今回ご紹介するTOWA株式会社は、京都市に本社を構える半導体製造装置・超精密金型メーカーです。年商506億円(連結)425億円(単独)、従業員数1,817名(連結)573名(単独)(2022年3月31日現在)という同社は半導体を作るために必要な工程の装置・金型の開発・製造・販売を主な事業としており、同社の技術「マルチプランジャシステム」は業界標準となるなど、最先端の半導体デバイスをはじめ、LEDから車載用半導体まで幅広い分野の半導体製造過程で同社の技術は広く採用されています。
そのフィールドは国内にとどまらず、世界10カ国・15拠点から世界最先端技術の創出に携わっており、海外売上比率は80%以上と世界を相手にビジネスを展開しています。
そんな同社では健康への取り組みが多数行なわれています。4階には社員食堂が設置されており、社員に健康的な食事が振る舞われることはもちろん、地域貢献や環境配慮など単なる「食」以外の取り組みも取り入れられています。それではTOWA社の社員食堂をご紹介しましょう。
まとめ
さまざまな取り組みで社員の健康を強力にサポートするTOWA社の社員食堂
2021年10月、TOWA社では食堂のリニューアルが行われました。コロナ禍のため社員食堂では感染症対策として、11:40〜、12:00〜、12:30〜の三交代制という分散利用が行なわれています(取材時)。そのため、第一陣に合わせて料理をまとめて営業開始前に準備をしておくと、第二陣、第三陣と利用時間が遅くなるほど料理が冷えてしまいます。そこで過去の食数のデータ情報をもとに、最初に品切れしない程度に準備しておき、第一陣の対応途中から第二陣の準備をするという“追っかけ”調理で対応しています。これによりどの時間帯でも温かい料理を提供できるだけでなく、フードロス対策にもなっています。このフードロス対策としては、他にも調理の際に余った野菜の切れ端や芯、皮の部分を煮出してできた野菜の出汁を活用し廃棄食材を抑えるという取り組みも行なわれています。
また、新鮮で安心度の高い地元エリア産の食材を積極的に使用することで、地域に貢献すると共に配送コストや配送時の二酸化炭素削減を実現しつつ社員の健康維持増進をサポート。さらに動物性の食材を使用せず、植物性由来の食材のみを使用したヴィーガン小鉢の提供を行なうなど、栄養はもちろん環境にも配慮したSDGsを意識させる食堂運営が行なわれています。
食堂内には卓球台、そしてテラスではゴルフ練習施設があるなど、運動環境も設置。社内クラブ活動や階段利用も推進するなど、社員の運動への取り組みを推進するとともにサポートもしています。これは『健(すこやか)漲(みなぎ)りて業(なりわい)壮(さかん)なり』(「健康」であれば心身共に「漲る」ものが生まれ出し、「社業」も栄える事)という同社の「TOWA健康宣言」に通じる取り組みで、社員食堂を通じても社員の健康維持・増進が図られていると言えそうです。
食堂の運営においても、お昼休みが社員にとって仕事の中の癒しの時間・楽しみな時間となるため、人気の食材や調理方法を、なるべくメニューに取り込む等、喜んでもらえる工夫をされています。「社員食堂に行きたい」「明日のメニューは何だろう?」と、昼休みを待ち侘びてもらえるような食堂運営に努めていきたいとおっしゃっていました。
「健康経営優良法人2023」(経済産業省/日本健康会議)や「スポーツエールカンパニー2023」(スポーツ庁)、「きょうと健康づくり実践企業」(京都府)など健康に取り組む企業として認定されている同社。社員食堂は社員の健康はもちろん、働きやすさを高めるために一役買っている施設となっていました。
京都府京都市南区上鳥羽上調子町5番地
記事の内容は取材および掲載時点の情報であり、最新の情報を反映・担保するものではありません。