
今回ご紹介するのは、「かっぱえびせん」「サッポロポテト」「ポテトチップス」「フルグラ」「じゃがりこ」など、次々とスナック菓子を世に送り出し続けるカルビー株式会社が、琵琶湖の南部にある滋賀県湖南市に設置している湖南工場です。
同社では年間40.6万tの馬鈴しょを調達しており、その8割強にあたる33.2万トンが国産の馬鈴しょ(2019年3月期実績)となっています。そんな理由もあり同社では全国のじゃがいもの生産を行なう農家と契約している傍ら、農業コンサルティングや農作業代行などを行ない、農作業の効率化・省人化対策を行なっています。
湖南工場は1976年11月に滋賀工場として操業され、現在はポテトチップス「うすしお」「コンソメパンチ」「じゃがりこ」などの全国で発売されている製品をはじめ、主に近畿地区で販売している「関西だしじょうゆ」などを製造しています。この工場の生産能力は、1日で60万袋の「ポテトチップス」、14万袋の「堅あげポテト」、12万袋の「素材スナック」、30万個の「じゃがりこ」を製造できます。
そんな湖南工場の3階には、従業員約280名を対象とした社員食堂があり、同社の製品づくりを行なう従業員の方々を、「食」からバックアップしています。
琵琶湖南部に位置する滋賀県湖南市にあるカルビー湖南工場です。 1階はエントランス、2、3階が製造室、4階が受付や商談室、見学ホールとなっています。 通常は一般向けの工場見学は行なってはいませんが、近隣の小学校3年生には工場見学を行なっています。その際はこちらが撮影ポイントに! 4階に上がると、ポテトチップスのイメージカラーであるオレンジ色の壁に囲まれ、同社の商品がいっぱい並んでいます。 製造後、形の良いものは「良品」、そうでないものは「不満足品」と分けられるそうです。みたことのある商品ばかり! ちなみに社員に人気なのは「うすしお」だとか。 工場見学対象者向けの問題。社名の由来はわかりますよね? それでは社員食堂のある3階へ。 営業時間は12:00〜15:00まで。 提供されるのは「A定食」「B定食」「C定食」の3種類(日替わり)。従業員は1食150円で利用できます(食券制)。 すべての定食に小鉢が1皿付いてきます。この日は「ちくわの磯辺揚」or「三度豆の胡麻みそ和え」でした。 製造室の出入りの際はエアーシャワーを、さらに社員食堂ではしっかり手洗いを行ないます。 「どれにしようかな」とサンプル前で悩む方々。1日の喫食数は約100食。 利用者は工場勤務と管理職の約300名が対象です。男女比はほぼ5:5。 ご飯はセルフ方式。小盛りも大盛りも自由です(お米は地元・近江米)。 大きな窓で開放的な空間から、景色を眺めながらランチタイム! 利用者の声はアンケートで。できるものはすぐ反映されます。 こちらは女性グループ。カメラを向けると少し恥ずかしそうでしたが、誰だかわかりませんね・・・。 【A定食】チキン南蛮 【B定食】酒の明太マヨ焼き 【C定食】木の葉丼 利用者の中に、カルビーのロゴ入りブルゾンを着用されている方を発見! ランチの会話も「やめられない とまらない」?
まとめ
厳しい衛生管理された工場で働く人の、癒しの空間となる社員食堂
カルビー社の各工場では、生産工程における異物混入防止を徹底するため、生産ラインをカメラモニタリングしています。また、エリアを色分けしており「清潔エリア」と呼ばれるエリアに入るには、何段階もの手順をクリアしなければ扉が開かないシステムとなっているだけでなく、工場内を高圧にして虫の侵入を防止するなど、最新の衛生管理体制を施しています。
そんな工場で働く従業員の方々にとってのランチタイムは、単に空腹を満たすだけでなく、仕事中に他の従業員との会話ができる、貴重なリフレッシュタイムでもあります。
カルビー湖南工場の社員食堂では、「A定食」「B定食」「C定食」の3種類が提供されており、それぞれ「肉中心」、「魚中心」、「麺や丼中心」とメニュー構成が分けられています。お米は地元の近江米や、滋賀県の食材である「赤こんにゃく」が時々提供されるなど、地域の方が慣れ親しんだ食材を多用されています。
食堂の運営にあたり、「食堂運営で気をつけていることは、毎日利用することからマンネリ化しないよう、定番メニュー以外にも毎月決められたテーマ(たとえば「減塩」など)に沿ったメニューが提供されています」(生産支援課の高田氏)とのことです。
利用する従業員に配慮した食堂の提供を心がけているカルビー湖南工場の社員食堂でした。
カルビー株式会社
滋賀県湖南市柑子袋558
湖南工場
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