
「そうだ、社食行こう」京都駅至近にある衣料品メーカーの「絆」を育む社員食堂
野菜のボリュームUP! 食事を通じて「美しく」「健康」でいられるよう女性目線で運営
株式会社ワコール(以下ワコール)は、京都市南区に本拠を置き、女性用下着の製造販売を行なう国内トップシェアの衣料品メーカーです。2005年10月に持株会社株式会社ワコールホールディングスへと商号変更するとともに、新たに設立した株式会社ワコールは、株式会社ワコールホールディングスの100%子会社となっています。
そんなワコールさんが、2016年8月にJR京都駅から徒歩5分という好立地に設立した事業所がワコール新京都ビルです。こちらの1、2階部分は「ワコールスタディホール京都」という「身体の美」「感性の美」「社会の美」という3つの美について、スクール形式で学んだり、コワーキングスペースで自主学習ができるといった、「美の学びの場」となっています。また3階から6階はオフィスゾーンとなっており、約500名が在籍。7階には社員食堂が設置されています。「美」を追求するメーカーの社員食堂とは一体どのようなものなのでしょうか? 早速訪問してみましょう!
JR京都駅八条口から西方向へ徒歩5分。ワコールのロゴマークとピンクリボンが目印のワコール新京都ビル。 1階と2階は会員制の「スクール」や「ライブラリー・コワーキングスペース」となどがある「ワコールスタディホール京都」。 自習や仕事のできるコワーキングスペース。竹林があると気分も落ち着きますね。 ライブラリーコーナーは「美」の専門図書館。現在の蔵書は3,000冊ですが、5年後には8,000冊になる予定とのこと。 「ライブラリー・コワーキングスペース」会員(1日会員/月会員)は、電源やWi-Fiが利用できます。ワンドリンク付き。 こちらは「美」に関する展覧会やスクール講座と連動した企画展などが閲覧できる「ギャラリー」コーナー。 3階から上は社員専用のオフィスエリア。7階の社員食堂の名前は「レガーメ」。営業時間は11時30分から13時30分。 開設は2016年8月。特注の椅子は坐り心地が良いと社員からも好評だとか。 座席数は全部で約230席。お一人様席やファミレス席などさまざまなバリエーションが揃えられています。 柔らかな曲線と木目調でデザインされており、温もり感と同時に「美」へのこだわりがここにも感じられます。 メニューはイントラネット(企業内ネットワーク)でも配信されていますが、直前にディスプレイで見て決める人が多いそうです。 一日の喫食数は約300食。新京都ビルの在職数が約500名なので、利用率の高さが際立ちます。 メニューは、メインA、メインB、アラカルト、カレーライス、定番和麺、定番中華麺の6種類。金曜日にはスペシャル麺が加わります。 ご飯やお味噌汁はセルフ方式なので、量は自分で調整できます。 この日の小鉢は「アスパラとウィンナーのソテー」「中華くらげの和え物」「丹波産きな粉の黒みつ白玉」など。 ドリンクコーナーには人気のデトックスウォーター(無料)も。ひょっとして「美」の秘密はこれかも!? ランチタイムは混雑回避のため2部制になっています。座席はゆったりと配置されています。 人が増えてきました! 会社のイメージ通り女性が多いですね。利用者の多くが女性とのこと。 ランチタイムは部署が違う同僚との貴重なコミュニケーションタイムでもあります。 珍しいオーバルタイプのデスクに10人ほどのグループが。こちらのみなさんは同じ部署の方々とのこと。 こちらはちょっと落ち着いた雰囲気の半個室エリア。 【メインA】京の都もち豚の生姜焼き(単品) 390円 384kcal 【メインB】豆乳仕立てのクリームシチュー 京都産水菜を添えて(単品) 320円 462kcal 【アラカルト】鮭と丹波しめじの天丼 400円 775kcal 【定番カレー】ビーフカレー 300円 558kcal 【定番和麺】かけそば 220円 330kcal 【定番中華麺】とんこつラーメン 280円 493kcal 「以前の職場の社員食堂は地下にあったのですが、こちらは採光が良く、明るくなったので気分良く食べることができています」 「ほぼ毎日ここで食べています。 特に好きなのは『そば』です!」 「今日は『京の都もち豚の生姜焼き』を食べましたが、すごく美味しかったです。社員食堂のご飯とお味噌汁はいつもおいしいですね」 社員食堂と同じフロアでお菓子やジュースなどを販売している「ワコールサービスステーション」。 東寺を見ながらランチ。「そうだ、社食行こう」なんて声が聞こえてきそう・・・。 ご案内いただいた西日本販売総務部の酒井さんと人事総務本部総務部(本社)の美馬さん(左から)。お忙しい中、ありがとうございました。
まとめ
「社員が一つになり、お客様との絆を深めるように」と名付けられた社員食堂
ワコール新京都ビルの社員食堂の名前「レガーメ」は、イタリア語で「絆」という意味だそうです。
この新京都ビルは西日本地区の新たな拠点となるオフィスとして、京都、大阪、さらに本社(一部の事業部)という、それぞれに歴史と文化がある3つの事業所の社員が移動し働いているため、「皆で新たな絆を築いてほしい、そして、お客様との絆も大切にして欲しい」との願いをこめて名づけられたといいます。
なお、イタリア語の名前となったのは、社員食堂の設計が「イタリアンカフェ」をイメージしたものであることに由来しているそうですが、実際に社員食堂を利用されている方々の表情を見ると、明るく、楽しく働いている様子が窺え、「レガーメ」の名の通り絆を育む社員食堂となっているようでした。
社員食堂を通じて地域に貢献
「社員食堂を運営する立場として心がけていることは?」の問いには、
「まず『安心・安全』。そして『おいしい』こと。社員のみなさんにおいしい食事でお昼休みを楽しく過ごしてもらいたいと願っています」とのお応えをいただきました。また、「京都の企業、そして関西の企業として地元に貢献したい」との考えから、社員食堂では京都産・関西産の食材をメニューに積極的に取り入れるよう、運営業者にも依頼しているとのこと。実際、本社食堂では京都産、そしてこの新京都ビルでは滋賀県産のお米が使われています。
また、事業として「女性の美」を目標に掲げていることもあり、「社員のみなさんが食事を通じてより美しく、健康でいられるように」との考え方を運営業者と共有。たとえば、体の中から「美」を醸成するために日々のメニューの野菜量を多めに提供してもらうことや、メニューにカロリーや塩分が明示されるなど、常に「美」への意識を怠らないよう配慮しているそうです。そのため「レガーメ」のマネージャーもシェフも女性が担っており、常に女性目線での運営を心がけているとのことです。
新京都ビルはまだオープンしてから日が浅いため、これからは、健康保険組合や社員からの意見や希望をメニューに反映していく予定とのこと。
社員食堂でも「美」を追求するワコールさん。今後も注目の社員食堂のひとつと言えそうです。
京都市南区西九条北ノ内町6
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