
今回ご紹介するTOWA株式会社は、京都市に本社を構える半導体製造装置・超精密金型メーカーです。年商506億円(連結)425億円(単独)、従業員数1,817名(連結)573名(単独)(2022年3月31日現在)という同社は半導体を作るために必要な工程の装置・金型の開発・製造・販売を主な事業としており、同社の技術「マルチプランジャシステム」は業界標準となるなど、最先端の半導体デバイスをはじめ、LEDから車載用半導体まで幅広い分野の半導体製造過程で同社の技術は広く採用されています。
そのフィールドは国内にとどまらず、世界10カ国・15拠点から世界最先端技術の創出に携わっており、海外売上比率は80%以上と世界を相手にビジネスを展開しています。
そんな同社では健康への取り組みが多数行なわれています。4階には社員食堂が設置されており、社員に健康的な食事が振る舞われることはもちろん、地域貢献や環境配慮など単なる「食」以外の取り組みも取り入れられています。それではTOWA社の社員食堂をご紹介しましょう。
京都市南区にあるTOWA株式会社本社ビル。 オフィスのロビーは明るく開放的な空間となっており、人々を歓迎する雰囲気が漂っています。 今回ご案内いただいた総務部の喜多さん。
よろしくお願いいたします!2階は同社の歴史がわかる常設の展示エリアとなっています。 それでは社員食堂のある4階へ行ってみましょう! 食堂入口にはその日提供されるメニューが展示されているほか、フェアの内容が掲示されています。 入り口からの動線上に「地産地消」の取り組みポスターが貼られています。 営業開始前の状態。営業時間は11:40〜13:30。座席数は360席。 メインメニューは3種類とうどんです。すでにメインのお皿が並べられ用意されています。 この日の小鉢は、春雨の中華和え、金平ごぼう、サラダ、温泉卵、冷奴。 第一陣の利用時間となりました。食堂の利用は部署ごとに三交代制となっています。 「出来立ての料理と厨房スタッフから社員への声がけが温かい」と社員からも大好評。 飲み物はセルフ式です。こちらでお茶を入れ席へGO! 分散利用のほか、アルコール消毒やアクリル板設置、対面利用を避けて同一方向に向くなど感染症対策がなされています。 同社の社員食堂ではハンバーグや、唐揚げ、チキン南蛮といったがっつり系のメニューが人気とのこと。 アクリル板が設置され、半個室のような窓側のカウンター席も人気。 食堂では地元食材が提供されることも多く、地域貢献に一役買っています。 アイドルタイムは打ち合わせなどにも利用されます。 【この日のセットメニュー】韓国風 照り焼きポーク 【この日のセットメニュー】親子丼 【この日のセットメニュー】柚子塩ラーメン 【定番】うどん 【VOICE】「会社の中に社員食堂があることは、栄養バランスが取れたメニューや、休憩時間の有効活用など、健康面や時間の面が大きなメリットと感じています」 【VOICE】「コロナ禍では仕切りがついてる席に座ることが多いです。ランチタイムは業務から離れて一旦オフにすることのできるリラックスタイムになりますね」 【VOICE】「健康を考えられたメニューや季節限定といった限定メニューが豊富で、飽きない仕組みになってるのがいいですね。小鉢も好きなもの取れるので毎日の楽しみになってます」 【VOICE】「自炊をしており、栄養バランスが心配です。そのため野菜類は社員食堂でしか摂れていないかも。食堂にいたらプライベートの話ができて気分転換になりますね」 食後の雑談タイム。日差しの当たるソファに座ってリラックスもできます。 社員食堂内にある自動販売機。こちらの自販機の売上の一部は筋ジストロフィー患者や児童養護施設の子どもたちへの応援基金として元阪神タイガース矢野監督が設立された「39矢野基金」に寄付されます。 社員食堂の一角では熱き闘いが開催されることも。会社ではヨガ、ゴルフ、ボルダリング、ソフトボールなど、計15クラブが活動しています。 社員食堂からテラスに出ると、そこにはゴルフの練習施設が。
ナイスショット!社員の健康推進と福利厚生を目的としてヘルスキーパー(企業内理療師)も設置。この日は献血も行なわれていました。 食後はテラスでひなたぼっこもできるTOWA社の社員食堂でした。
まとめ
さまざまな取り組みで社員の健康を強力にサポートするTOWA社の社員食堂
2021年10月、TOWA社では食堂のリニューアルが行われました。コロナ禍のため社員食堂では感染症対策として、11:40〜、12:00〜、12:30〜の三交代制という分散利用が行なわれています(取材時)。そのため、第一陣に合わせて料理をまとめて営業開始前に準備をしておくと、第二陣、第三陣と利用時間が遅くなるほど料理が冷えてしまいます。そこで過去の食数のデータ情報をもとに、最初に品切れしない程度に準備しておき、第一陣の対応途中から第二陣の準備をするという“追っかけ”調理で対応しています。これによりどの時間帯でも温かい料理を提供できるだけでなく、フードロス対策にもなっています。このフードロス対策としては、他にも調理の際に余った野菜の切れ端や芯、皮の部分を煮出してできた野菜の出汁を活用し廃棄食材を抑えるという取り組みも行なわれています。
また、新鮮で安心度の高い地元エリア産の食材を積極的に使用することで、地域に貢献すると共に配送コストや配送時の二酸化炭素削減を実現しつつ社員の健康維持増進をサポート。さらに動物性の食材を使用せず、植物性由来の食材のみを使用したヴィーガン小鉢の提供を行なうなど、栄養はもちろん環境にも配慮したSDGsを意識させる食堂運営が行なわれています。
食堂内には卓球台、そしてテラスではゴルフ練習施設があるなど、運動環境も設置。社内クラブ活動や階段利用も推進するなど、社員の運動への取り組みを推進するとともにサポートもしています。これは『健(すこやか)漲(みなぎ)りて業(なりわい)壮(さかん)なり』(「健康」であれば心身共に「漲る」ものが生まれ出し、「社業」も栄える事)という同社の「TOWA健康宣言」に通じる取り組みで、社員食堂を通じても社員の健康維持・増進が図られていると言えそうです。
食堂の運営においても、お昼休みが社員にとって仕事の中の癒しの時間・楽しみな時間となるため、人気の食材や調理方法を、なるべくメニューに取り込む等、喜んでもらえる工夫をされています。「社員食堂に行きたい」「明日のメニューは何だろう?」と、昼休みを待ち侘びてもらえるような食堂運営に努めていきたいとおっしゃっていました。
「健康経営優良法人2023」(経済産業省/日本健康会議)や「スポーツエールカンパニー2023」(スポーツ庁)、「きょうと健康づくり実践企業」(京都府)など健康に取り組む企業として認定されている同社。社員食堂は社員の健康はもちろん、働きやすさを高めるために一役買っている施設となっていました。
京都府京都市南区上鳥羽上調子町5番地
記事の内容は取材および掲載時点の情報であり、最新の情報を反映・担保するものではありません。