
イノベーションを生み出す企業は社員食堂も違う! 日本の新しい社員食堂の幕開けを実感!
朝食無料、復興支援や生態系に配慮したメニューの提供、17階の社食の一般開放など多彩な取り組み
1994年、スタンフォード大学の博士課程で学んでいたデビッド・ファイロ(David Filo)とジェリー・ヤン(Jerry Yang)によって始められたYahoo!。95年3月、Yahoo! Inc.が設立され、同社は本格的にYahoo!サービスをスタートしました。
その翌年である96年1月、Yahoo! Inc.は日本のソフトバンク株式会社と共同でヤフー株式会社を設立。同年4月1日に日本語によるサービスYahoo! JAPANがスタートしました。
2016年10月の東京ガーデンテラス紀尾井町への本社完全移転を機に、「オフィスがイノベーションを生み出す場所」となるよう机を不規則に配置したフリーアドレス制や、社外の人も利用できるコワーキングスペース「LODGE(ロッジ)」を設置。さらに社員食堂も自社オフィス内に設置し、栄養バランス・低カロリーなど健康をサポートするメニュー作りに注力されています
それでは「イノベーションを生み出す社員食堂」へ一緒に足を運んでみましょう!
2016年10月、港区のミッドタウンから赤坂プリンスホテル跡地に建つ東京ガーデンテラス紀尾井町へ移転した。5階から24階がヤフーおよび関連企業です。 それでは早速11階の社員食堂へ。最初に目に飛び込んできたのは入り口上部に設置されたディスプレイ。その日のメニューがわかります。 ランチタイムは11:00〜14:30まで。 ピークタイムは12:00〜12:30です。座席数は約 820席。1日約2,600食が利用されています。 “社員がどのフロアに何人いるのか”がわかる位置情報システムがあるため、社員は他フロアにいながら食堂フロアのおおよその混雑状況が把握できます。 “ご飯を食べる場所としてだけでなく、イベントや社内外のコミュニケーションを広げるため”に天井を抜いて開放感を演出しているとか。 窓側のカウンターは景色が良いこともあり人気。 移転して以前より約8倍の規模になった社員食堂により、従業員の満足度も上がっているんでしょうね。 13時以降でヤフーの社員と一緒であれば、社外の方でもランチ利用可能とのこと。 もはや伝統? 移転前もあった“ちゃぶ台席”も健在です。 1皿100円中心の小鉢コーナー。一番人気は1日100個以上売れるという“手作り出汁巻き卵”。 自慢のうどん製麺機は「おそらく関東の社食では唯一です」とのこと(ヤフー調べってことですね)。 社内イントラでは食堂スタッフの名前で社食の情報を発信し、食堂スタッフとも気軽に会話できる雰囲気作りを大事にしているそうです。 【アンダー655セット】鶏肉の塩麹焼き・れんこんはさみ揚げ・和風ビーンズ(アンダー655は655キロカロリー以下のヘルシーメニュー)。 【Aセット】酢醤油で食べる!大分名物とり天 JOHNNYの熊本ラーメン 黒マー油太肉麺 地球にやさしいシーフー丼(地球の生態系に影響の少ない海鮮を使った海鮮丼) 〜生姜香る〜豚肉とキノコの玉子あんかけうどん 【Cセット】限定100食!1kgオムライス(基本はシェアして食べるようですが、完食する猛者もいるとか) 1グラム1.5円のグラムビュッフェ。素材は厳選された野菜が提供されていて大人気! “自分だけのプレートを作る”というクリエイティビティーがヤフーの社風とフィットしているとか。 こちらはグラムビュッフェの重さを量るコーナーです。精算は社員証か電子マネーで。 「食堂はよく利用しています。美味しいご飯を食べたり、たまに懇親会も行ったりする。心地よくて憩いの場であり、自分の居場所のような存在だと思っています」 「おいしいし、食事以外もちゃんとリラックスできる、本当にありがたいと思います」 デスクには電源完備。ランチタイムは社員だけでなくスマートフォンもお腹いっぱいに! 11階にあるカフェ“CAMP11”。ドリンクや焼きたてパンが提供されています。 営業時間は8:00~20:00で、1日あたり1,000人を超す利用があります。 こちらは17階にある広さ1,330平方メートルのコワーキングスペース“LODGE(ロッジ)”。18階で受付をすれば、一般の人も利用できます。 オープンなコラボレーションを生むため、情報交換や新たな協業を生み出していける仕組みもあるコワーキングスペース。 一般の人も利用できるレストラン“BASE17”とカフェ“CAMP17”。
(利用には受付で身分証提示要。BASE17は、交通系ICマネーのみ決済可)この日のBASE17のメニュー、Aランチ「ドンととんかつおろしポン酢」(680円)、Bランチ「ナスのボロネーゼ」(620円) BASE17にもグラムビュッフェがあります。野菜ソムリエ厳選サラダや、各国料理のフェアが好評でグラム2円。一般の人は交通系ICカードで精算できます。 社員食堂のある11階にはコンビニエンスストアもあります。 毎回お願いしているYポーズ。無茶振りにもノッていただける石下さん(左)と沼田さん。ありがとうございました。
まとめ
17階の“BASE17”と“CAMP17”は一般の人も利用できる!
