
「GLOBAL WORK」「niko and…」「LOWRYS FARM」など国内外で20ブランド以上、約1400店舗を展開するファッションカジュアル専門店チェーンを運営している株式会社アダストリア。社名のアダストリアは、ラテン語の格言である“Per aspera adastra”(困難を克服して栄光を獲得する)を語源にした造語で、常にアグレッシブでチャレンジングな社員・企業の姿勢を表しています。
同社の起源は1953年に茨城県水戸市に設立された株式会社福田洋服店。その後変遷を経て2004年に東京証券取引所市場第一部に株式を上場、2015年に現在の株式会社アダストリアへ商号変更して現在に至っています。
年商は約2,228億円(連結)、資本金26億6千万円、社員数5,677名(いずれも2018年2月期)という同社は、「ファッションと人生を楽しみ、個性にあふれた世界をつくる」というミッションを掲げており、2017年7月に渋谷ヒカリエに本部移転と同時に社員食堂を設置。自社グループが運営する社員食堂として日々社員に食事を提供しています。
渋谷駅前にそびえる地上34階、地下4階の渋谷ヒカリエ。アダストリア社は19階と27〜29階に入居しています。 2017年7月に東京本部オフィスを渋谷ヒカリエへ集約しました。早速受付のある27階へGO! アパレルメーカーらしく待ち合わせスペースもオシャレです。会社の中とは思えません・・・。 こちらはブランドのサンプルが並ぶショールーム。メディアへのリースや撮影のためのスタイリングなどを行います。 社員食堂へ続く通路の壁面には社史や沿革などが描かれています。いたるところに観葉植物が置かれてあります。 こちらが社員食堂「A CAFE」の入り口です。営業時間は9:00~18:00 広さは約110坪、席数は204席。天井を抜いて開放感を演出しているカフェスタイル。 一日のランチの喫食数は約200食。運営は飲食事業を行なうグループ会社のアダストリアイートクリエイションズ。 椅子や机は統合前の各拠点で使用していたものを利用しており、さまざまなタイプのものが設置されています。 珍しいL字形のステージ。イベントや記者会見でも利用されています。 「HAPPYエリア」と名付けられた一角は小上がりで天井も低く、ソファでゆったりできる空間となっています。 カフェ内にはジャンル関係なく社員が読み終わった本を持ち寄る「SHARE BOOK(シェアブック)」コーナーがあります。 カフェからは渋谷のスクランブル交差点も見えます。スクランブル交差点から見上げるとカフェが見えるかも? スタッフがランチタイムに向けてしっかりと準備中です。 11:30から社員が次々にやってきます。ピークタイムは12時過ぎ。支払いは交通系カードです。 ランチタイムとなる11:30〜14:30は、社員がゆっくり食事を摂れるよう打ち合わせなどでの使用はできないことになっています。 Wi-Fiやコンセントも設置されているので、ランチタイム以外は商談スペースやワーキングスペースとしても活用されています。 カフェにはBGMが流れており、開放的な高層階からの眺望や緑に溢れた空間が相まって、まるで街中のカフェのよう。 広いローソファに座っている社員の方々をパシャリ。まさにPlay fashion! を実践されていますね。 こちらは男性社員の方々。ランチタイムはコミュニケーションタイムでもあるので、社員食堂があることはとても大事なことです。 窓際の席も人気です。しっとり雨模様の東京を眺めながらのランチも気分を落ち着かせる効果がありそうです。 【お弁当】各種お弁当も販売されています。 【DRINK】人気のオリジナル水出しコーヒー 250円 モーニングタイムにはパンやマフィンなども販売されています。 【DELI PLATE】主食やメイン、サイドのおかずを自分でチョイスするデリプレート。580円 【BOWL】ハワイアンロコモコボウル 550円 【SAND】バジルチキンのホットサンド 500円 【CURRY】バターチキンカレー 450円 【VOICE】「炭水化物抜きのメニューが欲しい」というとメニュー化してくれるなど、社員の声を反映してくれるうえ、安く食べられて嬉しい」 【VOICE】「いろんな部署の人と仕事をする立場なので、ここだと偶然に会う人と話がしやすいですね。リラックスした環境で話せるのがありがたいです」 【VOICE】「朝はパンやマフィンが売っているし、眺望も良いので気分転換としても利用しています。仕事の打ち合わせでくるとお客さんのテンションが上がるのがわかります」 【VOICE】「栄養バランスが良いので助かっています。それと他部署の人とのコミュニケーションがリフレッシュにつながっているので、カフェ以上の価値がありますね」 晴れの日は東京の景色がバッチリ! この眺望を眺めながら食事ができるなんて羨ましいです。
まとめ
飲食以外も充実した、社員のための快適空間
アパレルをはじめ数多くのブランドを運営しているアダストリア社。以前は拠点となるオフィスがそれぞれ別の場所にあり、各オフィスには社員食堂がなく社員個々人が近くの飲食店やお弁当屋、コンビニ弁当などで昼食を済ませていました。
本部を渋谷ヒカリエに構えることになると同時に、各拠点から人が集うこともあり、コミュニケーションの活性化のためにも社員食堂の必要性が高まりました。そこで時間帯に応じたメニューを提供するだけでなく、ミーティングやリラックススペースとしての機能も併せ持った施設としてカフェを設置したそうです。
そんなアダストリアのカフェ「A CAFE」を運営するのは飲食事業を行なう自社のグループ企業です。人気のあるメニューは継続して提供しつつ、お得感を意識した新しいサービスやメニューを取り入れていれるなどマンネリ化対策も行なっていますが、この人気メニューと新メニューの組み合わせも社員の希望がダイレクトに反映させられるグループ企業ならではのメリットといえます。
アパレルメーカーというイメージ通り、社員の方々は流行に感度が高く、健康志向が強い特徴があります。糖質制限を意識した「野菜を多く摂れるサラダメインのプレート」や「ビタミンドリンク」「ビネガードリンク」などは社員の要望が実現したものです。
また、高層階からの眺望や、リラックスできるBGM、休憩ができるリラックスペースや自由に本が読める「SHARE BOOK」など、昨今の先進的社員食堂で取り入れられている要素も備えており、「A CAFE」は社員にとって至れり尽くせりの空間となっています。
このように、会社として食事ができる場もしっかり用意していますが、これも同社のコーポレートスローガンである「Play fashion!」の実現を後押ししている社員食堂でした。
株式会社アダストリア
東京都渋谷区渋谷2丁目21番1号 渋谷ヒカリエ 27F
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