株式会社ロック・フィールドは、1965年に神戸・南京町に開業した「レストランフック」がスタートとなります。その後1972年に、創業者である岩田弘三代表取締役会長の姓を英訳した(「岩=ROCK」「田= FIELD」)を社名とした株式会社ロック・フィールドが設立されました。
2004年に現在の社屋に移転。現在は「RF1」「神戸コロッケ」「ベジテリア」「いとはん」「融合」「グリーン・グルメ」といったブランドのそうざいを製造し全国で販売。売上509億7800万円、従業員数1,585名(以上2019年4月期・連結)。資本金55億4400万円という、そうざいの製造・販売を行なう会社です。
社屋の最上階にある従業員レストラン(社員食堂)は「神戸レストラン」と名付けられており、南側からは明るい日差しが差し込むとともに、海岸沿いという立地のため海が望めるという、贅沢すぎる眺望となっています。
今回は「The Mirai Salad Company」として、社会に貢献し続けているロック・フィールドの従業員レストラン(社員食堂)をご紹介いたします。
まとめ
ロック・フィールド社の働き方に合わせた従業員レストラン(社員食堂)
ロック・フィールド社は、サラダをつくっている会社ということもあり、従業員レストラン(社員食堂)でも「衛生」「味」「健康」の3つを重要視しています。
同社では製造する商品については、品質管理室が異物混入や食中毒予防対策として食材の検査を行っていますが、従業員レストラン(社員食堂)でも同様の検査を実施し、自社の基準をもとに「衛生」管理が行われています。また、そうざいの会社とあり、食材の品質や料理のクオリティにもこだわり、大量調理でありながら常においしさを追求し、レストランさながらの料理が提供されています。そして同社が推奨している健康的な食事の摂り方として、「1回の食事で野菜等 : 主菜 : 主食のバランスを、2:1:1にする」食事法をメニューにも取り入れ、従業員が体験できる場を設けるなど従業員の健康にも配慮した環境作りを心掛けているそうです。
一方で気になるのが、職種の違いによる働き手のランチの好みの違いです。オフィスと工場が隣接している場合の社員食堂で課題となっているのが、ワーカーによってランチに求めるボリュームやカロリーなどが違うことです。当然ですが、工場勤務と事務職では、欲するメニューが変わってくるのです。
同社でも、本社部門とファクトリー(食品工場)部門を併設していますが、その点も対策済みでした。複数あるメインメニューを決めると、ご飯やサラダなどはセルフサービスとなっており、その日の労働量や体調に合わせて自分で調整できるようになっています。料金も変わらないため、社員からも好評とのことです。
また社員食堂の利用法として特筆すべき事項として、企業内保育室の園児が従業員レストラン(社員食堂)で昼食を食べる「レストラン給食」が挙げられます。普段の給食とは違ったメニューが出たり、休憩中のお父さんお母さんに会えたり、子どもたちは毎月のレストラン給食を楽しみにしているようです。社内に子どもの姿があると、忙しく働く従業員にとっても癒しの存在ですね。
この保育室では園庭に菜園を設置し、園児が野菜を育てるなど「食育」に力を入れており、「トマト嫌いだった子どもが自分で作ったトマトを食べた」など、食の会社の保育園ならではの成果も出ているとのこと。
美味しいサラダを食べることができ、海が望め、高い天井と日当たりの良さはリラックスやリフレッシュにも適している空間となっているロック・フィールドの従業員レストラン(社員食堂)。働き方改革が叫ばれる中、従業員に寄り添う取り組みを従業員レストラン(社員食堂)で実施しています。
「野菜は、多才。」は同社のブランド「RF1」で使われているフレーズですが、社食も多才、でした。
神戸市東灘区魚崎浜町15番地2
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