
霞ヶ関に行ったら、鯨や鹿肉などを食べて食料自給率に関心を持とう!
一般利用可能な農水省の食堂には、他省庁からも足を運ぶ人気のメニューがあった
今回ご紹介するのは、食料安定供給や農業・林業・水産業の発展といった日本の食料行政の総本山、農林水産省さんです。お昼時となると近隣の省庁からも多くの利用者が訪れるという噂の食堂とは・・・?
一般の人が利用できるのは、「おむすび権米衛」と、そば・うどんの「日豊庵」、そして和食・カフェテリア「手しごとや 咲くら」ですが、今日はその中で最も広い食堂「手しごとや 咲くら」をご案内しましょう!
省庁が集中している霞が関。その中にある農林水産省の本省庁舎の本館正面玄関です。 入り口を入ると受付が。身分証明書も提示して入館証が付与されます。これがないと入館できません……。 受付横にはチューリップがお出迎え(横では警備の方の視線が……)。 それでは食堂に入りましょう!
こちらが和食中心で主食の米・国産食材にこだわっている食堂「咲くら」。営業時間は11:30〜14:30(土日祝閉庁日は休み)。「咲くら」および隣接する「日豊庵(そば・うどん)」は入館証不要の入り口から一般の人も利用可能です。取材時は「くじら」が一押しでした! まだ開店前なので、とても静かでした(この後すごい数の人たちがやってきたのです・・・)。 柱には食堂の利用手順が表示されています。 今まで好評だったメニューは「鯨のステーキ」や「ジビエ」(鹿肉)とのこと。
おやっ、そろそろお客さん増えてきました。こちらは出来立ての膳物を受け取るコーナー。お昼すぎから列ができ始めるそうです。 くじらの代表的メニュー「鯨カレー膳」。サラダ・味噌汁がついて800円です。 こちらはハンバーグ御膳で880円。 鯨シチュー御膳はちょっと高くて980円。 子持ち鰈の煮付け 300円
茄子の揚げ浸し 150円
ご飯 130円
みそ汁 80円鯖の塩焼き 300円
米粉の唐揚げ黒酢 300円
ごはん 130円あっという間に満員に。農水省以外の省庁から食べに来る人も多いとか。 こちらは欲しい小鉢をとるコーナー。「牛バラ肉の治郎煮」の自給率は56%で300円。 「トロメカジキソテー」の自給率は37%で350円。 「豚肉と白菜のキムチ炒め」は自給率58%で320円。 職員の方々と一緒にランチ。いろいろとお話を伺えました。 Q.食事以外に食堂を利用するメリットはありますか?
A.「並んでいるときに、他部署や他省の知人と会話できることです」Q.鯨は良く食べますか?
A. 「私も鯨は小学校のときの竜田揚げ以来です」
Q.他の省庁の食堂でおすすめは?
A.「国土交通省も美味しかったですかね」こちらは「おむすび権米衛」。職員以外の方も横の小窓から購入可能です。営業時間は8:30〜14:00、18:00〜19:00(土日祝閉庁日は休み)。 そば・うどんの「日豊庵」。営業時間は11:00〜15:00(土日祝閉庁日は休み)。 日豊庵の「もり」「かけ」はなんと200円! こちらもお昼時は混み合うとのことです。 「旬の食材を利用することで、美味しい食事を提供できるので良い素材を使ったメニュー作りを心がけています」
こちらが「咲くら」の責任者の伊藤さんです。今回ご案内いただいた五十畑さん、浪岡さん、長澤さん。 以上、農林水産省で食べられる食堂のご紹介でした!
まとめ
現在我が国の食料自給率はカロリーベースで39%と先進国の中でも最低ですが、農水省としては「目標値は50%として施策を行なっている。生産者保護と食文化の観点から食料自給率の意識を高めていくことが必要」とのことです。
同省の「食料需給表」によると、昭和30年後半には年間120㎏近くあった一人あたりのお米の消費量は、半分の60㎏弱まで下がっています。
お米の消費が少なければ、食料自給率も下がるため、米粉などの普及に力を入れている一方、農水省が食堂を一般にも開放しようとしたきっかけは、「食料自給率について関心を持ってもらう」ことが目的で、そのためメニューに食料自給率を記載しているそうです。
そんな思いが込められた食堂「咲くら」の食事。みなさんも一度味わってみはいかがでしょうか。
東京都千代田区霞が関1−2−1
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