大阪電気通信大学の歴史は、1941年に設立された東亜電気通信工学校に始まり、1958年に大阪電気通信短期大学が設立されたことにより、大学としての基盤が築かれました。この短期大学の設立は、東京大学や大阪大学と同時期に「電子工学科」を開設した日本初の私立大学であり、当時としては画期的なことでした。
電子工学は、日本が工業立国へと進んでいく上で不可欠な分野であり、産業界からは専門技術者を養成するための4年制大学の設立が強く望まれていました。この需要に応える形で、3年後の1961年に大阪電気通信大学が設立されました。
2023年5月1日現在、大阪電気通信大学の学生数は合計で5,887人。工学部が2,210人、情報通信工学部が1,088人、医療健康科学部(旧・医療福祉工学部)が833人、総合情報学部が1,572人の学生が学んでいます。
そんな学生たちの健康維持向上の役割を担う一つが学生食堂です。学生食堂は大学の魅力のひとつでもあり、学生・教職員など大学で生活するすべての人の活力につながることだと考えられ運営されています。
今回は大阪電気通信大学の本部のある寝屋川キャンパス学生食堂を訪れました。
まとめ
学生生活を充実させるための縁の下の力持ち的存在となっている学生食堂
大阪電気通信大学の学生食堂は、カフェテリア形式で運営されており、利用者は自分でメニューを選んで食べるスタイルで、すべて利用者の選択に委ねられています。
食堂を運営する大阪電気通信大学生活協同組合では、「大部分が学生の利用者であることを踏まえ、食育の観点からも、彼らが社会に出る前に『健康的でおいしい食事』とは何かを学ぶ場としての役割を果たしたいと願っています」(大阪電気通信大学生活協同組合 小嶋専務理事)とのこと。
単に好きなものだけを食べるのではなく、自身の健康維持管理も考える場であるよう学生食堂ならではのこだわりがあります。
また、料理の温度管理に細心の注意を払い、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく提供することにこだわっているほか、学生食堂を学内の憩いの場として、楽しい食事の時間を提供することを目指しており、2023年度には、学生応援企画として、後援会の支援を受けて月に一度「カレーの日」を実施し、お得な価格でカレーを提供するなどしているほか、トンカツやハンバーグなどのトッピングを自由に追加できる企画も行なっています。
さらに、フードロス対策の一環として、食堂閉店後にこのままだと廃棄されてしまう料理をお弁当にして販売する計画を検討しているとか。
食堂という環境の中で、健康維持管理や学生生活が楽しく過ごせる取り組みなど、さまざまな取り組みがなされている大阪電気通信大学の学生食堂でした!
大阪電気通信大学
大阪府寝屋川市初町18-8
寝屋川キャンパス
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