
「ミート」or「フィッシュ」?な社員食堂でわかった思わぬ効用
利便性向上だけでなく、職場の雰囲気の好転、創造的なアイデアの創出といった好循環
今回ご紹介するのは、アマゾンジャパン株式会社/アマゾン データ サービス ジャパン株式会社の社員食堂です。
Amazon.co.jpは2000年11月にスタートし、地球上で最も豊富な品揃えというビジョンのもと、書籍・DVDのほか、生活雑貨、食品、ファッション、スポーツ、レジャーアイテムなどを1億種類以上扱う総合オンラインストアです。月間閲覧者(ユニークユーザー)数は4,000万人以上となっています。
一方、アマゾン データ サービス ジャパンは、企業や開発者向けに初期費用不要の従量課金モデルで利用できる、大規模で高性能なクラウドサービスを提供しており、2011年3月の東京リージョンでのサービス開始からわずか2年で2万以上の顧客を得ています。
そんな両社は2012年4月に渋谷から目黒に本社を移転。その際に社員食堂「a2z」を開設しています。それでは早速「a2z」を紹介しましょう!
JR目黒駅から徒歩5分に位置するアマゾンジャパン。 こちらはアマゾンジャパンの総合受付です。普段は受付のお姉さんがいらっしゃいます。 セキュリティを通過し、5階に上がるとメイン受付があります。 むむっ? これはアマゾンで買ったら送られてくるダンボールでしょうか・・・と思ったらエレベーターの開閉部でした! こちらはアマゾンデータサービスジャパンの受付です。 受付ロビーで担当者さんが見えるまで、ボルダリングでひと汗かいちゃいました(上から恐竜が狙っていたので違う汗もかいたかも)。 これはどの方向に何があるかを示したサインポスト。ちなみにこのフロアの会議室は「JAZZ」「ENKA」というようにすべて音楽ジャンルの名前が付けられています。 恐竜の後ろ姿。こちらでは小規模なセミナーや講習会が開催できます。 都心部の眺望。目黒駅周辺には高層ビルが少ないため、遠くまで見渡せています。 さあ、それでは社員食堂「a2z」に行ってみましょう! 「a2z」のランチタイムの営業時間は11:00〜14:45(ラストオーダー)。軽食類のコーナーは8:00〜18:00まで。 座席数は約100席 こちらは食堂入口にあるメニューボード。手描きなのがアマゾンスタイルを感じさせます。 定食メニューは「ミート」と「フィッシュ」のいずれかと「小鉢」を選ぶスタイル。 他には、サンドイッチ、スープ、麺類、丼物、ハンバーガーなどからチョイス。 この日の小鉢は「かぼちゃとさつまいものサラダ」「コールスロー塩こんぶ風味」「ししとうと厚あげのおかかあえ」「きりぼし大根」など。 こちらは珍しく自分の容器を持参できるスタイル この日のカレー「ココナッツフィッシュカレー」540円。 女性に大人気の有機野菜のデトックススープ S 80円 M 150円 L 420円。 こちらは500円のお弁当やデリセット。テイクアウトしてデスクなどで食べる人が購入します。 この日のスペシャルメニュー「チキンカツサンド」500円。 きのことにんじんかきあげうどん 580円 コンボメニュー 若鶏の胡麻味噌焼き420円 コンボメニュー タラの唐揚げ(黒酢あんかけ)420円 社員食堂は社員の交流の場にもなっています。 社員食堂はビル内のエスカレータからも見えるオープンスペースになっています。 外国人スタッフも多く、ほとんどの社員が軽装のため、アメリカのキャンパス学食のよう? 社員食堂の運営で意識している点は、「安全な材料と飽きのこない味付け」。社員の好みに合わせるだけでは栄養面が偏るので、バランスをとるのが大変だそうです。 人気のパンは日替わりのマフィン。 こちらはソフトドリンク類など。輸入品が多いのもアマゾンの特徴? 社員の声
「社食の利用頻度はテイクアウトもあわせるとほぼ毎日です。健康に気を遣ったメニューなので、健康管理に役立っています」「食堂では部署のチームの人と食べることで、その人の知人などへ人脈が広がります。また、マルシェという野菜市場やバースデーパーティなどのイベントがあるので嬉しい」 今回ご案内いただいた、アマゾン データ サービス ジャパンの矢野さんと野見山さん。爽やかなご説明からも、アマゾンの自由な雰囲気が伝わってきました。
まとめ
アマゾン ジャパン/アマゾン データ サービス ジャパンの社員食堂を設置した主目的は、「社内で食事を提供することで利便性を上げる」ということだったそうですが、実際に運営を始めると、コミュニケーションが活性化されることで、職場の雰囲気の好転、より創造的なアイデアが創出されやすくなった、という効果が実感されるようになったといいます。
社内には仮眠室や専門の人がいるマッサージルームやヨガクラス、産休明けの人が搾乳できるスペースがあるなど、随所に社員に配慮した施設が設置されています。
会社のカルチャーとしても変化やチャレンジにポジティブな人が多く、コミュニケーション能力が高い人が多いそうですが、それも社員食堂を含めた働きやすいさまざまな施設が好循環を生み出しているのでしょう。
東京都目黒区下目黒1ー8ー1
アルコタワーアネックス
記事の内容は取材および掲載時点の情報であり、最新の情報を反映・担保するものではありません。