますね! 【パークサイド(6)】こちらは通常メニューの提供口。メイン2品、丼、カレー、カツカレー、日替わり和麺、ざるそば、日替わりラーメンなど毎日8種類が提供されています。 【パークサイド(7)】パークサイドの席数は 194席。コンセプトは「コラボレーション」としており、食事だけではなくアイドルタイムには従業員同士の連携や共同作業の場として活用されます。 【パークサイド(8)】コラボレーションができるよう、多彩な席が用意されています。 【パークサイド(9)】リニューアルに際し、女性や若手層の利用者数を増やすため、食事提供メニューの選択と集中による運営の効率化を行なっています。 【人事担当者の声】「気分転換がてらに仕事ができたり、オープンスペースなので、普段なかなか業務で接しないメンバーでもこの 14階のフロアで偶然会って、雑談から生まれるアイデアといったものも狙えるかなと思っています」 【リニューアル担当者の声】「グラムデリ」を導入し、従業員自ら食から健康を考えるきっかけになっていると思います。「食べる量を気を付けるようになった」といった声も多く聞かれるようになりました。 【シーサイド(1)】東京湾を見ながら食べることができるカウンター席。シーサイドのコンセプトは「フォーカス」とされており、アイドルタイムには、一人で集中したいときの場として活用されるそうです。 【シーサイド(2)】この日は同社が20年間提供している、『食彩の王国』(テレビ朝日/毎週土曜日あさ9時30分から放送中)で紹介された食材にちなんだメニューが提供されていました。 【シーサイド(3)】ポータブル電源も用意されており、アイドルタイムはこちらで集中して仕事ができるよう配慮されています。 提供料理【グラムデリ/盛り付け例(パークサイド)】 【この日のMAIN A(パークサイド)】一枚肉の油淋鶏 【この日のMAIN B(パークサイド)】豊洲直送 鯖(サバ)の文化干し 【カレー(シーサイド)】タイ風グリーンカレー 【丼(シーサイド)】挽肉と大豆ミート併用ビビンパ 【サラダ(シーサイド)】TGPサラダ(「T=たんぱく質」「G=元気」「P=パッチョ農園野菜使用」の頭文字が付けられたサラダ) 【食堂を利用している社員の声】「普段と違った環境で仕事をすることで、いろんなアイデアが浮かんだり、自分の体のリフレッシュにも繋がっていると感じます」 【食堂を利用している社員の声】「私はキャリア採用(中途入社)なんですけれども 社員食堂のような施設があることは、従業員を大切にしてるということが伝わってくるので、会社選びの一つのポイントになりますね」 【TSUMUGI (1)】16階にはカフェもあります。こちらではコーヒー各種/紅茶/スムージー/フレッシュジュースといったドリンクや、ランチメニューとしてパスタやカレーも提供されています。 【TSUMUGI (2)】座席数は約70席。喫茶利用は8:00〜16:00。ワーキングスペースとしても利用でき、利用時間は8:00〜20:00。 【TSUMUGI (3)】焼きたてベーカリー(5種類)も提供されています。画像はベーコンチーズクロワッサン、ジャンボクリームパン、白桃クリームパン(左から)。 【TSUMUGI (4)】同社の障がいのあるメンバーが働く「パッチョ農園」。そこで収穫された野菜で作られた栄養満点のパッチョスムージーも大人気! 【TSUMUGI (5)】同社では、一人ひとりが、知識・能力・経験を最大限に活かし活躍するために、多様な働き方を支える環境整備に努めています。 【TSUMUGI (6)】同社でも、社員アンケートからアフターコロナでは社員間のコミュニケーションの場を求める声が多いことがわかっています。 眺望も抜群! パークサイドの由来ともなっている旧芝離宮恩寵公園を借景として仕事に取り組めます。 取材にご対応いただいた花家さん。ありがとうございました。
まとめ
時代の変化に合わせて、社員のニーズを取り入れた東京ガスの社員食堂
東京ガスでは、時代の変化とともに変わってきた社員ニーズの変化に応えるため、社員食堂について、社員向けにアンケートを実施。その結果、「社員は健康への意識が高い」、「栄養バランスに対する関心も強い」、「アフターコロナにおいては、社員間のコミュニケーションの場としてのニーズが高い」ということがわかりました。このようなニーズを踏まえ、社員食堂のリニューアルと運営改革を実施しました。一大プロジェクトである事から、人事部に加えて、同社内のVE(バリューエンジニアリング)※ による全社の改革事務局も参画し、運営会社様と共に食堂改革に携わりました。
※VE手法:対象の「機能」と「コスト」を明確にし、目的思考で改善案を創出し、価値(=機能÷コスト)の改善を図る管理手法
社員食堂の運営面においても、外部の社員食堂を視察した上で、質の高いサービスを維持すること、硬式野球部の応援メニューや三陸・常磐地域産食材を使用したメニュー、寿司キャラバンといったイベント食を高頻度に提供することで、社員の一体感を高めると共に食堂の魅力を向上させています。
同社では、社員一人ひとりが生き生きと働きながら持てる力を最大限に発揮するために、フレックス・タイムや社内外サテライトオフィスの設置、1時間単位で年次有給休暇が取得できるなど、働き方改革に積極的に取り組んでいます。オフィスはフリーアドレス化されていることから、アイドルタイムに社員食堂でも仕事ができる環境を整備し、「シーサイド」のコンセプトを「フォーカス」、「パークサイド」のコンセプトを「コラボレーション」と設定し、社員の働き方に沿った場所を提供するとともに、社員食堂の有効活用が行なわれています。
これらの取り組みは食堂が単なる食事の場ではなく、社員の健康意識の向上、コミュニケーション向上、ワークスペース、また社会貢献や採用時のアピールポイントの一助とするなど、企業の維持発展に貢献する重要な施設である事と示していると言えるでしょう。
以上、社会のインフラ事業を行う東京ガスの社員食堂は、食堂改革により社員が働きやすいように工夫したことで、会社にとってインフラの役割を担う社員食堂となっていました。
東京都港区海岸1-5-20
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