
「コミュニケーションの活性化」を宿命づけられた農業機械メーカークボタさんの社員食堂
20代限定懇親会や音楽、復興支援などのイベントなど、社内やOBからも愛される人間交差点に!
大阪市浪速区に本社を構える株式会社クボタ。1890年に鋳物の製造・販売からスタートし、現在は農業機械、建設機械、水道用鉄管、産業用ディーゼルエンジンなどを世に送り出しています。
クボタさんは農業機械メーカーとしては国内トップシェアであるだけでなく、世界では3位のシェアを誇っており、売上の約3分の2は日本以外というグローバル企業です。
そんなクボタさんの社員食堂は、本社ビルと第2ビルに2つあります。注目は、コミュニケーション活性化の為に設置された第2ビル社員食堂「K’rossing(クロッシング)」で、「アフターファイブで社員同士のコミュニケーションが取れる場所を作ること」「屋上緑化への取り組み」という前社長の指示を受けて始まったプロジェクトが結実した社員食堂となっています。
一体どのような社員食堂なのでしょうか? それではご案内いたします!
敷地内にそびえる本社ビルと本社第2ビル。地下鉄なんば駅より徒歩12分,地下鉄大国町より徒歩10分の距離です。 受付ではクボタラグビー部「スピアーズ」の応援団長スッピーも出迎えてくれました。 業界初のGPSを活用した「直進キープ機能付田植機」が複数の賞を受賞。熟練者でなくてもまっすぐに田植えができるそうです。 地下にある売店では、お菓子や飲料などが販売されています。 ここでしか販売されていない「KUBOTA」の文字入り特製瓦せんべいです。 本社ビル地下にある食堂のエントランス。「クボタ米」とは、グループ企業より仕入れたクボタ製の農業機械を使って作られたお米です。 本社ビル地下食堂の営業時間は11:30〜13:00。 座席数は360席。一日約800食の利用数です。 メニューは「メインA」「メインB」「スペシャル」「カルトA」「パスタ・丼」「ヘルシー」に分かれています。 本社の在館数は約2,300人。ランチライムは大賑わい! 社員証やプリペイドカードで精算を行なうことができます。 この日のメインA「唐揚げ卵とじ」 この日のメインB「骨無し鰆(さわら)西京焼き」 クボタが「障がい者雇用と遊休農地活用」を目的として設立した会社で収穫された野菜を使用している「サンベジジュース」。 第2ビル3階にある社員食堂「K’rossing(クロッシング)」。KUBOTAグループの「K」と交差点(crossing)を掛け合わせた造語です。 多目的なスペースとして活用していることや地域との交流に活用されていることなどが評価されているリノベーションされたオフィス。 営業時間は9:30〜20:00。ランチタイムは11:30〜13:15、アルコールが提供されるのは17:00から。 K’rossingの席数は屋内80席、テラス40席。ランチは一日約150食が提供されています。夜は一日平均40名程度が利用しています。 全面ガラスで、地元の伝統野菜を育成しているプランターや散水施設のあるテラスにはすぐ出ることができます。 大きめな机なので、コミュニケーションが取りやすくなっています。 漬けマグロとサーモンのどんぶり 日替わりプレート「チキン南蛮」 キーマカレーのオムライス テリヤキハンバーグサンドとハムとタマゴのミックスサンド(スープ付き) 「ランチも夜も美味しいのでよく利用しています。会議室としても使用できるので、その時はリラックスした雰囲気で会議ができます」 「全部美味しくて外れがありません。テラスで作られた食材も使っているのが嬉しいですね」 「毎日きています。すごく美味しいし、値段もちょうど良い。セットにもサラダが入っているので保健師としても気に入っています」 この日の夜は鳥取県産の食材を味わうイベントが開催されていました。鳥取県のゆるキャラ「トリピー」も登場! 事前応募制で80人の枠はあっという間に一杯に。鳥取県の海産物や農産物が振舞われたり、利き酒も楽しめるなど大盛り上がり。 厨房スタッフも鳥取県の法被を着て大奮闘!ノボリやポスターも用意されており、演出もバッチリ! 「鳥取県が蟹(カニ)取県に変更された」と話題になっていましたね。日本海で獲れたカニやエビが次々と。 「豆腐ちくわ」生&焼き メインイベント?の参加者によるカニの甲羅積み大会。優勝者には「トリピーのキーホルダー」、「白バラ牛乳かりんとう」が贈られました!
まとめ
活発な社員間交流や地域交流などの活用で、たんなる食堂以上の価値を持つクボタの社員食堂
クボタ本社の社員食堂のうち、本社第2ビルの「K’rossing」は屋内の敷地面積は280平方メートル、テラスは約1,000平方メートル。
クボタグループの従業員、OB、そして従業員同伴のお客様が利用できる施設となっています。テラスでは有機野菜栽培・収穫体験の実施、厨房排水再利用などを行なっており、クボタワークスという障がい者雇用を実施しているグループ会社も管理に携わっています。
「コミュニケーション活性化」のためにつくられていることから、社内の人脈構築を目的とした若手懇親会(20代限定)や、ボサノヴァやジャズといった音楽ライブイベント、被災地の食材やお酒を振る舞う東日本大震災復興応援イベント、グループの他部門とのコラボや季節の料理、地域の料理といったさまざまなイベントを実施。社内イントラや電子看板だけでなくチラシもつくって配布されるなど、積極的な告知活動も見逃せません。
また、農業機械メーカーとして常に“農“を意識するための工夫として、テラスでは米や野菜の栽培を行なっています。その収穫体験を地元の保育園・幼稚園児に開放。地域社会とのコミュニケーションにも役立てています。
そんなK’rossingですが、社内からも「和が深まり、仕事がしやすくなった」「普段接点のない人とつながって業務に役立った」「OBが会社に来やすくなった」といった声が聞こえるなど、その成果が現れています。
こういったイベントを企画運営しているのが、総務部の方々です。開設してから6年近くにわたりこれほどの徹底した取り組みを実施してきたことなどを考えると、他とは一線を画した社食といえるでしょう。その目指すところを伺うと、
「様々な従業員がK’rossingを使い、新しい仕事のアイデアや問題解決につながる発想などができる場、コミュニケーションスペースとしていきたい」(総務部 多田氏)とのことでした!
社員間のコミュニケーションスペースとしてだけではなく、働きやすさ、業績に直結するアイデアの創出の場、そして地域への貢献など、マルチな意味合いを持つクボタさんの社員食堂は、その運営を支えている方々の努力が垣間見える社員食堂でした。
大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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