
食堂から東京オリンピックも見える? 豊洲でオーガニック・自然野菜を満喫
有名食材宅配会社とのコラボで「日本一野菜の美味しい社内カフェ」を目指す社員食堂
今回訪問したルネサス エレクトロニクス株式会社は、日立製作所と三菱電機が母体のルネサステクノロジと、NECから分社化されたNECエレクトロニクスが、2010年に経営統合して設立されました。世界シェアNo.1の自動車用マイコンや産業機器、家電など向けに半導体を提供する半導体メーカーで、社員数は全世界に2万人超、年商約八千億円です。
本社オフィスの東京都江東区豊洲への移転に伴い、社員食堂もリニューアル。国産有機野菜をつかった素材の味が楽しめるメニューを食べることのできる「日本一野菜のおいしい社内カフェ」をテーマに掲げた「ヘルシー社食」を実現しています。
それでは、早速ご案内いたしましょう!
東京メトロ有楽町線豊洲駅から徒歩1分。オフィスビル「豊洲フォレシア」。このビルの9〜11階にルネサスエレクトロニクスさんの本社があります。 豊洲フォレシアの11階にルネサス エレクトロニクスさんの受付があります。 受付横には取り扱い商品の一部が展示されています。 天井高2850mm、1フロア1380坪の開放的なオフィス。免震構造だけでなく非常用発電機も設置しています。 座席はフリーアドレス制。なるべく紙を使わないようにしているため綺麗なフロアです。窓側には様々なタイプのミーティングスペースを配置。 口の字のフロアのコーナーにはドリンクの自動販売機や、ミネラルウォーターのサーバー、電子レンジが設定されています。 オフィスからは東京湾、レインボーブリッジが望めます。 12時になるとチャイムが鳴り、放送でお昼休みを告げます。そして省エネのための一斉消灯が始まります。 さあ、お昼です!食堂の入り口前にはサンプルが並んでいます!どれも美味しそう! 食堂の名前は「大地を守るDeli & Travel cafe」。大地を守る会がメニューの考案や素材の調達、そして調理と食堂の運営はトラベルカフェという2社による運営となっています。 営業時間11:30~13:30(ランチ営業)
13:30~17:30(カフェ営業)
17:30~21:00(ラウンジ営業)看板には今日の食材に使用されている野菜の産地が表記されています。すべて契約農家からの国産有機野菜です。 座席数は約100席。引越し前と今の食堂との違いについて伺うと「一番違うのは女性の利用が増えました」。以前は地下にあって寂しい雰囲気だったとか。 「明るく開放的な社内カフェが、これまで以上に創造的な仕事につながっていくことを期待している」(同社CFO柴田氏) ボックス席からは高層マンションが立ち並ぶ豊洲エリアが望めます。2020年の東京オリンピック頃には眺望も大きく変貌していることでしょう。 調理場のすべてのダクトの横に吸気口があるため、油の飛び散りが少ないそうです。空調も大型なので、食材の鮮度管理などに効果的とのこと。 「ヘルシーなメニューばかりだと物足りないという利用者の声もあるので、協力してヘルシーかつ高品質な食事を提供したい」と語る大地を守る会の土肥さん。 こちらの社員食堂で使用されている食材。大地を守る会で提供されている商品と同じものが使われています。 12時になると、社員のかたが集まってきます。1日の利用者数は約300人超。 メニューに応じてそれぞれのコーナーで受け取ります。 人気はお肉メインと魚メインがあるランチボックス。 支払いは非接触式ICカードでお釣りいらず。便利ですね。 お味噌汁はセルフサービス。
「自分で量が調節できるので、ありがたい」と利用者の声。ピークタイムは12時30分頃。会社は3フロアに分かれているため、別のフロアの社員との交流に役立っているとか。 ランチボックスA(白身魚のフライとチーズの入った野菜タルタルソース添え)700円 ランチボックスB(岩手県産佐助豚にたっぷり野菜ソテー)700円 契約栽培ナスと国産鶏ひき肉の自家製ミートソース(ミニサラダ付)600円 あさりと茸 野菜の和風丼(小鉢の冷奴&味噌汁付)500円 オリジナルの野菜カレー 揚げ野菜添え(味噌汁付)500円 茗荷とジャコの自家製かき揚げそば(小鉢か小盛りごはん、味噌汁付)400円 早速食べている人にインタビューしてみましょう。ん?取材中にまさかの社長さん発見!
よく食べるメニューは何でしょうか?との質問に「ランチボックスをよく食べています」と答えていただきました。こちらは常務!
「食べるだけでなく、コーヒーや雑談、お客様との会話などの活動の場としてつくられた。会社に来ることが楽しくなるように活用されるといい」とのことでした。社員の方にもインタビュー。
「カフェの一番良いところは、全部がオーガニック。健康的で良いものを摂りたいので嬉しい」「利用頻度は毎日。移転前の食堂は地下でしたが、高層階になったので景色もよく開放感がある。味も美味しいです」 「毎日利用しています」
「有機野菜の色がきれいです」
「夜も利用できるのはうれしい」
こちらは三人ともお蕎麦をチョイスされていた女性の方々。今回ご案内いただいたのは(左から)人事の手塚様、広報の上原様、総務の大森様。今日はありがとうございました。
まとめ
ルネサス エレクトロニクスさんが社員食堂に掲げたコンセプトは「日本一野菜のおいしい社内カフェ」。この実現には、自由に議論やコミュニケーションができる場としての役割を持たせるだけでなく、平均年齢の高い社員の健康への配慮の必要性から、野菜を多く摂れる食堂にしたいという考えがあり、大地を守る会に運営を委託することになったそうです。
大地を守る会さんは、安心・安全な国内の契約農家で生産された有機野菜を中心とした食材宅配会社。体に良い野菜の取り扱いは専門ですが、今までに社員食堂の運営を行なったことがなかったとか。運営しているレストランの常連であった同社CFOの柴田氏の「社員にもこんな野菜を食べさせたい」との強い想いもあり、初めて社員食堂運営に取り組むこととなったとのことです。
ルネサスさんのある豊洲フォレシアは、敷地面積に対して約44%の緑化率を有しており、豊富な緑「forest」に囲まれた建物を表現する造語「foresia(フォレシア)」から名付けられています。社員食堂も建物同様に自然により近い食材を提供するという、環境にも社員の体にも優しいルネサス エレクトロニクスさんの社員食堂でした。
ルネサス エレクトロニクス株式会社
東京都江東区豊洲三丁目2番24号(豊洲フォレシア)
(Renesas Electronics Corporation)
記事の内容は取材および掲載時点の情報であり、最新の情報を反映・担保するものではありません。