バンドー化学株式会社は、1906年(明治39年) 創業の、神戸市に本社を置く日本を代表する産業用ベルトメーカーです。国内には複数の事業所や工場を有しているだけでなく、アジア、アメリカ、ヨーロッパでも事業を展開しています。
年商93,744百万円(連結)、46,678百万円(単体)、従業員数4,122名(連結)、1,300名(単体) (いずれも2022年3月31日現在)で、自動車用伝動ベルト製品、二輪車用伝動ベル ト製品などの自動車部品事業、産業用伝動ベルト製品などの産業資材事業のほか、高機能エラストマー製品事業などを展開しています。国内には複数の事業所と工場がある他、海外においてはアジア、アメリカ、ヨーロッパで事業を展開しています。
今回ご紹介するのは同社の大阪府泉南市にある南海工場の社員食堂です。こちらの社員食堂は2018年にリニューアルされ、健康面等に配慮した社員食堂となっています。それでは早速ご紹介しましょう。
まとめ
従業員の健康や働きやすさを促進するバンドー化学南海工場の社員食堂
バンドー化学南海工場の社員食堂は厚生棟1階にありますが、以前の食堂は工場と同じグリーン色の床だったため、利用する従業員も「工場と食堂が同じような雰囲気で休憩している気になれない」と不評でした。そこで2018年に「健康的なメニューを提供し、外食しているような雰囲気に」とリニューアルされました。
バンドー化学の社員食堂の特徴は「健康への取り組み」と「コミュニケーションの活性化」が挙げられます。
新しい社員食堂の特徴の一つとして、会社の保健師と食堂運営会社が協力し、「野菜を多く」や「健康食材を使用」、「カロリー等に気を遣う」といった健康に意識を置いたメニュー作りを行なっています。定期的に給食委員会があり、工場側の意向を食堂運営会社側を伝えて、「月に何回かは揚げ物がない日」だとか「野菜をたくさん摂る日」といったイベントを実施しています。従業員が病気になって休職や離職することになると、企業にとってもその従業員にとっても好ましい状況ではありませんので、社員食堂で栄養バランスの取れたメニューを提供することで、従業員の健康の維持・向上を下支えする役割を担っているわけです。
食堂横には本格的ジムを併設。食後や終業後に社員が利用できるようになっているほか、社員全員が歩数を競うウォーキング大会や、フォトコンテストなど健康になれるような取り組みを行ない、その結果を社員食堂で発表・表彰するなど、楽しみながらできる健康維持促進策が多数行なわれており、同工場の社員への健康への意識の高さが感じられました。
さらにコミュニケーションの役割も重視しています。広い構内では従業員が働く製造現場が散在しているため、部署が違うと、仕事中ではなかなか顔を合わせることがありません。そのため、社員食堂は普段会うことがない従業員同士が同じ時間を共有する唯一の場所となっています。
取材時はコロナ禍であり黙食を推奨していたことから、コミュニケーション向上目的での使用とはいきませんが、やはり社員同士が顔を合わせることで、チーム内での協力やコラボレーションを促進し、仕事のスムーズな進行につながっているようで、
「部署が違うと、普段コミュニケーションを取れないような人と、ここで交流を持つことができるので、それによって会社が活性化するんじゃないかなと思っています」(西川工場長)と、「食べる」こと以外の社員食堂の価値を高く評価されています。
このように、バンドー化学南海工場の社員食堂は、工場側の社員の健康や、働きやすさへの取り組みに力を入れている様子がわかる社員食堂でした。
バンドー化学株式会社
大阪府泉南市男里5丁目20−1
南海工場
記事の内容は取材および掲載時点の情報であり、最新の情報を反映・担保するものではありません。