
今回ご紹介する豊田通商株式会社は、1948年7月1日に設立された、愛知県名古屋市と東京都港区に本社を構え、世界38カ国167拠点を構え、金属、グローバル部品・ロジスティクス、モビリティ、機械・エネルギー・プラントプロジェクト、化学品・エレクトロニクス、食料・生活産業、アフリカ本部という7つの事業領域でビジネスを展開しているトヨタグループの大手総合商社です。
資本金 649億3千6百万円、従業員数単体3,315名、連結66,944名(2023年3月末時点)。2023年3月期連結決算では、売上高9兆8485億円、純利益2841億円と、売上高、純利益ともに過去最高を更新しています。
同社では2023年、オフィス改革プロジェクトとして、名古屋本社の13階にあった食堂、厨房、そして会議室を解体し、全面リニューアル。世界を股にかける同社のビジネスを象徴する「JOURNEY(ジャーニー)」という名前の社員食堂として生まれ変わりました。
それでは早速ご紹介しましょう!
名古屋駅から徒歩5分の場所に位置する、地上16階・地下3階・高さ80.5mのセンチュリー豊田ビル。こちらに豊田通商名古屋本社はあります。 本日ご案内いただくのは豊通ヒューマンリソース株式会社の濱野さん。よろしくお願いいたします! エントランスで受付を済ませ、エレベータで13階に向かいます。一般利用はできません。 こちらが「豊通名古屋食堂 JOURNEY」。世界を相手にビジネスを行う商社の社員食堂らしい名前ですね。 入り口を入ると右手にあるサイネージでその日の提供メニューを確認します。 営業時間は11:30~13:30。利用者数は、社員食堂が350~400人、カフェが450〜500人(一日当たり)。 メインメニューは8品目(メインA、B、C、スペシャル、ヘルシー、カレー、ラーメン、和麺)。さらにグラムビュッフェ、選択できる小鉢と盛りだくさん! こちらはボタンを押すとライスが盛り付けられる自動盛り付け器。 【この日のアラカルト1】「白身魚のマヨタマ焼き」「豚カツ」「牛肉コロッケ」「さつま芋のレモン煮」「アスパラの胡麻醤油和え」「ごぼうサラダ」など。 【この日のアラカルト2】「鶏肉の唐揚げ」「餃子」「竹輪の磯辺揚げ」「おにぎり」「梅わかめごはん」「オクラとなめこの卸し和え」など。 グラムビュッフェ。毎日冷菜6種、温菜7種類が提供されています。 グラムビュッフェは1gあたり1.8円で自分の好きな料理を好きな分だけお皿によそいます。 座席数は約300席。コアタイムは12:00~12:30。 上司や部下との利用も多く、社員同士が同じ場所で食事することで、コミュニケーションを取ることが出来るスペースとなっています。 食堂利用者の特徴として、女性も多くにぎやかなことや、健康志向な人が多いとのこと。 床材は木目調で温かみのある空間づくりを演出しています。
左手はボックス席。アイドルタイムは打合せスペースやワークスペースとしても活用されています。 こちらは窓側にあるカウンター席。名古屋の街並みを眺めながら食べる食事も美味しそう! ですね。 食堂の中心にある「ジャンクション」エリア。各種イベントではこちらのエリアも利用されています。 毎週水曜日には「ノマドデー」(自フロアではない他フロアでの勤務推奨)が開催されていて、社員食堂で勤務しているとお菓子が無料で配布されます。部署間を越えた交流が生まれているそうです。 【利用している社員の声】「一番よく頼むのはヘルシーセット。