
今回ご案内するのは、“宇治茶と源氏物語のまち”として知られる京都府宇治市の宇治市役所です。宇治市にはユネスコ世界遺産に登録されている「平等院」「宇治上神社」があり、年間約560万人の観光客が訪れています。
そんな宇治の歴史は古く、僧道登によって宇治橋が架けられたとされるのは大化の改新の翌年である646年、その400年後の1052年に藤原頼道が平等院を建立し、1221年には承久の乱の際に鎌倉方が宇治川から伏見に挙兵、1486年には山城国一揆衆が平等院で国中掟を策定するなど、まさに我が国の歴史の表舞台を彩ってきたまちと言えるでしょう。
そんな宇治市において、住民の生活に必要なサービスの提供などを行なっているのが宇治市役所です。宇治市役所は本庁舎と西館があり、本庁舎の8階に一般の方も利用できる職員食堂があります。
それではゆるるりとしていっとくれやす。
京都府の南部に位置する宇治市。宇治市役所はJR宇治駅から南方向約1kmに位置しています。 宇治市の人口は約18万8千人。宇治市役所の一般行政職職員の平均年齢は38.4歳(2016年4月1日現在) 1階の市民課、国民健康保険課では、利用者へ「待ち時間」が表示されるシステムがあり、利用者にも好評だそうです。 「平等院」「宇治上神社」が、「古都京都の文化財」としてユネスコ世界遺産に登録された文化財であることを記した証書が展示されています。 庁内にある鹿のはく製「トンプソン ザ ムース」。友好都市盟約締結10周年を記念して、2000年にカナダ・カムループス市から宇治市に贈呈されたもの。 宇治市役所の敷地内にある琵琶園あとの石碑。室町時代に足利義満は、後に「宇治七名園」と呼ばれるすぐれた茶園を、宇治の地に作りました。 8階にある職員食堂では、宇治市職員共済組合事務局の雲丹亀(うにがめ)さんがお出迎え。 食堂の入り口にはその日のメニューがディスプレイされています。この日は地元宇治産野菜を使用したメニューも提供されている日でした。 営業時間は11:30〜13:45(土日祝定休) ランチタイムはかなり忙しくなりますが、食堂スタッフも手慣れたもの。 12:00になり人が増えてきました。利用者は宇治市役所の職員さんがメインですが、一般の方も利用可能です。 利用者は配達のお弁当を含めて一日約400食。宇治市役所内はもちろん、植物公園に配達も。季節やイベントの有無によって食数は変化します。 メニューは低カロリーで市民や職員の健康にも配慮されています。自分の欲しい料理を選ぶセルフスタイル。 「ジュ、ジューエン!」思わず叫んでしまいました。社食取材史上最安値の食材です! 人気の小鉢(80円)。この日は“菜の花辛子あえ”“インゲンのピリ辛煮”“黒ワカメとレンコンのサラダ”など。 【600kcalセット】宇治産水菜を添えた豚しゃぶ梅みそソース、さつま芋と枝豆入り彩り卯の花、宇治産キャベツの浅漬け風和えもの、十五穀米、味噌汁(560円) 【味ごのみセット】宇治産白菜たっぷりすき焼き風煮(温玉のせ)、小鉢、ごはん、味噌汁、漬物(460円) 宇治産大根とキャベツのポトフ(270円) ハンバーグランチ(ライス、味噌汁付 560円) 宇治産野菜(白菜・ねぎ・もやし)たっぷり担々麺(400円) 小鉢いろいろ。食堂では「一日に350g以上の野菜を食べましょう」と小鉢の利用を推奨しています。 座席数は約120席。乳児連れの方にはお子様の椅子も用意、車椅子でこられる人には席まで案内を行ない、メニューも運ぶサービスを。 宇治市役所の職員さんが多く利用されています。 談笑しながら食事中の宇治市役所職員さんたち。撮影も快くご了承いただきました! 広い窓からは宇治市街が望めます。ガラスに地図が記載されています。 食堂内の給茶器では“宇治茶”を飲むことができます(無料)。 喫茶コーナーの営業時間は9:00〜14:00、土日祝が定休です。14:00〜16:00は休憩スペースとして利用可能。 「春キャベツは春らしく少しほんのりした味付けで、やわらかさが口の中にほわっっと広がり美味しかったです」 「地元野菜を使ったメニューが多いので、野菜たっぷりのメニューを摂るよう気をつけています」 「時々提供される担々麺が美味しいのですが、今日もあったのできました! 野菜たっぷりで美味しいんですよ」 「コンビニで買うより量も多いし、値段も安いので毎日利用しても負担になりませんね」 食堂の出入り口横にある売店では、惣菜パンや菓子パン、お菓子、ソフトドリンクなどが販売されています。 宇治茶でひと息ついている「ちはや姫」。宇治市宣伝大使として2013年から活躍中です。
まとめ
安心・安らぎ・安価の3安を備えた宇治市役所職員食堂
宇治市役所の食堂運営で意識している点について、食堂の運営会社に話を伺うと、
「ここは市役所の食堂ですが、職員さんだけでなく一般の方も利用するので、“安心・安全”が何より大事だと思っています。そのために、単に料理を提供するだけではなく、食に対する情報の提供を行なうようにしています」
とのことでした。
そのため地元の“顔の見える”農家さんが作っている作物の使用には積極的で、毎月3日には、京都府が行なっている山城地域の農産物の消費拡大プロジェクト“京やましろ産ごちそうさんの日”のスペシャルメニューの提供、さらに毎月19日には「食育の日」として地産地消のメニューの提供、地産地消によるメリットや野菜の栄養素などの情報を食堂の入り口に掲示・配布しています。
さらに値段もメインの「味ごのみセット(460円)」をはじめ、「小鉢」が各80円、「フライ盛り合わせ」が250円と格安で提供されていますし、食堂からの眺望は最上階の8階にあることから周辺の建物より高く、遠く京滋エリアを見渡せます。
宇治市役所職員食堂は上記のように、食堂の特長として「地元の安心食材を食べることができる」、「閑静で眺望が良くゆったり安らげる」、「値段が安い」、の3点の特長が挙げられ、「安心」「安らぎ」「安価」という食堂の”3安”要素を備えています。
3安食堂である宇治市役所職員食堂。一般の方も利用でき、JR宇治駅からも比較的近距離ですので、世界遺産観光の際に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
京都府宇治市宇治琵琶33
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