鳥取県は、山陰海岸国立公園の特別保護地区に指定されている鳥取砂丘や、伯耆富士とも呼ばれ、日本百名山・日本百景にも選ばれている大山(だいせん)、日本海の荒波によって形作られた壮大な海食地形をしている浦富海岸など、風光明媚な景勝地が豊富です。また、役小角(えんのおづぬ)が法力で作ったとされる国宝「投入堂」やいなばの白うさぎや羽衣乙女伝説など、歴史を感じさせる建築物や民話なども溢れています。
今回ご紹介するのは、そんな鳥取県にある鳥取県庁の食堂です。鳥取県庁は、人口55万4千人(2020年1月1日時点)、基礎自治体数4市14町1村の中国地方の日本海側に位置する県の行政を行なう役所です。食堂があるのは本庁舎と地下でつながっている第2庁舎。松葉がに、二十世紀梨、らっきょうなど、農水産物が豊富な鳥取県の顔ともいえる鳥取県庁食堂をご紹介します。
まとめ
ジビエと名物料理で人気の鳥取県庁食堂
豊富な農水産物が収穫される同県ですが、鳥取県庁食堂の一番のウリはジビエ。鳥取県では衛生管理の独自認証を設けるなど食肉としての価値を高めるための工夫をするなど、県を挙げて積極的にジビエの出荷に取り組んでいます。
同食堂では県からの依頼で始めた「猪(イノシシ)」と「鹿」をメニューに加えており、「猪豚丼」は毎日20食、第1、3火曜は猪、第2、4火曜は鹿カレーが提供されています。鳥取県庁食堂で提供されているジビエ料理は、処理の速さから「ジビエにありがちなくさみがない」と人気が高いとのことです。
また、鳥取県の名産・名物をメニューに取り入れており、二十世紀梨の果汁が入っている「県庁カレー」「県庁カツカレー」、テレビでも紹介され話題となった「素ラーメン」なども提供されています。ほかにも鳥取県産原木しいたけと1種類以上の鳥取県食材を使用するという「一番星定番メニュープロジェクト」にも賛同しており、メニューに取り入れています。そんな鳥取名物を多くメニュー化していることもあり、これらの名物メニューを目当てに食堂を訪れる観光客も増えているとか。
鳥取県には、国指定重要文化財の仁風閣・宝扇庵、秀吉が兵糧攻めで攻略した鳥取城の史跡など、鳥取砂丘以外にも多くの観光スポットが多くあります。観光で鳥取を訪れた際には、鳥取県庁食堂で鳥取名物メニューを堪能してはいかがでしょうか。
鳥取県鳥取市東町1丁目 220
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