三菱グループの起源は、1871年に土佐藩が大阪で経営していた九十九商会を、土佐藩士であった岩崎弥太郎が買い上げた後、1873年に三菱商会と改称したことが始まりとされています。三菱商会はその後1917年に三菱造船(現 三菱重工業株式会社)として独立、そして1921年に三菱造船の電機製作所を母体として、神戸地区にて三菱電機株式会社が創立しました。
家庭用電気製品だけに止まらず、産業用ロボットやタービン発電機、人工衛星や鉄道車両用電機品、エレベーターなどのほか、電力・水道・下水道・交通・官公庁等をはじめとする様々な社会基盤を支える数多くの製品やプラントシステムなど、幅広い分野の製品を製造販売しており、連結売上約4兆5千200億円、資本金約1千758億円(2018年度)という、日本を代表する総合電機メーカーです。
その三菱電機の神戸地区には神戸製作所、電力システム製作所、系統変電システム製作所があり、従業員数は約2,200人(2019年3月31日現在)。
その中の神戸製作所では、官公庁・地方公共団体、上下水道・電力・鉄道・道路等の社会インフラ事業、ビル施設分野向けの情報通信技術を基盤としたソリューションの提供及び監視制御システム、広域運用管理システム、通信ネットワークシステム、各種情報システム、オゾン応用装置などの開発・製造・保守サービスを行っています。
そんな三菱電機神戸製作所にある社員食堂は「SUN VIVRE(サン ヴィブレ)」。食堂の利用対象者は従業員とグループ企業の人数を合わせて5,800名にのぼり、そのうち1日約3,000食が提供されるメガ社食です。
それでは三菱電機神戸製作所の社員食堂「SUN VIVRE(サン ヴィブレ)」をご紹介いたします。
まとめ
三菱電機創業の地・神戸で1日約3,000食が提供されるメガ社食!
三菱電機神戸製作所は、面積約28万平方メートルという、阪神甲子園球場が7つも入る広大な敷地を有しています。構内ではグループ企業を合わせて約5,800名の従業員が働いており、「SUN VIVRE(サン ヴィブレ)」はその従業員のための社員食堂です。
1998年にリニューアルされた「SUN VIVRE(サン ヴィブレ)」は、1階に708席、2階に732席の合わせて1,440席が用意されています。グループで初めてカフェテリア方式が導入され、提供されるメニュー数が豊富になったことなどもあり、2001年に「第10回ゆとりと豊かさ創造優良給食施設表彰」にて「農林水産大臣賞」を、2003年「第2回健康で快適な給食施設等表彰」にて「農林水産大臣賞」を受賞するなど、当時から斬新な社食として評価されていました。
この社員食堂では、お客様に安心・安全な食事を提供できるように社内の食品安全衛生室の定期監査を受診し品質管理が徹底されており、1階では「中華麺」「和麺」「丼物」「カレー」「日替わり弁当」が、2階では「メインA」「メインB」「メインC」が提供されています。3つあるメイン料理のひとつ「メインC」は、管理栄養士が監修しており、「650Kcal以下、塩分3g以下、小盛ライス」というヘルシーメニューが提供されているほか、月に1回はイベントメニューを実施しています。
取材時は「風邪予防ごはん」というテーマのもと、風邪ウイルス対策としての「蜂蜜」、免疫力向上のための「味噌」などを使ったメニューが提供されるなど、利用する従業員の健康に配慮したメニューを多く提供していました。
また「地産地消デー」として兵庫県を中心とした関西エリアの食材を使用したメニューを提供していたり、総提供数の7割程度だけ作っておいて、その後はオーダーに応じて作っていくことでフードロス対策を行なう、など「社員食堂」を通じて地域貢献や環境負荷軽減といった取り組みを実現しています。
社員食堂を担当する総務部の冷水氏によると
「会社としても『社員食堂』を通じて、今後も地域貢献やSDGsといった取り組みを行なっていきたい」とのことです。
三菱電機グループのコーポレートステートメントは”Changes for the Better”。これは「三菱電機グループは、常により良いものをめざし、変革していきます」という目標や姿勢を意味するものですが、このコーポレートステートメントと同様、常により良い社食をめざす三菱電機神戸製作所の社員食堂「SUN VIVRE(サン ヴィブレ)」でした。
三菱電機株式会社
兵庫県神戸市兵庫区和田岬町一丁目1番2号
神戸製作所
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