
中之島ダイビルは、大阪を代表するビジネス街である中之島エリアにダイビル株式会社が2009年3月に竣工した、鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造)、地上35階、地下2階、塔屋3階、高さ160mのオフィスビルです。
1階から3階は吹き抜けとなっており、飲食店が連なっています。4階には用途に応じて利用できる可変レイアウトの貸会議室があり、6階から35階がオフィスゾーンとなっています。
オフィスビルとして安心の電源供給システムを完備しているだけでなく、河川の水を利用した冷暖房システムによるCO2削減や、断熱性の高い窓ガラスを採用することで空調の省電力化を実現しており、「CASBEE大阪OF THE YEAR 2009」「大阪サステナブル建築賞(知事賞)」、「日本建築学会作品選集」「大阪都市景観建築賞(大阪市長賞)」など、建築物として高い評価を受けています。
そんな中之島ダイビルのカフェテリアは5階にあり、テナント企業のワーカーだけでなく、近隣のビジネスマンや一般の方の利用も可能となっています。
それでは中之島ダイビルのカフェテリアをご紹介します。
大阪中之島にそびえる地上35階建て、高さ160メートルの中之島ダイビル。2009年3月に竣工となりました。 柱を窓の外側へ設置することで、室内は無柱空間となっています。デッドスペースがなくなり効率的なレイアウトを可能にしています。 環境負荷や環境性能などを評価する建築物の総合環境性能評価「CASBEE大阪」で最高の「S」ランクを取得しています。 3階まで吹き抜けとなっている高級感溢れるエントランスホール。暖かみのあるオレンジ色のトップライトでお出迎え。 4階には用途に応じて部屋の大きさや机の配置を変えられる貸会議室があります。展示会などでも利用可能。 5階にあるリフレッシュサロン。ビジネスの合間に気分を変えたい時に利用されています。 同じく5階には内科や眼科、歯科などの病院施設も入居。仕事中の急病でもビル内に病院があると安心ですね。 コンビニエンスストア「生活彩家 中之島ダイビル店」もあります。営業時間は8:00〜19:00(月〜金)。 それでは中之島ダイビルの5階にある社員食堂「Cafeteria(カフェテリア)」へGO! 営業時間は11:30〜13:30(月〜金)。テナント企業の社員だけでなく、外部の一般の方も利用可能です。 メニューはすべて日替わりとなるA、B、C各ランチ、丼セット、ラーメン、カレー、日替わりカレー(サラダ付き)等。 カフェテリアの利用には、こちらで専用のICプリペイドカードを購入します。残額不足の場合はチャージも可能。 中之島ダイビルの在館人数は約4,000人。中之島ダイビルは入室率100%が続いているため、カフェテリアはいつも賑わっています。 トレイを持って自分の欲しいメニューのエリアに向かいます。支払いは各エリアでリーダーにタッチするだけ。 カフェテリア利用者のピークは12時過ぎです。 カフェテリアスタッフの衛生管理については、爪、体温チェックなどを定期的に行なわれているそうです。 この日の小鉢は、「オクラ」「冷奴」「野菜サラダ」やデザートの「カスタードプリン」など。 こちらは「おにぎり」と「いなり寿司」(各110円)。 1日の利用数は約500食。テナント企業の社員だけでなく、近隣のビジネスマンも訪れているとか。 座席数は全206席。12時過ぎの一番人が増えてくる時間帯は相席利用となることも。 中洲である中之島の南側を流れる土佐堀川をのぞめるカウンター席も人気です。 木曜日は地域応援メニューが提供されていいます。画像はランチ途中のノリの良いグループの方々。 17時から21時の間ではパーティ利用も可能(平日のみ・要予約)。一般利用も可能なので、テナント企業以外でも懇親会や歓送迎会に利用されています。 火曜日は“おさしみの日”、水曜日は「女子力アップランチ」としてレディース向けメニューが提供されます。 【VOICE】「ボリュームが多いです。食堂で他の企業同士がつながるイベントが増えるといいですね」 【VOICE】「社員食堂だと栄養のことをを考えなくてもバランスが取れているのがありがたいです」 【VOICE】「味も美味しいので、ほぼ毎日利用しています。ご飯の量が大中小と選べるのが嬉しいです」 【VOICE】「近いし安いのでほぼ毎日利用しています。主婦なのでメニューを参考に家での料理作りの参考にしています」 【Aランチ(日替わり)】鶏の唐揚げ チリソース 【Bランチ(日替わり)】サバのしょうが焼き 【Cランチ(日替わり)】牛ロースステーキ 【丼セット】他人丼とミニうどん 食事が終わると精算したのちに下膳コーナーへ。お箸やペーバーなどを手前に入れ、お皿やコップはトレイごとレーンへ載せます。 中之島ダイビルとダイビル本館とは隣接しています。画像はカフェテリアを含む商業ゾーン全体を管理するダイビル社の伊藤さん。ありがとうございました。
まとめ
多様なワーカーに向けて食を提供する職域食堂
中之島ダイビルでは、2009年のビル建設前より「テナント企業のランチ難民化」について取り組んでいました。
というのも、ビルのある中之島は大企業や市役所、さらに国際会議場、病院といった大型施設が多く、就業人口が非常に高いエリアであるにもかかわらず、食事のできる場所が限られているという場所でもあったのです。そのためランチ対策は喫緊の課題のひとつでもあったのです。
そのため中之島ダイビルでは、1階から3階までレストランや食事のできる店舗が入居しています。しかし、在館数4,000人にものぼるテナント企業ワーカーのアメニティ向上のため、さらに食事のできる施設を用意する必要があることから、その結果としてカフェテリアが実現しました。
カフェテリア運営について特に意識している点について、担当者にお話をうかがうと、「テナント企業のワーカーの方々にご満足いただけるよう、味だけでなくイベント食にも注力しています」というように、毎週火曜は「おさしみの日」、水曜は「女子力アップランチ」、木曜は「ご当地グルメ」と、食べることでリフレッシュにつながり、午後からのお仕事にもつながるようなイベントメニューにも取り組んでいます。
また、各企業の休業日やイベントなどの状況を把握しつつ、1日の利用者数に合わせた数量の管理などを行うことで、フードロス対策を行なっています。
中之島ダイビルは大阪を代表するオフィスビルのひとつということもあり、入居率は100%の状態が続いています。そのため食堂にはさまざまな業種の企業があり、さまざまな職種のワーカーが利用されています。そのため、地球に優しいだけでなく、多様な食、多様なイベントを展開している中之島ダイビルのカフェテリアでした。
大阪市北区中之島3-3-23
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