バランスもよくてお腹もいっぱいになるし、日替わりだし、健康にもいいということでよく利用しています」 【利用している社員の声】「食堂には朝も昼も夜も行っていますし、ノマドナイトの時も行ったりしているので、『食堂の住人』と呼ばれています(笑)」 【利用している社員の声】「休憩時間の中で外食をすると、移動と食べる時間だけでギリギリですが、社員食堂だと短時間で食べられ、自分の休憩時間にも使え、午後の業務に向けて切り替えができますね」 【利用している社員の声】「強いて言うならもうこれかな、という消去法ではなくて、『これだから食べたいんだ』というように思える メニューが揃っているんですよ」 【鉄人メニュー】”愛知の名工”清原良幸が作る「手作り豆腐とじゃこ山椒ご飯・豚汁セット」 【ワンプレート】四川麻婆豆腐&チャーハン・餃子セット 【メインA】すき焼き風肉豆腐 【メインB】鰆のカレー天ぷら 【和麺】きしめん 併設されている豊通名古屋カフェJOURNEY。パンやケーキ、ドリンクの販売はもちろん、カフェインレスの珈琲・紅茶や糖質・カロリーの少ないプラントミルクも用意されています。 【カフェJOURNEY】フォンダンショコラ、パンデショコラ、ミニクロワッサン、十勝あんぱん、国産小麦の餅あんパイなど各種焼きたてパン。 【カフェJOURNEY】取材日に提供されていた「3層チョコの濃厚ドームケーキ」「フルーツロールケーキ」。 食堂内には会議室も設置されています。それぞれの会議室には「New York」「Mumbai」「Dubai」など、同社の拠点がある地域の名前が付けられています。 ソファ席にはテーブルサッカーゲームも。熱くなりすぎて午後の仕事に影響が出ないように注意しましょう!
まとめ
世界中でビジネスを展開する同社の社員食堂「JOURNEY」
豊田通商本社の社員食堂「ジャーニー」のリニューアルにおける大きな目玉として、月・水・金にそれぞれ中華、和食、洋食の料理人3人が監修するスペシャルメニュー「鉄人メニュー」の提供、水曜日にはドリンク1杯とおつまみが無料で提供され、部署間の交流が盛んに行なわれた集まりとなる「ノマドイベント」、様々な料理が自由に選択できるカフェテリア方式、など、社員食堂で“世界”が感じられるように作られています。
社員が四六時中集まれるスペースになるようにリニューアル後には、社員同士がコミュニケーションを取りやすくなるようなイベントの実施や、バランスの取れた栄養補給が可能となっています。また健康促進イベントを通じて、食から健康に対するアプローチを行なっていること、そして外食と比べても安価に食事が楽しめるということも大きな魅力となっています。
また従来は会議室だったスペースを活用しているため、食堂内には拠点のある地域の名前が付けられた会議室が設置されています。そのためランチだけでなくアイドルタイムにも当然のように利用できますし、併設されている『豊通名古屋カフェJOURNEY』ではコーヒーや紅茶などのドリンクはもちろん、焼きたてパンやケーキも用意されています。そして夜はアルコールも提供するなど、社員食堂に気軽に足を運んでもらえるような仕掛けを行なっています。
このように、「食」としての充実はもちろん、利用する社員の方々にとって打ち合わせの場所や、集中して仕事をするスペースとしても活用されています。また、SDGsへの取り組みも積極的で、代替ミートを使用した食事の提供や、調理の追っかけ対応によるフードロスの削減、サスティナブルシーフードの導入を行なっていますし、豊通名古屋カフェJOURNEYにおいても廃プラ削減のための紙製カップや木製ストローの使用なども行なうなど、社員食堂を通じての環境負荷の削減などに力を入れています。
世界中でビジネスを行なう豊田通商の社員食堂「JOURNEY(ジャーニー)」は、世界中の料理を味わうことができるだけでなく、社員同士の交流や社会貢献も行なわれるなど、社員のパフォーマンス向上や企業価値を高める社員食堂として活用されている唯一無二の社員食堂でした!
豊田通商株式会社
名古屋市中村区名駅四丁目9番8号(センチュリー豊田ビル)
名古屋本社
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