
今回ご紹介するのは東京都庁。1991年に完成した第一本庁舎は、地上48階、地下3階建ての高層ビルで、丹下健三氏の設計によるデザインが特徴的です。また、第一本庁舎の45階には無料の展望室があり、晴れた日には東京スカイツリー、富士山なども見渡せるため、観光名所としても人気があります。
東京都庁の役割は多岐にわたり、都市計画、環境保護、教育、福祉、交通などの広範な政策が策定・実行され、都民の生活を支えるための様々なサービスが提供されています。また、防災拠点としての機能も備え、地震や火災などの災害時には迅速かつ的確な対応が求められます。職員も定期的に訓練を受けており、都民の安全を確保する体制が整っています。
第一本庁舎の32階と第二本庁舎の4階にそれぞれ職員食堂があり、平日のランチタイムは都庁の職員で賑わっています。ともに東京産の食材や被災地の食材を提供するなど、地域貢献にも力を入れています。今回はこの一般の人も利用可能(入庁手続きが必要)な第一本庁舎32階職員食堂と第二本庁舎4階職員食堂をご案内します。
新宿区にある高さ243メートル(48階)の東京都庁第一本庁舎。都営大江戸線・都庁前すぐ、またはJR新宿駅から徒歩10分の場所に位置しています。 ご案内いただいた(一財)東京都人材支援事業団の加藤さんと戸田さん(左から)。 【第一本庁舎32階職員食堂】まずは第一本庁舎32階の職員食堂をご案内しましょう! 【第一本庁舎32階職員食堂】営業時間は<昼食>午前11時〜午後2時(食券制。現金、電子マネーは交通系ICのみ)、<カフェ>午前8時〜午後5時(現金、各種クレジットカード、電子マネー、コード決済) 【第一本庁舎32階職員食堂】職員食堂にはいると、まず目に飛び込むのがカフェテリア。コーヒー、紅茶、各種ドリンクのほか、お弁当、おにぎり、各種パン、サンドウイッチ、ベーグル、スムージー、ソフトドリンク、お菓子と種類も豊富。 【第一本庁舎32階職員食堂】カフェにはパンも豊富に提供されています。東京都は、小麦ではなく米粉を使ったパンの普及を推進するキャンペーンを実施しており、このカフェでも米粉のパンが提供されています(小麦粉のパンもあります)。 【第一本庁舎32階職員食堂】通路は広めに作られており、提供メニューによって南側か北側に配膳場所が分かれています。 【第一本庁舎32階職員食堂】提供メニュー(日替わり)は「おすすめ」、「和食」「中華」、「洋食」、「ワンコイン」、「カレー」、「和麺」、「中華麺」「パスタ・丼」が提供されており、それぞれの提供口に食券を持って向かいます。 【第一本庁舎32階職員食堂】座席は南・北・中央と両サイドに全863席。席は自由に座れますが、午後0時〜午後1時の間は都庁職員の利用が多く、かなり混み合います。 【第一本庁舎32階職員食堂】32階の高さなので、眺望も良好。高層ホテルにあるレストランのような眺望です。 【第一本庁舎32階職員食堂】(定番)都庁ラーメン 【第一本庁舎32階職員食堂】(東京産食材使用メニュー)八丈島産メダイのフライ タルタルソース 【第二本庁舎4階職員食堂】第二本庁舎の4階にある職員食堂です。こちらも一般利用可能ですが、第一本庁舎同様、入庁手続きが必要となります。 【第二本庁舎4階職員食堂】東京産の食材を積極的に使用しています。 【第二本庁舎4階職員食堂】提供メニュー(日替わり)「パスタ」or「丼」、「ランチA」、「ランチB」、「ヘルシー」、「カレー」、「ランチC」、「和面」、「ラーメン」、「テイクアウト」 【第二本庁舎4階職員食堂】夕食も提供されています。「定食」「丼orカレー」「麺」の3種類。(水・木・金のみ。提供時間は午後5時30分〜午後7時) 【第二本庁舎4階職員食堂】カフェメニュー(各種ドリンク、フード、スイーツ各種)各種コーヒー、紅茶、ハラルティー、チャイラテ、ココア、スムージー、ミルク等、お菓子、バウムクーヘン等。 【第二本庁舎4階職員食堂】フィッシュバーガーや、テイクアウト用のお弁当も人気。 【第二本庁舎4階職員食堂】座席数は南・北・中央・両サイドで全776席。天井も高く、開放的な空間となっています。 【第二本庁舎4階職員食堂】食堂には車いす利用者専用席も用意されています。 