自社販売の商品を社員食堂で! コストを抑えクオリティの高い食材に社員も満足
「自宅でリラックスしているような感覚に」スタッフを大事にする企業ならではの食堂
ヨーロッパ・北米・アジア・オセアニアなどグローバルに出店している世界最大のホームファニッシングカンパニーIKEA(イケア)。発祥はスウェーデンで、日本では2006年4月にIKEA Tokyo-Bay(旧IKEA船橋)が初出店しました。
今回ご紹介するのは、2006年9月に神奈川県横浜市にオープンしたIKEA港北です。
イケアストアでは一般のお客様のためのレストラン・カフェが併設されていますが、コワーカー(スタッフ)にはキャンティーン(Canteen)と呼ばれる社員食堂があります。キャンティーンでは、イケアレストランと同じ食材が振舞われており、スウェーデンと日本の融合した食事が味わえるとか。
それでは早速ご案内いたしましょう!
まとめ
イケアの社員食堂で特徴的なのは、「自社が運営していること」そして「自社で販売している商品を活用していること」が挙げられます。
他の企業の社員食堂では、多くの場合外部に運営を委託しますが、イケアストアでレストランを運営しているイケアでは、同じレストラン部門のスタッフがキャンティーンも担当しています。
「自社で運営していることで、外部に委託する場合よりコストを抑えられていますし、イケアがイケアレストランで提供しているものと同じハイ・クオリティの料理をスタッフに食べてもらうことができます」
(イケアフード/三浦マネジャー)
食材以外にも、食堂の内装やインテリアなどにも自社商品を活用していますが、「スタッフにくつろいでもらい、より良い仕事をしてもらう」という目的が先にあり、その結果自社商品を使っているといえそうです。
「イケアは毎日の生活を豊かにし、より快適となるような商品を提供しています。いいかえれば『家でくつろぐ』という目的の商品を提供しているのですが、それと同じような気持ちをスタッフにも感じてもらいたいのです。リラックスして、疲れを取ること。そうでなければ良い仕事もできません。ですのでキャンティーンでは、自宅でリラックスしているような感覚になって欲しいのです」
(IKEA港北ストアマネジャー/ウィル・エドワーズ)
ウィルストアマネジャーのお話を裏付けるかのような、スタッフの声もご紹介しましょう。
「10年前のIKEA港北の立ち上げの時に入社したのですが、イケアストアを作る際に、まずスタッフエリアからデザインを始めていたんですね。キャンティーンも、お店のレストランと同じくらいに力をかけてレイアウトされデザインされて作られたのを間近に見て、スタッフを大切にしているんだなと感じました」
このように、「スタッフありきでビジネスが伸びる」という考え方がイケアスタイルであり、その考えがスタッフに伝わっていることが感じられることができた社員食堂でした。
神奈川県横浜市都筑区折本町201-1
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