和歌山競輪場は1949年12月に開設され、幾度かのリニューアルを経て新規ファンにも応える施設に進化しています。1993年のメインスタンド改修では、スタンド観覧席や投票所のほか、快適な環境で楽しめるよう空調完備の特別観覧席が設けられ、2016年には紀州材を使用した新しい投票所が登場し、800人収容の広々とした空間と迫力あるレース映像を楽しむことができます。
また、和歌山競輪場では400mバンクを採用しており、1999年にはマッコーネル曲線に改修され、すべての選手が能力を発揮しやすい環境が整っています。和歌山競輪場の地理的な特徴として、紀の川の近くに位置していることから海風の影響を受けることも和歌山競輪場ならでは。このような特徴が、和歌山競輪場を訪れる人々にとって魅力的な場所にしています。
今回はこの和歌山競輪場でレースが開催される際に、選手が利用する和歌山競輪選手宿舎食堂にお邪魔しました。普段選手が利用している食堂の様子をご紹介します。
まとめ
選手のパフォーマンスを支える和歌山競輪選手宿舎食堂
和歌山競輪場の選手宿舎食堂では、選手の栄養バランスと季節感ある献立の提供に力を入れています。競輪選手は開催期間中の外出制限があるため、食事を楽しみにしている選手が多いこともあり、地元和歌山や関西地方の食材と郷土料理を積極的に取り入れ、選手たちに地域の味を提供しています。
2023年夏から夕食にもバイキング方式を取り入れていますが、このことにより食べ残しの廃棄を減らし、環境への配慮と選手の満足度の向上を目指しています。また、再利用可能な食材を活用して、献立や調理法を工夫しているなど、SDGsを意識した食堂運営を行なっています。
食堂では今でも感染対策のため黙食が求められるなど、選手の健康と安全が最優先されています。競輪選手たちは全国を転戦し、年間を通してトレーニングやレースに臨むため、栄養バランスが取れた食事は強靭な体を維持する上で欠かせません。食通が多い競輪界では、食事がパフォーマンスに直結する重要な要素の一つであると認識されており、和歌山競輪場の食堂ではそのニーズに応えるため、食材の選定から提供方法に至るまで、選手の健康と満足を第一に考えた食事を提供しています。
これらの取組を通じて、選手が最高のパフォーマンスを発揮するためのサポートを行い、またフードロス対策などSDGsにも配慮された食堂となっています。
和歌山県和歌山市五筋目10-1
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