プライミクス株式会社は、1927年に大阪市福島区にて日本初の工業用クロムめっき工場として創業した高速攪拌機メーカーです。攪拌機を用いると高性能な製品化が可能となることから、リチウムインオン電池、集積回路、化粧品、医薬品、食品、化学品など幅広い分野の基礎技術として利用されており、高性能な製品化に必要な攪拌機の開発、設計、製造を一貫して手掛けている同社は攪拌機業界においてトップクラスのシェアを誇っています。
2015年8月に本社機能、国内製造拠点、研究所機能を兵庫県淡路市に移転し集約するとともに、産官学で次世代電池材料の技術開発を推進する拠点として国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立大学法人山形大学と共同で「電極板製造技術研究所」を設置しています。
このように製品同様オリジナリティのある取り組みも話題となることの多い同社ですが、中でも注目は淡路島産の食材を利用するという社員食堂。調理スタッフも淡路島内から募るなど、食と職で地元貢献を実現しています。
それでは淡路島にあるプライミクスの社員食堂をご紹介いたしましょう。
まとめ
最高の眺望と食材で社員のパフォーマンスを高める社員食堂
同社が社員食堂を自社で運営すると決断した背景には、まだ本社が大阪にあった際に利用していた仕出し弁当にあるといいます。
「値段は安かったのですが、加工品ばかり。食事の質が低ければ免疫力も低下し、食べる楽しみもなくなってしまう。そこで移転したら社員のパフォーマンスもあげられるよう、なるべく地元淡路島の食材を使った手作り料理を提供しよう、と決意しました。そのためには自社で提供したほうが早いと決断し、自社の食堂運営のための会社も設立しました」(食堂運営を行うプライミクス プラス・福田社長)
そこで完成したのが「日本一楽しく、おいしい社員食堂」を目指した社員食堂「ラ・カンティーヌ」です。
食堂運営にあたっては、元々「食」のプロフェッショナルでもあった古市会長自らが「フードオペレーション運営指針」を作成。「透明性」「環境問題への取り組み」「フードマイレージの意識」「おいしさこそ健康の源」「社員の健康管理と食生活指導」「メニュー・ダイバーシティ」「スローフード」「料理家を招くイベントの開催」という、健康的でサスティナブルな8つの柱をコンセプトに据え、地域の活性化と持続可能な企業としての指針を掲げています。
淡路島は古来より“御食国(みけつくに)”と呼ばれ、豊富な食材が揃っています。豊富な種類の食材を近隣の生産者から直接仕入れており、鮮度は抜群。さらに加工品は使用しておらず、社食で提供できるレシピは1千種類以上だといいます。これら豊富な食材と高い調理技術で「1年を通じて同じメニューを出さないこと」と古市会長より厳命された“掟”を実現しています。
実際に利用している社員からも「午後からの仕事も頑張ろう! とモチベーションが高まります」「ここで食べたら他では食べられない」と好評を博しています。
食堂を運営するために地元淡路島から調理スタッフを雇い入れるなど、淡路島の「食」と「職」で地域に貢献しながら社員には鮮度のよい美味しい料理を提供しているプライミクスの「ラ・カンティーヌ」。仕事の合間もワイワイ楽しい時間を過ごす社員食堂でした。
兵庫県淡路市夢舞台1-38
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