
東京女子医科大学の附属医療施設である八千代医療センターは、千葉県八千代市における急性期医療を担う総合的な病院として、2006年12月に開院しました。
病床数501、医師209人、看護師524人、その他199人(平成30年4月1日現在)のスタッフで運営されており、平成29年度の1日あたりの外来患者数は935人、入院患者数は354人。救命救急センター、臨床研修指定病院、千葉県総合周産期母子医療センター、全県対応型小児連携拠点病院、地域災害拠点病院、地域医療支援病院、DMAT指定医療機関に指定されており、総合周産期母子医療センターとして、ハイリスクの出産にも対応するほか、最上階にヘリポートを設置し、救命救急センター(ICU)を備えています。
地域医療支援病院であり地域の医療機関と機能分担および連携を行っているほか、高度急性期病院として、第三次救急医療に準じた24時間365日体制の救急医療体制で運営されています。
それでは八千代医療センターの職員専用食堂をご紹介いたしましょう。
千葉県北西部に位置する八千代市のほぼ中央にある、東京女子医科大学附属八千代医療センター。 外来機能(診断・日帰り手術など)、24時間365日体制の救急医療、小児医療、総合周産期母子医療センター等を備えた高機能病院です。 こちらは某医療ドラマ「○ード・ブルー」の撮影でも使われている外来棟と第1病棟の渡り廊下です。 5階のスタッフステーション。看護師のみなさんが病室のナースコールに対応されていました。 3階のリハビリテーション室の前には、空中庭園があり、歩行の練習が行えるようになっています。 第2病棟屋上にあるドクターヘリのヘリポート。救命救急センターの指定を受けており、救命ICUも稼働しています。 こちらが職員専用レストランの入り口です。営業は月〜土曜の11:00から15:00。 中に入るとすぐ右手に手洗いがあります。手を洗って中に入ります! 営業前の職員食堂の様子です。座席数165席の樹々に囲まれた清潔空間。 ランチタイムが始まりました。ラーメンのつゆなどの塩分の濃い・薄いなどの好みはスタッフに言えば調整してもらえるそうです。 定食には小鉢が付きます。小鉢は9種類あり、そのうち2種類はデザートも。人気は温玉、冷奴など。単品売りもできます。 1日の利用者は約200食。メニューはイントラネットで事前に告知されています。支払いは各電子マネー対応可。 災害拠点病院であるため、災害時にはこの食堂が対策本部として使用されます。東日本震災時も利用されました。 食堂以外にも、職員や医療スタッフ、パートナー企業などの懇親会や歓迎会、勉強会などにも利用されています。 医療関係者は肉体的にもハードワークのため、汗分を補給する意味でも辛いものが好きな人が多いそうです。 食堂では利用者から意見や要望に対し回答を掲示し、利用者と食堂側とのコミュニケーションをとるように心掛けられています。 樹木の見える窓側のカウンター席も人気のようです。交替で食事を摂る部署も多く、隣席に異職種の人が座ることも当たり前だそうです。 医療スタッフが持参しているのは消毒液。医師、看護師など医療スタッフは全員持っているようでした。 【日替わり定食ランチ】豚肉のおろしソース 【日替わり麺丼ランチ】きしめんのサラダ仕立て 【洋食メニュー】焼きカレー 【フェアメニュー】汁なし担々麺 【週替わり洋食ランチ】若鶏のチーズ焼き コーヒー、紅茶、スムージーなど10種類以上のドリンクと、アイスクリームやパンケーキなどのデザートもあります。 【VOICE】「食べる順番での血糖値の変化」「入れ歯の場合の感覚」「どんな調理法だと食べやすいか」などを考える機会になります。 【VOICE】毎日利用しています。日替わりのランチメニューがワンコインで栄養バランスもとれていますね。 【VOICE】同僚と食べるときもあれば一人のときもあります。同僚と一緒の場合は相談し合える場にもなっています。 【VOICE】おいしいので毎日利用しています。栄養バランスが良いのでお昼は利用しています。朝晩も利用できたらさらに嬉しいですね。 【VOICE】デスクでも食べることができますが、院内でもここでしか会えない人もいる。気分転換にもなりますね。 メニュー、小鉢、ドリンクなどの品数が充実しており、選ぶ楽しみを提供されています。給茶器は無料。 フジテレビ美術制作局との協力で誕生した八千代医療センターのキャラクター「グリーンズ」。院内や白衣などに登場しています! 施設を管理する”リアルグリーンズ”こと株式会社ジェイ・アイの土田さん、速水さん、前原さん、八千代医療センター業務管理課の板垣さん、増田さん(左から)。 地域医療の中核施設となっている東京女子医科大学附属八千代医療センターの職員食堂でした。
まとめ
「新しい歴史をつくっていく」という職員の一体感を高める職員食堂
昨今では親しみやすさを演出するオリジナルキャラクターを設置している病院も多くなっていますが、八千代医療センターでも、病院が広く親しまれ、愛され続けられていくための広報スタッフとして、”Yachiyo Greens ”という8匹のキャラクターが白衣や院内のいたるところに登場し、患者さんの心を癒しています。
そんな同センターの職員食堂も、ガラス越しに望める樹木や清潔感あふれる木目調の机や床で、利用者の心を癒す要素を含んだ施設となっており、院側がこの食堂においてもっとも意識している「利用者同士のコミュニケーション」をバックアップしています。
職員食堂では、医師や看護師、薬剤師などの医療スタッフ、そして事務職員、清掃などの業務を請け負うパートナー企業のスタッフなどさまざまな職種の方が利用していますが、その職種を超えて院内で働く人同士がコミュニケーションが取れるよう配慮されているそうで、サークル活動などの場としても利用できるとのことです。訪問時もさまざまな職種の方が食堂を利用しており、「他の職種の方とのコミュニケーションの場となっている」(男性 理学療法士)という声も聞かれました。
病院に関わる業務を行なう人の食事を提供するだけでなく、地域中核病院として、これからさらに新しい歴史をつくろうとしているスタッフの団結力を高める職員食堂でした。
千葉県八千代市大和田新田477−96
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