
パナソニック エナジーは、パナソニックグループ内の電池関連事業を統合し、2022年4月に「パナソニック エナジー株式会社」として発足し、新たなスタートを切っています。一次電池から最先端の車載用リチウムイオン電池、そして蓄電システムまで、幅広いエネルギーソリューションを提供しており、2024年度の年商は8,732億円、全世界で約20,100名(2025年4月1日時点)の従業員が活躍しているグローバル企業です。
電池技術を核に、乾電池やリチウム一次電池といった基礎的なエネルギー源に加え、電動車社会の実現に不可欠な車載用円筒形リチウムイオン電池、フォークリフトなどに用いられる産業用、そしてモバイル機器や家電製品向けの民生用リチウムイオン電池を開発・製造・販売しています。さらに、再生可能エネルギーの普及を支える蓄電モジュールや、環境負荷低減に貢献するニッケル水素電池など、多様なニーズに対応した製品群が強みとなっています。
今回は、同社が和歌山県紀の川市に持つ、敷地面積9万9177平方メートル(東京ドーム約2個分)の和歌山工場を訪問。工場内の社員食堂をご紹介します。
































まとめ
各職場のメンバーによるアイデアの結晶となった、パナソニック エナジー和歌山工場の社員食堂
パナソニック エナジー株式会社の新電池量産体制に向けた工場のリニューアルに伴い、従業員が休憩や昼食時に気分転換できる空間を目指し、長らく閉鎖されていた食堂が2023年7月に再開されました。和風モダンを基調とした内装は、同社の森との繋がりから和歌山県の熊野古道にある高級な食事処をイメージし、落ち着いた木の温もりが感じられる空間となっています。
従業員通用口から食堂へと続く経路は熊野古道の参道を彷彿とさせ、海外からの来訪者や顧客をもてなすための商談室や会議室は紀州の雰囲気を感じることができるように配慮されています。
食堂運営を担う業者による「大人の食育ワンダーランド」というコンセプトのもと、日々の食事を通して従業員の健康的な食生活を自然にサポートする「体験型健康給食」が提供されています。明るく質感の良い食器が使用されるなど、食事の時間を豊かにする工夫も凝らされていますし、春には窓から桜並木を眺めながら食事ができるなど、細部にまでこだわりが光っています。
また、季節やSDGsを取り入れたデザートフェアや、スイーツコンシェルジュ監修の手作りデザートの提供、職場単位の懇親会やイベントの開催など、従業員間の交流を深める取り組みも活発です。
SDGsへの貢献も重視しており、フードロス削減のための提供数調整、地元食材の積極的な活用、大豆ミート食材の導入、廃食用油のリサイクルプロジェクトへの参加など、多岐にわたる活動を展開。ベジタリアン向けの個別メニュー対応や、メンテナンスフリーの床材採用による環境負荷軽減も図られています。
そして特筆すべきは、工場リニューアルにあたり発足した「えがおの森プロジェクトチーム」の存在です。各職場のメンバーが参画し、社員食堂を含む工場内装のアイデアを出し合い、従来の工場食堂のイメージを覆す空間を作り上げました。その斬新な取り組みは近隣企業からも注目を集め、見学の受け入れも行われています。
以上、パナソニック エナジー株式会社の社員食堂をご紹介しました!
パナソニック エナジー株式会社
和歌山県紀の川市打田612−1
和歌山工場
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