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ダイハツ工業株式会社は、1907年に設立された発動機製造株式会社が起源となっており、1931年には初の3輪自動車を発売しました。その後、軽自動車を中心に事業を展開し、現在はトヨタ自動車株式会社のグループ会社として活動しています。低燃費、低価格、省資源をキーワードに自動車を提供、海外事業ではインドネシアとマレーシアを主力市場としており、これらの地域に適した車種を開発し、提供しています。国内市場では、平成18年〜令和4年まで17年連続で軽自動車販売シェア第1位を達成し、生産面では「シンプル・スリム・コンパクト」を目指した工場運営や調達改革を推進しています。また、トヨタやSUBARUなどへのOEM供給も行い、グループ内での連携を図りつつ、独自性を発揮し、事業拡大を目指しています。
同社は大阪府池田市に本社を構えており、国内では池田・滋賀・京都・大分の4拠点、海外ではインドネシア・マレーシアに、生産工場を持っています。今回訪問したのは池田市にある本社工場第一地区。構内に「D-Terrace(ディーテラス)」と名付けられた総合厚生棟があり、1階と2階に社員食堂が設置されています。
それでは早速食堂へ行ってみましょう!
阪急池田駅から南西へ約1キロメートル。本社工場第一地区内にある総合厚生棟「D-Terrace」 食堂への通路には「主食と主菜、副菜」を組み合わせて食べることを推奨しており、健康増進を図る食堂であることが社員に呼びかけられています。 「今日のメニューは何かな?」ディスプレイにはその日の提供メニューが表示されています。 営業時間は11:30から13:30。食堂のコアタイムは12:00~、12:30~(混雑回避のため2交替制となっています) 2階のメインダイニングは座席が1200席! 壁面には自社の車のポスターが飾られています。AED(自動体外式除細動器)も設置されています。 配膳口の様子。一度にたくさんの人が利用するため、事前の準備段階から大忙しです! 栄養バランスの良いメニューが提供されるというスマートミールの認証を取得しています。D-Terraceでは「バランスメニュー」として提供しています。 小鉢もたくさん用意されています。たんと召し上がれ! 12時が過ぎ、多くの人が食堂に集まってきました。利用者は1日約2000人! 2階の提供メニューは、定食3、メイン5、カレー1、麺2、小鉢等10(デザート含む)。自分の欲しい料理の提供口に並びます。 同社では「栄養バランスのとれた食事で健康管理が可能」「安価で温かいものを提供できる」「添加物の少ない食事を提供」「憩いの場として、クロスコミュニケーションが取れる「元気をチャージできる」等が社員食堂のメリットと考えられています。 季節感のある料理が提供されているだけでなく、気分に合わせて食事スタイルを選択できる空間が提供されています。 利用する社員の特徴は「食に関心の高い社員が多い」とのことです。普段会わない他部署の人との交流の場にもなっています。 海外からの研修生も多いため、ハラル食にも対応しています。 食堂のある総合厚生棟内には、礼拝室も用意されています。 一級河川の猪名川やJR宝塚線の電車が望める、窓側のカウンター席も人気。 技能五輪全国大会を目指している従業員の応援ジャンパーを着て、喫食。 こちらは1階エリア。4店舗あり、パスタ、お弁当、カレー、スープ、カフェが提供されており、豊富なメニューで社員の満足度を高めています。 1階フロアは比較的カジュアルな利用ができます。 【この日のメニュー】唐揚げセット(ワンプレート) 【この日のメニュー】おろしとんかつセット 【この日のメニュー】あんかけ焼きそば 【この日のメニュー】あじの照り焼き(バランスメニュー) 【この日のメニュー】かすうどん(大阪のソウルフード)「かす」とは牛のホルモンをカリカリに揚げたものです。 食べ終えたら精算機で。支払いは精算専用の喫食カードで行ない、給与天引きとなっています。 【食堂を利用する社員の声】「同期だったり部署の先輩と業務以外の話ができるので、業務で困ったことがあったとしてもご飯を一緒に食べながら悩みとか聞いてもらえるのが良いところです」 【食堂を利用する社員の声】「夜自炊ができない日は野菜が摂れないこともありますが社員食堂では主菜や副菜に野菜が豊富に使われているので、昼ご飯で健康状態を保つことに役立っています」 【食堂を利用する社員の声】「食堂は 1階と2階で分かれており、1階はおしゃれなカフェスペースで食事を楽しめ、2階はメニューが豊富というように気分で選べるのが嬉しいです」 【管理栄養士の声】「社員食堂の利点は、社員食堂を活用して生きた教材を使った食育が展開できるということと、外食などと比べて比較的安価で栄養バランスの取れた食事ができるということです」 1階のショップでは業務用の備品のほか、自社が販売している車の焼き印が押された「ダイハツせんべい」も販売されています。 ご案内いただいた人事部の早坂さん、手塚さん(左から)。ありがとうございました!
まとめ
ダイハツ本社工場D-Terraceの社員食堂
本社工場第一地区の社員食堂では、単なる「食事の提供」をする場所というだけでなく、健康管理、経済的利便性、環境保全、そしてコミュニティの活性化に貢献する施設となっています。栄養バランスが考慮された食事を提供することで、来訪者は日々の健康管理を効果的に行えますし、低価格で質の高い、温かく添加物が少ない食事の提供は、経済的なメリットとともに、中長期に渡って健康維持管理に良い影響をもたらすことでしょう。さらに食堂は憩いの場としての役割も果たしており、異なる背景を持つ人々が交流し、互いに刺激を受けるクロスコミュニケーションの場となっていることが、社員の声からも伝わってきます。
運営面でも、食の多様性と健康を重視しており、スマートミール認証を取得しているほか、自己管理ツールを提供し食事を通じて社員の健康をサポートしています。また、カフェスタイルのサービスやハラル食対応など、利用者の多様なニーズに応えるなど、同社のスローガンである「Light you up」(お客様一人ひとりを照らし、きめ細やかな商品やサービスを実現することで、輝いたライフスタイルを提供する)が社員にも向けられていることを示していると言えます。
さらに持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みとして、食堂はフードロス対策に力を入れており、BIツールを用いたデータ分析により食材の無駄を削減しています。地域の食材を利用したメニュー開発を通じて、地域経済の支援と環境保全にも貢献しています。
このように、本社工場第一地区の社員食堂は単に食事を提供する場所以上の価値を持ち、健康、経済、環境、コミュニティの各面でポジティブな影響を与えている、エコでスマートな社員食堂でした。
ダイハツ工業株式会社
大阪府池田市桃園2丁目1番1号
本社(池田)工場 第1地区
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