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今回ご紹介するのは、兵庫県加古川市に本社を構えるオークラグループの社員食堂「あるこキッチン」です。同グループの中核企業であるオークラ輸送機株式会社は、2027年に創業100周年を迎えるマテハンメーカー。資本金は約13億円、従業員数は600名を超え、国内外にグループ企業を展開しています。マテハン(マテリアルハンドリングの略)とは、工場や物流センターで稼働するコンベヤやロボット等の「モノを運ぶ」 システム機器のことです。インターネットで購入したものが翌日に届く便利さの裏側で、実はマテハンが大いに活躍しています。
「あるこキッチン」は、同社のグループ企業の社員食堂。食堂を運営するのもグループ企業のオークラサービスとのことで、自社運営の「あるこファーム」から安心安全な食材が提供されているだけでなく、食イベントなども実施され、社員の福利厚生施設として機能しています。
それでは「あるこキッチン」をご紹介しましょう!
加古川駅から東南へ約3km。オークラグループの中核となるオークラ輸送機本社ビル。 オークラ輸送機本社のエントランスには、オークラミュージアムと名付けられた、最新製品やグループの活動が紹介されているスペースがあります。 こちらは2023年2月に竣工された、オークラグループの社員食堂を運営するオークラサービス本社のエントランス。ポップなイラストが印象的ですね。 3階には休憩スペースがあり、卓球台もあります。休憩時間は社員同士の熱い戦いが繰り広げられています! こちらはテレビを見たり、読書ができるリラックスゾーン。 技術本部の執務エリア。各席が半個室となっており、広い空間で働きやすそうな、洗練されたオフィス。 それでは社員食堂「あるこキッチン」に行ってみましょう!「あるこ」の由来はOKURAを逆さにしたところから名付けられたそうです。 営業時間は11:45~13:00。11:45~、12:00~、12:15~の3交代制です。 この日の「あるこファーム野菜」は、ベビーリーフ、じゃがいも、さつまいも、にんじん、ほうれん草です。 提供メニュー数は「日替わり定食」「カレー」「うどん」の3種類が基本となっています。そのほかラーメンや一週間限定定食が提供されることも。 食堂スタッフにフレンドリーに話しかける社員も多く、和やかな雰囲気に満ちている社員食堂です。 トッピングは全て一皿100円! この日はたこ焼きや油淋鶏、いなり、かき揚げなどが用意されていました。 「昼食を楽しみにしてくれる人が増え、社員のモチベーションが上がりました」と語るのは、食堂を運営するオークラサービスの大庫ゼネラルマネージャー。 天井には「OKURA」の頭文字「O」を形どったデザインのオブジェ。植栽が配置されリラックス空間が作られています。 座席数は約200席、1日の利用食数は190食~220食です。工場勤務も多いため、揚げ物や肉類などガッツリ系を好む社員が多いとのこと。 社員食堂では「父の日」「ハロウィン」「クリスマス」「バレンタイン」などの季節行事や、大盛りフェア、食堂開業周年フェア、年末のもちつきなど、イベントも盛りだくさん! 一人利用できるカウンター席も人気。アイデアを考えるも良し、何も考えずリラックスするも良し、ですね。 社員食堂は社員同士のコミュニケーション活性化にも役立っています。 ボックス席も用意されています。WiFiや電源も完備されており、アイドルタイムは業務や社内外の方との打合せにも使用されています。 天気の良い日はテラス席も利用されます。構内には桜の樹もあり、テラス席や食堂からお花見も可能です! 【日替わり定食】照り焼きチキン(フライドポテト、味噌汁、あるこファーム野菜サラダ付き) 【一週間限定定食】クリームパスタ(パン、サラダ、スープ付き) 【カレー】カレーライス(サイズの小さな「ちょこっとカレー」も用意されています) 【パン】日替わりで数種類のパンも販売。昼食以外におやつ用に買われる方もおられます。 【社員の声】「あるこファームで野菜や果物などを栽培しているのですが、自分が栽培に関わった食材を社員が食べて、その話題で話が盛り上がっていると、会社の潤滑油になっていると感じます」 【社員の声】「昼休憩はほとんどここでリラックスしています。社員食堂は食べるためだけでなく、一人で利用してオフモードにできる空間にもなるので、昼からの業務に向けてまた頑張れます」 【社員の声】「毎日利用しています。普段会うことのない部署の人とばったり会うので、コミュニケーションの場としても大事な場所ですね」 【社員の声】「外食だと好きなものばかり食べてしまいますが、社員食堂では栄養バランスの良い食事が出るので、健康にも良いと感じています」 【社員の声】「おいしい野菜を摂ることができるだけでなく、社員食堂は綺麗なので、会社見学に来られる人によく褒められます。会社にとっても良いPRになっていると思います」 【食堂を運営するオークラサービスの調理師の声】「社員がゆったりとした休憩をとれる空間作りを心掛けています。また、社内イベントの餅つきなどでも食堂を使い、楽しい時間をすごしてもらえるようにしています」 食事終了後にはトレイを下膳口へ。こちらは本物の同社製ベルトコンベヤが使用されています。 同社のベルトコンベヤが1/64サイズでカプセルトイになりました!訪問者は専用コインでゲットできるそうです!
まとめ
自社グループの農園で作られた野菜を食べることができる「あるこキッチン」
オークラグループの社員食堂「あるこキッチン」は、グループ企業のオークラサービスが運営しています。オークラサービスは自社農園「あるこファーム」で農薬を最小限に抑えた安心・安全な健康野菜を育てており、とれたての野菜を「あるこキッチン」で使用しています。この「あるこファーム」は「社員に安全でおいしい野菜を食べて健康になってほしい」というオークラサービスの大庫隆夫社長の強い思いから始まり、休耕田を活用し、苦労の末に高品質な野菜を生産できるようになりました。そして2021年にオークラ輸送機本社建て替えに合わせて社員食堂「あるこキッチン」は開業され、今日も社員においしい野菜を提供し続けているのです。
このように食堂の運営から食材の仕入れ(一部)も自社グループ企業が行なうという、稀有な社員食堂といえます。
自社グループが運営する社員食堂ということから、社員向けの企画やサービスなども自由度が高いのが特徴で、季節の行事や記念フェア、もちつきなど、様々なイベントを通じて社員の交流と楽しい食体験を提供しています。また、持続可能な開発目標(SDGs)に対する取り組みとして、食材廃棄ロスの軽減、自社農園の活用、廃棄物の分別と再利用、コンポストを利用した循環型農業を実践しています。
このように社員食堂「あるこキッチン」は、社員の健康維持に一役買っているだけでなく、社員同士のコミュニケーションや午後からの仕事へ向けたリフレッシュ、昼食以外の時間は会議や打ち合わせに活用されるなど、同グループの企業活動を下支えする場所になっています。さらに食堂内ではグループの主力事業であるベルトコンベヤを活用したり、フードロス削減といったSDGs推進に取り組むなど、まさにオークラグループが手掛ける事業の相乗効果を活かした社員食堂となっています。
兵庫県加古川市野口町古大内900番地
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