推計人口は約882万2千人(令和2年2月1日現在)という西日本最大の都市である大阪府。
大阪府内には43の市町村があり、経済の中心は大阪市内に集積されています。大阪は、江戸時代に食べ物や米等の重要な品物について、売買が盛んに行なわれたことから「天下の台所」と呼ばれるようになり、当時の国の食を支えていました。
また、大阪は「食いだおれ」と呼ばれるほど食文化も発展し、たこ焼きやお好み焼き、串カツなどの庶民的な粉もん文化は有名ですが、懐石料理、しゃぶしゃぶ、うどんすき、割烹といった本格的な日本料理等も大阪発祥です。近年では、大阪の味を求めて世界中から観光客が訪れています。
今回は、そんな大阪の行政の中心となる大阪府庁本館の地下1階にある、大阪府庁食堂をご紹介します。
まとめ
食べ残しを減らす取り組み/大阪府庁食堂
2030年、世界の人口は85億5千万人に達すると予想されており、この人口爆発はエネルギーや食料資源の需給のひっ迫、地球温暖化といった世界規模での環境悪化が起こってしまうと予測されています。
そこで、2030年に向けてすべての人々が豊かで平和に暮らし続けられる社会をめざし「持続可能な開発目標(SDGs)」が2015年に国連サミットで採択されました。
2025年4月13日〜10月13日の184日間に夢洲にて大阪・関西万博が行われることが決まっていますが、この大阪・関西万博の目標としても「国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)が達成される社会」が挙げられています。
大阪・関西万博が行われる大阪府では、SDGsの目標12に位置付けられている「食品ロス削減」に積極的に取り組むとともに、消費者に対して効果的な啓発を実施する事業者をパートナーシップ事業者として決定し、連携した取組みを実施する「おおさか食品ロス削減パートナーシップ制度」を運営しています。今回ご紹介した大阪府庁本館食堂を運営している株式会社UG・宇都宮は、このパートナーシップ事業者であり、食事のときに盛られるご飯の量を利用者が調整できる取り組みも行なっています。こちらは「今日は多めで」「少なくして」といったように、口頭で伝えることで必要以上なオーダーをしなくて済むという、食品ロス削減の取り組みです。
このように「食品ロスを減らす」という持続可能な開発目標(SDGs)を目指す大阪府庁食堂は、一般のかたも利用可能ですので、近隣を訪れた際には足を運んでみてはいかがでしょうか。
大阪市中央区大手前2丁目
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