【第二本庁舎4階職員食堂】復興応援メニュー 宮城県産 真鯖の天然塩焼き 【第二本庁舎4階職員食堂】(とうきょう特産食材使用)東京野菜トマトカレー 【食堂を利用している職員の声】「食事をすること自体が私自身とても楽しみの一つですし、プライベートな話などもすることができるので、午後の仕事の活力につながると感じています」 【食堂を利用している職員の声】「都庁ではテレワークが推進されていますが、私は登庁してくる日は、日替わりのメニューもやはりワクワクしますし、普段自分では作らないようなメニューとも出合えるので、良い刺激をもらっております」 【食堂管理担当者/(一財)東京都人材支援事業団】「東京都が行う取り組みへの協力も行っておりまして、東京都産の農産物を利用したメニューや震災の被災地の水産物を利用した復興応援ランチなどにも取り組んでおります」 【都庁内にある一般利用可能な施設】第一本庁舎1階にある東京観光情報センター。国内外から東京を訪れる旅行者の方々へ観光情報を提供しています。営業時間は午前9時30分〜午後6時30分。年中無休(年末年始・都庁点検日は休業)。 【都庁内にある一般利用可能な施設】第一本庁舎1階にある全国観光PRコーナー。各道府県のパンフレットコーナーや、イベントコーナーがあり、全国の観光情報の発信を行っています。営業時間は午前9時30分〜午後6時30分。年中無休(年末年始・都庁点検日は休業)。 【都庁内にある一般利用可能な施設】第一本庁舎3階南側にある都民情報ルーム。東京都が発行した刊行物や、都政に関する資料の閲覧・貸出を行っています。営業時間は午前9時~午後6時15分(土曜日・日曜日・祝日及び年末年始は休業)。要・入庁手続き。 【第一本庁舎都庁内にある展望室】都庁の45階にある高さ202メートルの展望室。北展望室と南展望室があり、どちらも1階のエレベータから直通。年末年始(12月29日~31日、1月2日及び3日)及び都庁舎点検日は両展望室とも休室。 【南展望室】コーヒーなどの飲み物や軽食も販売されているほか、東京限定グッズやキーホルダー、東京土産物なども販売されています。 【南展望室】国内外から訪れた人びとが、音楽を通して交流を深め、思い出作りに役立ててもらうことを期待して設置された「都庁おもいでピアノ」。午前10時〜午後0時、午後2時~午後4時。一人5分まで。予約不可。 【南展望室】南展望室の入室可能時間は午前9時30分~午後9時30分。毎月第1及び第3火曜日(祝日の場合は翌平日)は休室日。北展望室の入室可能時間は午前9時30分~午後5時。毎月第2及び第4月曜日(祝日の場合は、翌平日は休室日)。なお南展望室の休室日は、北展望室は午後9時30分まで入室可能。
まとめ
一般利用可能な食堂が2つある東京都庁の職員食堂
都庁の職員食堂は第一本庁舎の32階と第二本庁舎の4階に位置し、年間で約100万人の利用者が訪れます。第一本庁舎32階職員食堂および第二本庁舎4階職員食堂のランチ提供時間は午前11時から午後2時まで、併設するカフェコーナーは第一本庁舎32階が午前8時から午後5時まで、第二本庁舎4階が午前8時から午後4時まで営業しています。
昼食にはそれぞれ和洋中の各種定食やカレー、和麺や中華麺が提供され、カフェコーナーではコーヒーや紅茶、パンなどの軽食が手頃な価格で提供されています。また、東京都産の農産物を使ったメニューや、震災被災地の水産物を利用した復興応援ランチも提供されています。
東京都庁内の食堂や売店施設の管理運営を行うのは、東京都の事業協力団体として、職員の福利厚生や人材育成を行う一般財団法人東京都人材支援事業団。「都庁の職員食堂で提供されるメニューは、管理栄養士がカロリーを計算し、健康維持に貢献するメニューが用意されていることもあり、職員の健康に寄与していることはもちろん、食堂自体が午前の疲れを癒しリフレッシュする場としても重要な役割を果たしています」(同事業団 浅倉施設担当課長)とのこと。
職員食堂は食事提供の場としてだけでなく、健康維持やリラクゼーションの役割も担っていることに加え、地域貢献、地元貢献の場としても活用されています。
この2つの職員食堂は一般の人も利用可能です(簡単な都庁舎内への入庁手続きが必要)ので、近くにお越しの際は、職員で混み合うランチタイムを避けて利用してみてはいかがでしょうか。
東京都新宿区西新宿二丁目8番1号
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