医療用医薬品を中心とする医薬品の製造・販売を手がける田辺三菱製薬株式会社の歴史は、1678年(延宝6年)に遡ります。徳川四代将軍家綱の時代に初代田邊屋五兵衞が大阪・土佐堀で、合薬「田邊屋振出薬」の製造販売を家業として開店。田邊屋五兵衞商店は、1933年に株式会社化、社名は1943年に田邊製薬株式会社、1961年に田辺製薬株式会社と改称。2007年に田辺製薬株式会社と三菱ウェルファーマ株式会社が合併し、田辺三菱製薬株式会社となりました。
現在は資本金500億円、売上高4,239億円、従業員数7,280人(ともに連結/2017年3月期)という国内でも屈指の製薬会社です。
2015年、本社ビルが江戸時代から全国の薬業流通の中心地であり日本の薬業のルーツとして知られる道修町に竣工。13階に社員食堂も設置されています。「医薬品の創製を通じて、世界の人々の健康に貢献します」を企業理念に掲げる製薬会社の社員食堂とはどのようなところなのでしょうか。早速ご案内いたしましょう!
まとめ
製薬会社だけに”自ら健康であること”を実践する田辺三菱製薬
田辺三菱製薬グループでは、2016年に健康管理を企業経営における重要課題のひとつと考え、「MTPCグループ健康方針」を制定しています。これは社員の健康増進や有給休暇の活用など働き方改革への取り組みとも言えるものです。また田辺三菱製薬は2017年、経済産業省が推進し、日本健康会議が認定制度を運用する第1回「健康経営優良法人~ホワイト500~」(大規模法人部門)に認定されるなど、社員の心身の健康に配慮した企業として活動されています。
そんな田辺三菱製薬の社員食堂では、健康に対する社員への自発的な取り組みを促す催しが多く紹介されていました。3か年卒煙プログラムや献血の案内だけでなく、腕に装着するウェアラブル活動量計を配布し、そのデータが可視化されることから自主的に健康増進に取組むことができる施策の活用推進がなされています。
社員食堂での食事についても、「社員になるべく野菜を摂ってもらいたい」との考えからすべてのメニューに小鉢がセットになっています。また「近隣エリア産の鮮度の良い食材を使って社員に提供していきたい」(総務部/伊野氏)と語るように、鮮度や栄養価などの面からも産地の選択を進めて行く予定とのことです。
同社は製薬企業ということもあり、当然「健康」に対する意識も高く、知識量も豊富な社員ばかり。会社としての取り組みを社員が実践する姿勢は、「世界の健康に貢献するためには、自らが健康であるように」というグループの健康方針に沿ったものと言えるのでしょうね。
大阪市中央区道修町三丁目2番10号
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