「色」を扱う会社の社食は彩り豊かな食材に注目! カラフルな食材でヘルシーアップ!
健康診断の結果をメニューに反映 健康とコミュニケーションがキーワードな社員ファーストの食堂
DIC株式会社は1908年に「川村インキ製造所」として創業。印刷インキの原料である有機顔料、合成樹脂をもとに素材から加工品に至る幅広い分野へと事業を拡大し、1962年に「大日本インキ化学工業株式会社」に改称。その後、液晶材料や包装用フィルム、記録材料分野への参入や米国Sun Chemical社の買収などを経て海外ビジネス展開を進め、世界有数のファインケミカルメーカーとして発展してきました。
2008年4月、創業100周年を機にDIC株式会社に社名を変更。「Color & Comfort」をブランドスローガンに掲げ、世界トップシェアの印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドをはじめとした暮らしに「彩り」と「快適」を提供する様々な製品を製造・販売しています。資本金966億円、連結従業員数20,481名、売上高7,514億円(2016年12月期)、世界63の国と地域に174のグループ会社を有するグローバル企業です。
まとめ
健康サポートメニューで社員の健康意識向上へ
「人生は、色で、できている。」
これはDICさんのブランドCMで使われているフレーズですが、社員食堂を訪れて、一番最初に目を引いたのが、食堂の入り口にある「カラフルデリ®」でした。
これは野菜を中心にしたさまざまな食材で彩り豊かに仕上げられた多種多品目をビュッフェスタイルで自由に選ぶことができるもので、DICさんでは毎日提供されている看板メニューとのことです。
そんなDICさんの社員食堂では「健康」を重視しており、もっとも力をいれているのが健康サポートメニュー「DIC Irodori Care+(イロドリケアプラス)」。これは社員に昼食を通じて健康を意識してもらうことを目的としたプログラムとなっており、会社の健康診断の結果を元に、健康管理室と管理栄養士がコラボしてメニューを作成しています。
たとえば5月は「ストレス対策月間」という健康テーマが決まっており、それに対してストレスや疲労感が多い人に摂取することをおすすめするビタミンB1を含む食材が使われているというように、毎月の健康テーマに対応したメニューが毎週水曜日に提供されています。社員への健康意識の浸透のため、オリジナルサインを作製するなど、直感的に理解しやすいよう工夫されています。
コンセプトは「UNIVERSALITY」「DIVERSITY」「AGILITY」
2015年にビルを新しく建てる際の全体的なコンセプトとして「UNIVERSALITY(一般性)」「DIVERSITY(多様性)」「AGILITY(俊敏性)」が掲げられ、社員食堂もこのコンセプトに沿ったものになっているとのことで、メニュー構成やカラフルデリのデイリー化、健康メニューへの取り組みなどはその表れといえそうです。
また、多くの場合、社員食堂へは社員と同席なら利用可能のケースが多いのですが、DICさんの社員食堂はカフェエリアを含めて社内関係者のみ。
「ランチタイムもそれ以外の時間も、オフィスとは違った雰囲気で、社員にとって自由に話ができる空間として利用していただきたいと思っております」(総務人事部/北川さん)
近年、企業価値を高めることのできる社員食堂がトレンドと言えます。特に健康、コミュニケーションは社員食堂にとって欠かせないキーワードとなっていますが、DICさんの社員食堂では、その実施にあたり、社員にも伝わりやすくなるよう積極的に”カラー”を取り込んでいるところが、「Color & Comfort」を掲げる会社ならではの社員食堂である、と言えそうです。
東京都中央区日本橋3-7-20
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