大果大阪青果株式会社は、1931年(昭和6年)に大阪市中央卸売市場での卸売業として創業し、1955年(昭和30年)に現会社が設立されました。1978(昭和53年)には大阪府中央卸売市場開設と同時に北部支社を開設するなど事業を拡大し、現在全国第2位、西日本第1位の取扱実績を誇っています。
同社の野菜部では、品目別担当制を採用しており、全国から集めた野菜を仲卸業者に販売しているほか、果実部では、国産果実の集荷販売を行ない、都道府県別担当制でスペシャリストが活躍しています。また商事課は、世界中から青果物を集めて食卓にお届けたり、国際的な取引に対応している部署となっています。北部支社は大阪府北部をカバーしています。そして大阪市中央卸売市場本場の本社は、大阪市民だけでなく関西そして西日本の台所として重要な役割を担っており、西日本最大級の取扱高と品目のバリエーションを誇っています。
本社のある大阪市中央卸売市場近くに社員寮を有しており、その中に社員食堂を設置しています。この社員食堂では市場で仕入れた鮮度抜群の珍しい野菜や果物が調理され提供されています。
それでは西日本最大の食材発進基地の役割を持つ大果大阪青果株式会社の社員食堂をご紹介しましょう!
まとめ
市場ならではの珍しい食材も食べることのでき、学べる社員食堂
同社は朝早くから稼働する大阪市中央市場での仕事となるため、社員の健康と福利厚生を最優先に考えた取り組みを行っています。「社員が会社の最大の財産」という考えのもと、社員一人ひとりの健康と働きがいを重視しています。
食堂を管理する同社の丹羽管理本部副部長にお話をうかがうと、「社員が一番っていう考えなので健康面も一番気をつかってるところではありますし、取り扱っているものが野菜や果物という生鮮食料品ということもありますので、それを売っている者が病気がちだったら買うほうも『何や』っていう話になりますんで、その辺も考えて一番には社員の健康に気をつかうようにしてますね」とのこと。
会社で扱う生鮮食料品の品質管理と社員の健康は密接に関連しており、日々各地から運ばれる高品質な商品の提供は、健康な社員によって支えられています。そのため社員食堂では、一日三食のうち朝食と昼食の二食を会社で提供しており、栄養士と連携してバランスの良い食事を心掛けています。また社員の健康維持を目的に、保健師による月一回の健康相談や、塩分控えめの調理方針を採用しつつ、味の調整は個々の社員に委ねています。これらの取り組みは、社員からのフィードバックに基づき、適宜見直しを行ないながら実施されています。
また、全国第二位、西日本第一位の取扱量を誇る卸売業として、社員には専門知識の習得と健康維持に努めることが求められています。そこで社員食堂が活用されています。
「一番大事にしているのは、産地で預かったお野菜や果物をこの市場から発信していくっていう意味では、弊社の社員がまず一番元気じゃないとアカンわけです。なので社員さんに元気になってもらうために、ご飯も食べたいだけ食べてお腹いっぱいになって元気になってほしいし、美味しいものを食堂で食べて日々勉強してほしい。学びながら美味しく食べて、その後仕事で生かしてほしいと思っています」(社員食堂・福田調理人)
このように同社の社員食堂は「社員の健康維持向上」「野菜や青果の知識の習得」だけでなく、さらに、社員間のコミュニケーションを促進する重要な役割を担っています。このような取り組みを通じて、社員が互いに刺激を受け合いながら成長し、その結果として会社全体のサービス品質が向上していると考えられています。
大阪府大阪市福島区野田1-1-86
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