1918年に創業した日東電工株式会社。大阪市北区に本社を構え、粘着技術や塗工技術を元に、表示デバイス向けの偏光板から核酸医薬原薬まで幅広い事業領域を扱っている高機能材料メーカーです。国内21ヶ所、海外78ヶ所に事業所を有し、エレクトロニクス業界、自動車、住宅、インフラ、環境、医療関連などの領域で事業を展開しており、連結売上8,534億円(単体5,174億円/2022年3月期)、連結従業員数28,438名(単体 : 6,501名/2022年3月期)というグローバル企業です。
今回訪問した滋賀事業所では、海水の淡水化などに用いられる「メンブレン」製品が世界トップクラスのシェアを持っており、水資源が不足する地域などへ幅広く貢献しています。そんな滋賀事業所の社員食堂ではESG(環境:Environment、社会:Social、ガバナンス:Governance)の観点を重視しており、フードロスや地産地消に貢献するなど、企業の方針と合致したものとなっています。
それではご案内しましょう。
まとめ
地産地消に貢献し、従業員も笑顔になれる日東食堂
日東電工ではESGに配慮した取り組んでいることから、滋賀事業所の日東食堂でも「食品廃棄量削減」・「健康志向」・「地域経済活性化」を積極的に行なっています。取材日はブラックバスのフライが提供されていましたが、これも琵琶湖では在来種の漁獲量が減少しており、その原因が外来種であるブラックバスだとされていることから、滋賀県が外来魚対策としてブルーギルやオオクチバスなどを駆除対象としています。そこで地域貢献の取り組みとして同食堂でビュッフェの中に取り入れ、社員に提供しているのです。
また提供スタイルを定食形式からビュッフェ形式に変更することで、残食の量が3分の1に減少しました。さらに地域産の食材を積極的に使用することで、地域産業に貢献するだけでなく、配送時の二酸化炭素排出量を抑えるなど、社員食堂を通しての地域や環境への配慮を実現しています。
社員食堂を運営するのが自社グループ企業(日東ビジネスエキスパート株式会社)ということもあり、社員食堂のスタッフと社員の距離も近く、社員への声がけや、リクエストといった食堂への要望が反映しやすいといったメリットが挙げられます。このことが、日東食堂のよさとして挙げられる、「安さ」「健康的なメニュー」「社員同士のコミュニケーションの向上」「会社イベントとのコラボ企画」「健康管理のしやすさ」「コンビニ弁当などのゴミがなくなること」といった特徴を下支えしていると言えるでしょう。
ESGを経営の中心におく滋賀事業所にとって、地産地消に貢献し従業員も笑顔になれる社員食堂は、無くてはならないものとなっています。
日東電工株式会社
滋賀県草津市山寺町字笹谷61番7号
滋賀事業所
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