2008年に設立されたココネ株式会社は、「英語学習サイト」や「英語リスニングアプリ」といった語学学習事業でビジネスをスタートしました。現在は1,600万人以上に愛される『ポケコロ』、App Ape Award 2018「Game of the year 2018」 優秀賞を受賞した「猫のニャッホ」といった人気スマートフォンアプリを数多くリリースしており、CCP(Character Coordinating Play)と呼ぶ非ゲームアプリケーションサービスを中心に事業を展開しています。
同社では「社会に役立つ会社であるためには、まず社員が健康的で楽しく働けること」という創業者の想いをもとに、2015年に社員食堂を設置。さらに2016年からは食堂運営を自社社員が行なっています。2020年4月に世田谷区若林に本社を移転すると同時に六本木にあった社員食堂と恵比寿にあった調理施設を統合、同社の社名の由来である「心(cocoro)、言葉(cotoba)、ネットワーク(network)」の精神が生かされた社員食堂として、社員の健康維持向上や社員同士をつなげる重要な役割を持つ施設として運営されています。
まとめ
社員同士がつながり、感性が磨かれるココネの社員食堂
ココネ株式会社はGreat Place to Work Institute Japanが実践する日本における「働きがいのある会社」ランキングのベストカンパニーに3年連続で選出されているように、福利厚生に力を入れていると同時に、早くから新しい働き方に取り組んでいます。
特に健康面については注力しており、社内には自社社員である健康士が社員の健康づくりをサポートする「ココネジム」があるだけでなく、マッサージルームやストレッチ、マインドフルネス(瞑想)などで体調を整えたり集中力を向上させたりするプログラムを積極的に導入しています。また、独自の育児フリータイムを設けるなど「社会に役立つ会社であるためには、まず社員が健康的で楽しく働けること」が必要であるとの考えから、充実した福利厚生施設を用意しているそうです。
そんなココネ社の社員食堂の最大の特徴は「デリスタッフも自社社員である」ということ。さまざまな国籍がおり、宗教上の理由やアレルギー体質などの問題で食べられない食材も多種多様です。ダイバーシティ化に伴い食文化も多様性があるため、これら社員個々人の食についての情報を把握しています。
それだけでなく、常に社員の様子に気を配り、体調が悪そうな社員がいたら「お粥にする?」と声がけをしたり、食べている社員に「今度こんな料理はどう?」などとリサーチしながらコミュニケーションを図っています。
また、2020年4月に本社が移転した時期は、新型コロナウイルスの影響で多くの社員がリモートワークとなりました。同社は一人暮らしの社員も多いため、在宅だと食事の栄養バランスが乱れる可能性があることから、デリスタッフの「社員の食生活を健康面から少しでも支えたい」という想いから社員食堂で作った料理を自宅に届ける「ホームデリ」も行なうなど、社員ファーストな食堂となっています。これも社員食堂で働くスタッフも自社社員であることが大きく影響しているといえます。
「感性をカタチに。感性を身近に。」という召命(最高の使命)を掲げるココネ社ですが、社員食堂も健康的な食事を通じて社員同士がつながり、一体となって新しいサービスを生み出すための感性を磨く場となっているかのようでした。
※マスクを外していただき一定の距離を取った上でインタビューをさせていただいております。
東京都世田谷区若林3-1-18
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