ヤフーさんではレストランを“BASE”、カフェを“CAMP”と名付けています。これは、会社として高い目標を実現させるため、山の麓にあるベースキャンプを模して「食事だけでなく、さまざまな情報が集まり、コミュニケーションがうまれる場所」と位置付けられているためです。
社員食堂、カフェがあるのは11階と17階の2フロア。11階は基本的に社員専用ですが、17階は一般の人も利用できるようになっています。(17階の利用は受付で身分証の提示が必要。BASE17は、現金決済が不可で、交通系ICマネーのみ決済可)
新オフィスの社員食堂では昼だけでなく、朝(7:30〜9:15)、晩(17:30〜20:00)も食事を提供しています。特に朝はBASE11において社員を対象に無料で朝食を提供(2017年6月時点)しており、一日約350食の利用があるそうです。
ヤフーの社員食堂は仕掛け山盛り!
また「栄養バランスの整ったメニュー」、「低カロリーメニュー」などを通じて従業員の健康を支援していることはもちろん、「手作りソース」「生態系に影響が少ない食材の選択」や「ヤフーの拠点がある地域貢献につながる食材選び」、チャレンジ(CHALLENGE)精神を忘れないようにする“C”メニューの導入、さらに社食業界で話題のJラーメンの導入など、様々な形で食の多様性にも対応されています。
さらにビュッフェコーナーでは、社員が自分でもカロリー管理できるよう食事選択スキルをあげるために栄養価を考慮した盛り付けサンプルをディスプレイするなど、単なる空腹を満たす場ではない工夫が随所に見られます。
また、コミュニケーションの場として開放感を演出するための天井の撤去や、混み具合が把握できる社内位置情報の活用、食堂スタッフと社員とのコミュニケーションを円滑にするための社内イントラでの人物紹介や食堂スタッフの制服選びまでこだわる徹底ぶりです。
常に進化し続ける社員食堂
ヤフーさんは新オフィスの移転に際し、「社内外との接点や交流を促す施設や制度を新たに導入し、多様性を支援する社内風土を醸成することで、オフィスをイノベーションを生み出す場所を目指しています。
伴い、「従業員の机を不規則に配置したフリーアドレス制」の導入や、社外の人でも利用できる「コワーキングスペース」の設置などにより、社内外の交流の活性化を図っています。
新しい社員食堂についてもそのコンセプトは取り入れられており、オフィス移転発表直後から「社内レストランPJ」を立ち上げ、2年4ヶ月後に移転するまで、業者の選定や食器の選定・メニュー作りなどに取り組み、社内外の交流やイノベーションを生み出す機能をもつ社員食堂を具現化されたとのことです。
現状に甘んじることなく、会社のミッションである「課題解決エンジン」を合言葉に「UPDATE」し続けているヤフーさんの社員食堂。機会があれば訪れて見てはいかがでしょうか。
東京都千代田区紀尾井町1-3
東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー
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