
稚内分屯基地は、稚内市ノシャップ岬に位置する日本最北端の基地で、防衛の要である警戒管制を担う基地です。宗谷岬からロシア領サハリンのクリリオン岬までは約43kmの距離であり、基地が位置する宗谷海峡エリアは、ロシアの軍用機などが日本周辺空域へ向かう際の主要な経路の一つであり、その動向をいち早く捉える最前線となっています。
「日本のてっぺん」といわれる稚内エリアは、極寒の環境下にあり、常に厳しい自然条件との闘いでもあり、冬期には除雪作業が日常業務の一部となります。基地内には隊員が安定して任務を遂行し、生活するために居住施設、食堂、体育館などの福利厚生施設が整えられています。
勤務する隊員は、「北の地の防人」として最前線で任務を果たすだけでなく、極寒の生活環境を乗り越えるために、隊員間の連携と高い士気が保たれています。その士気を保つために重要な役割を担っているのが「食堂」です。日本の最北端にある社員食堂は、日本の空を守る隊員たちが絆を深めるための場所でもあります。今回はそんな日本最北端の社員食堂をご紹介しましょう。


(セリフに「そろそろ来るコロと思っていたコロよ)





















ように配食時間終了前にはおかわりの声掛けをして残り物を極限できるようにしています。









まとめ
日本最北の社員食堂! 航空自衛隊稚内分屯基地の「食」を通じた精強化
航空自衛隊稚内分屯基地は、日本最北端の宗谷地域に位置する、防衛上極めて重要な拠点です。この基地の最大の特徴の一つは、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の三自衛隊が同じ敷地内に所在しているという全国的にも珍しい形態をとっている点です。
分屯基地が所在する稚内地域は、気象特性が厳しく、隊員の任務遂行に大きな影響を及ぼします。夏季は 10℃から 20℃と涼しく屋外訓練に適していますが、冬季はマイナス5℃からマイナス10℃にまで冷え込み、屋外の訓練や作業は困難を極めます。さらに、過去の統計によれば、風に向かって歩くのが困難な風速15メートル以上の強風の日が年間230日以上もあり、年間を通じて気象特性を考慮した活動が求められます。
このような過酷な環境下で隊員が任務を継続できるよう、基地は「体力、気力の維持増進」をコンセプトに、隊員の健康管理を最重要視しています。特に「食」の面での支援が徹底されており、体力及び気力を維持増進させるために必要な栄養を摂取できるようにすることで、部隊の精強化を図っています。
食事については、単に栄養を摂るというだけでなく、「食べに来たくなる食堂」を目指しています。隊員の嗜好調査やリクエストを献立作りに反映させる工夫を凝らすことで、隊員の食事への満足度を高めています。また、空自空上げをはじめとした食に関する活動や、地産地消食材、国産水産物の積極的な活用も行われています。特に稚内の豊かな海産物(ホタテ、ホッケ等)や宗谷黒牛ハンバーグなどを使用した料理は人気を集めており、地元食材の使用は地域社会への貢献にも繋がっています。
基地周辺の稚内市は、人口約30,000人(令和7年10月時点)で、水産業と酪農業を産業の骨幹としつつ、近年は観光事業に重点を置いた施策が進められています。また、ロシアのサハリンとの交流も積極的に行われており、稚内分屯基地は、防衛の最前線であると同時に、地域社会と連携し、その発展を支える役割も担っています。
所在地 北海道稚内市恵比寿5丁目2番1号
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