
株式会社LIXIL(リクシル)は、トステム株式会社、株式会社INAX、新日軽株式会社、サンウエーブ工業株式会社、東洋エクステリア株式会社の5社が2011年に統合して誕生した先進的な水まわり製品と建材製品を開発・提供するメーカーです。GROHE、American Standardといった世界的ブランドを傘下におさめ、LIXILグループとして連結70,000人超の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開。毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えていますグローバル展開を行なっています。
そんなLIXILの本店は東京・江東区にあり、WINGビルと呼ばれています。こちらのオフィスにはなんと2つも社員食堂があり、それぞれ“PASEO”(以下パセオ)、“PATIO”(以下パティオ)と名付けられておりコンセプトが区別されています。さらに違う運営会社によって運営されています。
従業員の方は、コンセプトの違う2つの食堂で日々どのようなランチタイムを過ごしているのでしょうか。
それでは早速ご案内いたしましょう!
東京メトロ半蔵門線住吉駅より東へ徒歩6分、西大島駅より西へ徒歩6分。猿江恩賜公園の東に位置するLIXIL WINGビル。 LIXIL WINGビルは「WING光」「WING風」という2つの棟が1階のこちらのエントランスでジョインされています。 “WING光”棟に“パセオ”、“WING風”棟に“パティオ”という食堂がそれぞれあります。こちらの”パセオ”は「こみち」という意味です。 メニューは“ランチ”、“麺類”、“どんぶり”、“カレー”、“レコメンド”に分かれており、床面にはメニュー別の動線案内が色分けされています。 パセオは“WING光”棟の1階にあり、面積は700平方米。座席数は263席。 人気の“デリ”コーナー。野菜やパスタ、チャーハン、惣菜など盛り放題で410円。“野菜がたくさんとれる”と女性社員に好評だそう。 豊富な小鉢。この日は肉じゃが、春巻き、オムレツ、だし巻き玉子、しゅうまい、青菜おひたし、ひじき煮などなど。書ききれません。 営業時間は11:15-13:30。利用は1日約1000食。メニューは事前にイントラネットで知ることができます。 食堂利用者はパセオとパティオをあわせて一日合計約2,300人! フロアごとに利用時間をずらしたシフト制になっています。 在館数は約3,800人。近隣に食堂がないこともあり、食堂利用は6割以上という高い喫食率です。 むき出しの天井で高さを確保しているパセオ。こちらではステーキやとんかつなどガッツリ系でボリュームのあるメニューも人気だとか。 食堂にはバリアフリー席もあります。「すべての人に働きがいを」を目標に、誰もが働きやすい環境整備に力を入れているそうです。 【LUNCH B】鯵の唐揚 甘酢あん 402kcal 【鉄板】銀座スエヒロビーフステーキセット 806kcal 【LUNCH A】冷やし豚しゃぶごまだれかけ 511kcal こちらは“WING風”棟の地下一階にあるパティオ(スペイン語で“中庭”)。社員食堂から直接中庭に出ることができることからこの名に。 こちらも充実の小鉢群。この日はほうれん草の白和え、オクラ納豆、切干大根と桜海老の炒め煮、緑黄色野菜のカラフルサラダなどなど。 パティオのメインメニューは“LUNCH A/B/C”、“BOWL”の4種類。 ヘルシーメニューを開発するため栄養士と保健師・総務で給食会議が開いている取り組みは、東京都知事賞(2015年)を受賞しています。 地下にありますが、中庭とつながっており採光は十分で、非常に明るくオープンな雰囲気です。 お弁当派の方は持参し、食堂を利用することもできます。ちなみにタイルや床材、サッシ、垂れ壁などは自社製品とのこと。 ちょっと雰囲気の違うカフェコーナーはパセオの奥にあり、テイクアウトも可能です。夜は喫茶・アルコールも。 【LUNCH A】牛肉生姜焼き&イカフライ 454kcal 【BOWL】ドミカツ丼 823kcal 【VOICE(パセオ)】「食堂は広々と開放的なのでリラックスできますね。学生時代の学食と比べて、おしゃれですし美味しいです」 【VOICE(パセオ)】「魅力的なのが410円お腹いっぱい食べられる“デリ”ですね。栄養バランスは社食でとっています(笑)」 【VOICE(パセオ)】「違う部署の同期とコミュニケーションがとれる場です。仕事以外の人とのつながりもできます」 【VOICE(パティオ)】「おいしいし、値段も高くありません。朝食や夜食も提供してもらってるので嬉しいですね」 【VOICE(パティオ)】食堂で同期と会うことがあると、そのまま一緒に食べたりします。お互いの近況など話して気分転換できます」 こちらはパセオの横にある予約制の特別室。お客様や打ち合わせなどの際に利用されます。 こちらは“WING光”棟1階のフリースペース。コンビニで買ったお弁当を食べたり、休憩したり、と自由に利用できます。 本店横にある250ものセンサーで「住生活の未来」を研究するための一軒家、U2-Home II(ユースクウェアホームツー)」。 おうちの困ったをパッと解決するキャラクター「TORI・KAERU」とリクシル社の原さん。ありがとうございました。
まとめ
1つのオフィスに2つの社員食堂があるLIXILの社員食堂
LIXILの社員食堂は棟別に2つあり、コンセプトも食堂運営会社もそれぞれ違っています。
「パセオは少し価格が高いけれど美味しい、パティオは安くてヘルシー、をコンセプトにしています。同じビル内に2つの食堂運営業者さんが入っている環境が特徴的ですね」(総務部/柄本氏)
と、2社で運営することでそれぞれがそれぞれのコンセプトに沿って、より良い食堂にしよう、と切磋琢磨してくことを狙いとされているようです。
パセオでの取り組みで特筆すべきは、週一回のシェフスペシャルメニューと外部のシェフとコラボする1日限定スペシャルメニューが挙げられます。シェフスペシャルメニューは、シェフがそのときに一番作りたい料理が提供されるとか。そのためコース料理であったり、他では食べられないデザートも。「プレッシャーもありますが、腕の見せ所でもありますのでやりがいがあります」とのこと。健康面では週に一度カロリーを抑えた500キロカロリー台以下のヘルシーメニューも。
また、スペシャルメニューでは“中華の鉄人”陳健一さんを厨房に招き、直接麻婆豆腐を作ってもらうイベントを開催するなど、従業員が喜ぶイベントも頻繁に行われています。
社員食堂のマンネリ化をふせぐ施策として、ほかには社員食堂のメニューを、栄養士とLIXILの保健師・総務との3者による給食会議を定期的に開催し、社員の健康を考えたメニュー開発をしています。この取り組みは都民の栄養改善と公衆衛生向上に貢献したとして、2015年にパティオが東京都特定給食施設等栄養改善知事賞を受賞しています。
ひとつの事業所に二つの社員食堂が切磋琢磨し、より良い食堂へと日々ブラッシュアップしている食堂、それがリクシルの社員食堂“パセオ&パティオ”でした。
東京都江東区大島2-1-1
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