中之島ダイビルは、大阪を代表するビジネス街である中之島エリアにダイビル株式会社が2009年3月に竣工した、鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造)、地上35階、地下2階、塔屋3階、高さ160mのオフィスビルです。
1階から3階は吹き抜けとなっており、飲食店が連なっています。4階には用途に応じて利用できる可変レイアウトの貸会議室があり、6階から35階がオフィスゾーンとなっています。
オフィスビルとして安心の電源供給システムを完備しているだけでなく、河川の水を利用した冷暖房システムによるCO2削減や、断熱性の高い窓ガラスを採用することで空調の省電力化を実現しており、「CASBEE大阪OF THE YEAR 2009」「大阪サステナブル建築賞(知事賞)」、「日本建築学会作品選集」「大阪都市景観建築賞(大阪市長賞)」など、建築物として高い評価を受けています。
そんな中之島ダイビルのカフェテリアは5階にあり、テナント企業のワーカーだけでなく、近隣のビジネスマンや一般の方の利用も可能となっています。
それでは中之島ダイビルのカフェテリアをご紹介します。
まとめ
多様なワーカーに向けて食を提供する職域食堂
中之島ダイビルでは、2009年のビル建設前より「テナント企業のランチ難民化」について取り組んでいました。
というのも、ビルのある中之島は大企業や市役所、さらに国際会議場、病院といった大型施設が多く、就業人口が非常に高いエリアであるにもかかわらず、食事のできる場所が限られているという場所でもあったのです。そのためランチ対策は喫緊の課題のひとつでもあったのです。
そのため中之島ダイビルでは、1階から3階までレストランや食事のできる店舗が入居しています。しかし、在館数4,000人にものぼるテナント企業ワーカーのアメニティ向上のため、さらに食事のできる施設を用意する必要があることから、その結果としてカフェテリアが実現しました。
カフェテリア運営について特に意識している点について、担当者にお話をうかがうと、「テナント企業のワーカーの方々にご満足いただけるよう、味だけでなくイベント食にも注力しています」というように、毎週火曜は「おさしみの日」、水曜は「女子力アップランチ」、木曜は「ご当地グルメ」と、食べることでリフレッシュにつながり、午後からのお仕事にもつながるようなイベントメニューにも取り組んでいます。
また、各企業の休業日やイベントなどの状況を把握しつつ、1日の利用者数に合わせた数量の管理などを行うことで、フードロス対策を行なっています。
中之島ダイビルは大阪を代表するオフィスビルのひとつということもあり、入居率は100%の状態が続いています。そのため食堂にはさまざまな業種の企業があり、さまざまな職種のワーカーが利用されています。そのため、地球に優しいだけでなく、多様な食、多様なイベントを展開している中之島ダイビルのカフェテリアでした。
大阪市北区中之島3-3-23
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