
今回ご紹介するのは株式会社ポーラ。2017年の年商は約1,440億円、国内に約4,200のショップ、従業員数1,270名、販売員数約46,000名(2017年12月現在)を有する国内でも有数の化粧品メーカーです。ポーラ・オルビスグループは化粧品販売以外にも、ポーラミュージアムアネックス(東京・銀座)、ポーラ文化研究所(東京・五反田)、といった施設を有し、美と文化を次世代へ伝える文化活動、ポーラ美術館(箱根)などへの文化支援活動に積極的に力を入れていることで知られています。
創業は1929年。その後1940年に法人化しポーラ化成工業株式会社に改称、1946年に化粧品販売分野を独立させ株式会社ポーラ化粧品本舗を設立。そして2007年に現在の名称である株式会社ポーラに変更しています。
そんなポーラは東京都品川区に本社を構えており、社員食堂は地下1階に有していますが、2017年8月にリニューアルを行なったそうです。新しくなった社員食堂はどのようになっているのでしょうか。
それでは一緒に訪問してみましょう!
JR・都営地下鉄五反田駅から目黒駅方面に徒歩約3分。山手線沿線にあるため、電車内からも見ることができるポーラ本社ビル。 本社エントランスには、受付と待ち合わせスペースがあります。また、彫刻が展示されるなど文化活動に力を入れている様子がうかがえます。 今回ご案内いただいた人事戦略部ワーキングイノベーションチームの寺本さん、重住さん(左から)。早速案内していただきましょう! こちらは“赤ルーム”と呼ばれる、新しい発想を生み出すための部屋。書籍やゲーム機などがある他、勉強会が開催されています。 こちらは“青ルーム”。集中して仕事をする空間となっています。他には“黄ルーム”というワイワイガヤガヤ部屋も(リニューアル中)。 隣接するポーラ化粧文化情報センターは化粧文化の専門図書館。10:30〜17:00(水)は誰でも入室できます。 それでは社員食堂へ行ってみましょう! 入り口にはその日のメニューが展示されるほか、その週の内容が掲示されています。 社員食堂は地下にありますが、窓側からは採光が十分差し込んできます。こちらは入り口側からの全景になります。 奥側からもパシャリ! 座席数は以前より20%ほど減らし179席になり、ゆったりとした空間となっています。 社食に入るとアーティスト荻原賢樹氏により100時間かけて描かれた絵画が。文化芸術支援を行っているポーラならではの取り組みです。 食堂の営業時間は11:30〜14:00。動線は“ヌードル”・ “ランチA”・“ランチB”・“プレミアム”・“カレー”に分かれています。 社員食堂内にあるモニターではスポンサードしている番組の映像などが流れています。 ランチタイムになりました。1日の喫食数は約400食。オシャレな女性が続々と訪れてきました。 リニューアルの目玉のひとつ“SALAD BAR”(サラダバー)。専用のお皿に一回盛り放題で女性に大人気。 こちらもリニューアルの目玉、“FUKUSAI BAR”(副菜バー)コーナー。この日は“ワカメとえのきの中華ゴマ和え”など4種類。 お味噌汁やご飯は自分で好きな量をよそうセルフ式。ご飯はおかわり自由です! 社員食堂の一角には、コーヒーやソフトドリンクといった飲料や、パン、サンドイッチ、フルーツといった軽食、アイスクリームも。 ポリフェノール成分「レスベラトロール」配合の自社製品のドリンク「恵美茶」。社員食堂内の自販機で販売されていました。 12時を過ぎ、席が混み合ってきました。社員の男女比は4:6。やはり女性が多いですね。 社員食堂の奥側は、ナチュラル感とシックな雰囲気を併せ持つウッディ調の机で気分も落ち着きそうですね。 以前は無かったカウンター席。窓の外は一面緑で覆われているため、リラックスできるスポットになっているとか。 おしゃべりしながらリフレッシュするので滞在時間が長いことも社員の特徴だとか。 以前は部署ごとに休憩をとっていましたが、シフト制を廃止し、他部署ともコミュニケーションが取れるようになったそうです。 横手喜一社長も食事されていました。撮影をお願いするとあっさりOKのご返事。どんな時でも感受性のスイッチは全開、ですね! 【LUNCH A】カレイの唐揚げ薬味ソース 【LUNCH B】おろしハンバーグ 【PREMIUM LUNCH】十穀米の照りチキン丼 【中華麺】美肌ラーメン。低糖質麺に変更することも可能です。 【User’s Voise】“社員食堂に飾られている絵がポーラ的だと思います。それとアイスクリームや果物が入ったのですごくありがたいです” 【User’s Voise】“会議室で話すよりも食堂の方がアイデアが浮かぶこともありますし、食べながらのほうが話しやすいこともあります” 【User’s Voise】“以前と比べて綺麗になりました。独身なので副菜バー、サラダバーができて野菜を摂りやすくなったので嬉しいです” 【User’s Voise】“美味しいので毎日利用しています。困るのは美味しいメニューがかぶった時。2つ選べないですからね” リニューアル前は食事以外利用されていなかったそうですが、今では食事時間以外の打ち合わせにも利用されています。
まとめ
“より良い空間を想像すること”で結実するポーラの社員食堂
ポーラ社の社員食堂は、“単に食事を摂るための場所に過ぎなかった”(ワーキングイノベーションチーム/重住氏)こともあり、2017年の8月にリニューアルを実施。
新しい社員食堂の内装は自社のイメージカラーである黒を基調に緑を取り入れ、都会の中でも自然を感じられるよう作られているほか、リニューアル前に220席あった座席を179席に削減し空間を確保。また壁面にはアート作品を飾り自由な発想を生み出す場を目指しつつ文化支援活動に力を入れる同社らしさを取り入れています。その結果、“空間にゆとりが増えリラックスする空間になった”と社内の評判も高くなり、打ち合わせや仕事の場として活用され始めているとのことです。
また、社員食堂でのメニューづくりにも一層力をいれています。従来より社員食堂のメニューにはヘルシーメニューが提供されており、訪問した日も肌に良いとされる栄養成分を多く使った「美肌ラーメン」が人気で多くの方が列をなしていましたが、同社の社員の特徴として“特に美容、健康に気を遣っている”ことから、さらに麺を“低糖質麺”にすることもできるなど、選択肢を増やしています。また、野菜についても個々人が好きな食べたい量を選べることからビュッフェスタイルのサラダバーや副菜バーを導入。多くの社員が“好きな分量で野菜を摂ることができる”と好評を博しています。
加えて以前はなかったサンドイッチを週替わりで提供。こちらは小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて粉末することで栄養価が高いことが特徴の全粒粉を使用していますし、他にも“お菓子ではなく果物を食べて欲しい”(ワーキングイノベーションチーム/寺本氏)と、スムージーやバナナ、カットリンゴなども提供しており、さまざまなタイプのヘルシーメニューに対応しています。
ポーラ社では今回社員食堂をリニューアルする際に「人と人のつながりを生み出せる場とする」ことがコンセプトとなっており、その実施のために社員食堂でさまざまなイベントを企画しています。今後は「ダイエットメニュー月間」「オリンピック選手の食事メニューを作成している管理栄養士による健康セミナー」など、健康や美で社員の関心が高いイベントを行なっていく予定だといいますので、今後一層コミュニケーションが活性化されていくことでしょう。
東京都品川区西五反田2-2-3
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