
コニカミノルタは、2003年にコニカとミノルタが経営統合して誕生しました。現在、「課題提起型デジタルカンパニー」を目指し、デジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業、ヘルスケア事業、インダストリー事業を展開。海外売上高比率は80%と高く、世界約150カ国・約200万社に、複合機、産業用デジタル印刷システム、デジタルX線画像診断システム、光センシング技術を用いた計測機器などとともに、各種ITソリューションを提供しています。また、プラネタリウム機器メーカーでもあり、全国5か所にコニカミノルタプラネタリウムの直営館があります。
2020年、大阪府高槻市のJR高槻駅近郊の研究開発拠点(高槻サイト)に画像IoT/AI開発、事業創出のハブとして機能する「Innovation Garden OSAKA Center」を開設。社内外の人材がコラボレーションする場として利用されることになっているほか、最上階には社員食堂「Garden Café(ガーデン・カフェ)」も開設しており、人材交流の拠点となるよう運営されています。
今回はこちら、コニカミノルタ高槻サイトの社員食堂「Garden Café」をご案内しましょう。
JR高槻駅から南西へ約700m。側面から見るとコニカミノルタのロゴマークのように見える高槻サイト。 ご案内いただいたのはコニカミノルタビジネスアソシエイツ株式会社の安宅さん(左)と行徳さん。よろしくお願いいたします! 1階の展示エリアでは、画像 AI、高速処理技術を活かした画像IoTをはじめとした「みえないモノをみえる化」する技術やソリューションが展示されています。 開放的でライブ感のある展示スペース。アイデアを共創する取り組みが紹介されており、五感が刺激されますね。 コニカやミノルタといった2社の歴史を創ってきた歴代のカメラが展示されています。 パートナー企業との協業による、工場内移動ロボットの制御技術の展示。 柔軟に選べるワークプレイスには社員だけでなく、パートナー企業の社員や学生のインターンなども。 こちらはマグネットハブと呼ばれるエリア。チョコやポテチなどのお菓子やドリンクで気分転換! ゆったり座って読書もできます。新しいアイデアを生み出すための仕掛けがあちらこちらに。 それでは4階の「Garden Café 」へ。デジタルサイネージでメニューが紹介されているのもフードロス対策の一つ。 営業時間は11:30〜13:00。
座席数は200席(コロナ禍は間引いており100席)テラスの植栽に心癒されるファミレス席も人気。隠れ家的雰囲気もありますね。 「 Garden Café」の目玉とも言える、開放感あふれる眺望の良いガーデンカフェテラス。 ご飯は量を調節できます。毎週木曜日には低カロリーで塩分少なめなヘルシーメニューも提供されます。 日々の提供メニューは定食が2種類と、カレーもしくは麺類となっています(コロナ禍で提供数削減中)。 食堂には「良い食事を提供することは、社員の健康増進にもつながる」というコンセプトがあり、野菜の小鉢群も豊富。 お味噌汁はワンタッチでできる自動式。 コーヒー、アメリカン、カフェラテ、ココアが選べるコーヒーマシンも設置されており、ちょっとひと休みのタイミングで利用されています。 社員食堂では1日中BGMが流れています。電源やWi-Fiも完備されており、こちらをワークプレイスとして利用することも可能です。 ランチタイムにはチームで集まって利用する人たちも。リラックスできる空間で午後からもうひと頑張り! イベントでも利用できるよう、天井からプロジェクターが吊り下げられており、PAシステムも設置されています。 インテリアや天井の照明などは各部署からの代表者を集めて決定するなど、社員食堂新設には社員も深く関わっています。 食堂利用者からは遠くの景色が見える一方、近隣の住宅はみえにくいよう設計されています。 仕事中ではできないプライベートな会話も。コミュニケーションが深まる貴重な時間となっています。 食堂に隣接しているミーティングルーム。打ち合わせの合間のパワーランチもできます。 テラス席からの眺望。眼下には伊勢物語や拾遺和歌集にも詠まれている芥川(あくたがわ)が流れています。 【取材日のスタンダードメニュー】さぼてん三元麦豚ロースかつ 【スタンダードメニュー】黒胡椒香る 冷製みたらし鶏唐 【取材日の中華麺メニュー】とんこつラーメン 【取材日のスタンダードメニュー】焼きサバのおろしポン酢 【VOICE】ご飯は量を少なめにするなど調整できるのがありがたいです。同じグループで時間を合わせて利用することが多く、週に4回くらいはこちらにきています。 【VOICE】外部のパートナー企業の方が来られたときに、この眺望の良いテラスで食事や話をしたりしています。山や川、電車が見えるという眺望が自慢ですね。 【高槻サイト運営者】「Wi-Fiや電源も整備してるので、社員食堂もワークスペースとしても利用できます」(技術開発本部 田中部長) 感染症対策のため食事中は静かな「Garden Café」でした!
まとめ
人が集い、イマジネーションが湧き出る社員食堂「Garden Café」
従来は研究所であったコニカミノルタ高槻サイトは、その性質上外部からの入館自体クローズドとなっていましたが、新しく生まれ変わるにあたって「地域の方、他の企業との共創」というテーマが掲げられました。さらに「社員の働きやすさが実現できる場所」という役割も担うこともあり、「自然、人、情報が有機的につながるプラットホーム」というコンセプトのもと、コロナ禍の2020年に開設されました。
社員食堂「Garden Café」は、そのハブとなる施設の一つ。従来はできなかったパートナー企業の社員も利用が可能となるなど、同社の他事業所にはない施設となっています。コロナ禍でのオープンとなったため、訪問時(2022年9月)は実施されていませんでしたが、コロナ禍が落ち着いたらランチョンミーティングなどの活用が予定されているほか、社員の健康維持向上も重要なテーマとして位置付けられています。
高槻サイトを管理しているコニカミノルタビジネスアソシエイツ株式会社の安宅さんに「Garden Café」の役割についてお話を伺うと、
「社員食堂で良い食事を提供することで社員の健康増進につながります。また食堂のインテリアや天井の照明などは各部署から代表者に出てもらって議論をして、日常的に社員食堂を利用する社員だけでなく、パートナー企業の方も気軽に議論ができたりイベントが開催できる場所として作りました」
とのこと。
利用する人がどうすればさらに健康的になるのか? どうすればリラックスできるのか? どうなっていればイマジネーションを刺激するのか? といった課題に取り組んだ結晶が「Garden Café」となっています。
食堂ではミーティングができるようプロジェクターやPAシステムが設置されています。また食堂から西側には広いテラス席が用意されており、自然を眺め、風を感じながらリラックスする、イマジネーションを高めた状態で議論する、など「働きやすさ」「地域の方、他の企業との共創」の実現できる場所、そのハブとなっているコニカミノルタ高槻サイトの社員食堂「Garden Café」でした。
コニカミノルタ
大阪府高槻市桜町1−2
高槻サイト
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