ダイハツ工業株式会社は、1907年に設立された発動機製造株式会社が起源となっており、1931年には初の3輪自動車を発売しました。その後、軽自動車を中心に事業を展開し、現在はトヨタ自動車株式会社のグループ会社として活動しています。低燃費、低価格、省資源をキーワードに自動車を提供、海外事業ではインドネシアとマレーシアを主力市場としており、これらの地域に適した車種を開発し、提供しています。国内市場では、平成18年〜令和4年まで17年連続で軽自動車販売シェア第1位を達成し、生産面では「シンプル・スリム・コンパクト」を目指した工場運営や調達改革を推進しています。また、トヨタやSUBARUなどへのOEM供給も行い、グループ内での連携を図りつつ、独自性を発揮し、事業拡大を目指しています。
同社は大阪府池田市に本社を構えており、国内では池田・滋賀・京都・大分の4拠点、海外ではインドネシア・マレーシアに、生産工場を持っています。今回訪問したのは池田市にある本社工場第一地区。構内に「D-Terrace(ディーテラス)」と名付けられた総合厚生棟があり、1階と2階に社員食堂が設置されています。
それでは早速食堂へ行ってみましょう!
まとめ
ダイハツ本社工場D-Terraceの社員食堂
本社工場第一地区の社員食堂では、単なる「食事の提供」をする場所というだけでなく、健康管理、経済的利便性、環境保全、そしてコミュニティの活性化に貢献する施設となっています。栄養バランスが考慮された食事を提供することで、来訪者は日々の健康管理を効果的に行えますし、低価格で質の高い、温かく添加物が少ない食事の提供は、経済的なメリットとともに、中長期に渡って健康維持管理に良い影響をもたらすことでしょう。さらに食堂は憩いの場としての役割も果たしており、異なる背景を持つ人々が交流し、互いに刺激を受けるクロスコミュニケーションの場となっていることが、社員の声からも伝わってきます。
運営面でも、食の多様性と健康を重視しており、スマートミール認証を取得しているほか、自己管理ツールを提供し食事を通じて社員の健康をサポートしています。また、カフェスタイルのサービスやハラル食対応など、利用者の多様なニーズに応えるなど、同社のスローガンである「Light you up」(お客様一人ひとりを照らし、きめ細やかな商品やサービスを実現することで、輝いたライフスタイルを提供する)が社員にも向けられていることを示していると言えます。
さらに持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みとして、食堂はフードロス対策に力を入れており、BIツールを用いたデータ分析により食材の無駄を削減しています。地域の食材を利用したメニュー開発を通じて、地域経済の支援と環境保全にも貢献しています。
このように、本社工場第一地区の社員食堂は単に食事を提供する場所以上の価値を持ち、健康、経済、環境、コミュニティの各面でポジティブな影響を与えている、エコでスマートな社員食堂でした。
ダイハツ工業株式会社
大阪府池田市桃園2丁目1番1号
本社(池田)工場 第1地区
記事の内容は取材および掲載時点の情報であり、最新の情報を反映・担保するものではありません。