1952年に日本電信電話公社の職域病院である関東逓信病院として開設、86年に一般にも開放され、99年に関東逓信病院から名称を変更した企業立病院で、病床数627床、診療科数30以上というNTT東日本関東病院の社員食堂をご紹介します。
来院患者の内訳は、品川区から約3分の1、都内全域からだと4分の3にものぼり、地域医療の重要な役割を担っているだけでなく、地域がん診療連携拠点病院や、東京都災害拠点病院にも指定されています。また医療の国際基準を満たしている病院を評価する国際病院評価機構JCI(Joint Commission International)による認証を、都内で初めて(日本で2番目)取得しています。
そんなNTT東日本関東病院の職員が利用できる食堂は地下1階にあり、日々多くの患者さんと接する医師や看護師、病院職員などが利用しています。
今回、社食ドットコムの活動にご理解いただき、ご紹介させていただくことが可能となりました。
まとめ
NTT東日本関東病院の社員食堂の名称である「ボヌール」は、病院で働く医師や看護師といった医療スタッフや事務職員などを対象にした食堂であり、フランス語で「幸福」を意味しています。
運営を委託されている有限会社森永商事の森永社長に、食堂運営で心がけている点について話を伺うと、
「常に患者さんと対峙している医師や看護師、その他のスタッフに、安心感と安らぎを提供したいと考えています。医療の仕事は肉体的にも精神的にもハードなので、社員食堂でリラックスし、しっかり楽しく食べることでその後の仕事につなげてもらいたいと思っています」とのことです。
また、メニューには栄養成分も表示していますが、利用する人はみんな専門家ですので、参考にしている人は多いそうです。
「ごはんは大中小の3サイズから選択できるのですが、同一料金にもかかわらず、96%の人が小ライスを選択し、サラダの利用者が多いですね」(前出・森永社長)ということからも、健康に対する意識が高いようです。ただ、盛りの量が多いことも、小ライスを選択する理由の一つかもしれませんね。
NTT東日本関東病院の社員食堂では、食事以外にも交流の場としても活用されています。“納涼祭”や“餅つき大会”を食堂で行なっているほか、病院の外来・患者図書室・緩和ケア病棟で利用者への案内などを行なうボランティアさんの卒業式、医師の退職記念パーティなども開かれています。
医師や看護師などの病院スタッフは、日々病気でお困りの方に接しており、健康を取り戻してもらうということへ尽力されています。「ボヌール」がその病院スタッフのリフレッシュスペースとなり、名前の由来通り、すべての人が幸福になるよう導いていくことでしょう。
東京都品川区東五反田5丁目9番22号
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【活動リリース】2019/09/27 ボランティア募集のお知らせ