
同じフロアに運営会社が2社! 世界を驚かす新しいアイデアがうまれる社員食堂
1日の利用食は4,000〜4,500食というメガ社食。女子栄養大学とのコラボメニューも。
今回ご紹介するのはソニー株式会社。創業1946年、連結売上高8兆2,159億円、連結従業員数131,700人(2014年度)という日本を代表する大手総合電気メーカーです。
そんなソニーさんの社員食堂ですが、実は2度目の取材となります。社食ドットコムが初めて紹介した企業がソニーさんだったのですが、今回、社員食堂のリニューアルを行なったとの連絡を受け、再取材に訪れました。
世界のソニーの社員食堂の現在はどのようになっているのでしょうか? それでは早速ご案内します。
JR品川駅港南口から徒歩5分に位置するソニー本社。 ロビーにはゲームのキャラクターやツリーがお客様をお出迎え。AV機器や映画情報などの自社製品も展示されています。 今回ご案内いただくのは、広報・CSR部の北川さんです。宜しくお願いします! 早速12階の社員食堂「Plat」にGO! 4000平方米のワンフロアになんと1200席! 天井が高く、開放感があふれています。 中にはいると、すぐに液晶ディスプレイでメニューが表示されています(社内のイントラネットでも告知)。 エリアはNorthとSouthに分かれており、さらにパスタやカレー、イベント食、ビュッフェ、サラダバー、カフェ&ベーカリーコーナーなどがあります。 こちらはサウスカフェテリアと呼ばれるエリア。営業時間は11:20〜14:00と夕食17:30~19:00(月~木)。 フロアには初めての利用者にもわかりやすいよう誘導線が示されています。 女子栄養大学とコラボした人気の健康志向メニュー「ソニーごはん」。1日400食も注文される日があるとか。 「今日は何にしようかな」。メニューは総数で1日約80種類(定番メニュー以外が日替わり)もあるので悩んじゃいますね。 新しく導入されたばかりの生麺の生そばを使った「信濃戸隠そば」(240円)やレッドカレーラーメン(480円)など。 「酢豚」(大375円・ハーフ225円) 「牛すき焼き丼 温玉添え」(大473円・小307円) こちらは全12種類(日替わり)の野菜やフルーツが用意されているサラダバーコーナー「Vegeful」。1g=1.2円の量り売りコーナーです。 この月の小鉢のテーマは「ビタミンA」。目の健康維持や抗酸化作用に効果が期待できるとされています。 朝も営業(8:00〜10:00)している「こにぎりや」さん。女性でも食べやすい三分の二サイズのおにぎりです。意外にも男性利用客が多く、めんたいこやツナマヨが人気。 こちらはノースカフェテリアと呼ばれるエリア。
営業時間は11:20〜14:00と夕食17:30〜19:00(月火木金)。こちらはメインメニューA,B,Cとスペシャル、丼といったメニューが提供されています。 健康米は社員からも好評だとか。 「はちみつポークジンジャー」(大 430円 ハーフ260円) 「焼肉おろしポン酢」(大 ハーフ 250円) 外国人社員向けにメニューを英語表記にするなど工夫している。 カレーとパスタコーナー。パスタはその場でIH機器で作るため、つくりたてを食べることができます。 カフェは有名カフェの「スタンダードコーヒー」。パンはこの場で手作りパンが食べられます。共にテイクアウトができます。 こちらは新設のビュッフェコーナー「Buffet Island(ビュッフェ アイランド)」。 1g=1.2円で常時20品が用意されています。ビュッフェコーナーは8割以上の社員から高評価を得ているそうです。 1日の利用食は4,000〜4,500食というメガ社食です。
夕食はカフェテリアのみの営業ですが、こちらも約1,000食!さまざまなタイプの座席があり、一人から大人数までさまざまなニーズに対応しています。 社員食堂の基調カラーは白。これは汚れがすぐわかるように衛生面を重視していること、そして明るさを大事にしているため。 喫食率は約6割。改善要望などは無記名で意見を伝えることができます。 この日のソニーごはんは「韓国風豚やき肉のピリ辛丼セット」(500円)。 鮭のレモンソース 410円 ソースかつ丼 500円 塩レモンと塩麹のチキングリルセット 520円 パスタ 493円 レインボーブリッジや東京タワーを望みながらくつろげるリラックスゾーン。
まとめ
進化する社員食堂が斬新なアイデアの創出の場となる!
ソニーさんが社員食堂をリニューアルするにあたって掲げたテーマは、
- 人が集まりにくいエリアの活性化
- 社員数増加に伴うテイクアウトの充実化
- 多様な社員ニーズへの対応(朝食利用、社員がリラックスできる環境づくり)
というものでした。
また特筆すべきなのは、ソニー本社の社員食堂では同じフロアに運営会社が2社入っていること。これによりお互いが切磋琢磨し合うことで、サービスもメニューも高いレベルで提供されるといいます。新しい働き方が問われる中、今後は、「オフタイムの社員食堂をワークプレイスとして積極的に活用する予定」(ソニーコーポレートサービス株式会社 食堂担当者)といいます。
以前の社員食堂では一部エリアを店員さんが配膳までしてくれるフルサービスのレストランスタイルにしていたのですが、そのエリアの利用率が下がっていたこと、そこへ本社で働く人が増えたことから利用率を高めるためにビュッフェコーナーを設置するとともに、リラックスゾーンを新設。さらに社員食堂以外でも利用できるようテイクアウトできるメニューも増やしたとのこと。そして社員が朝食を摂れるよう一部エリアでは8時から営業を行なうなど、社員にとって、よりよい社員食堂になるよう改善されたそうです。
世界を驚かす新しいアイデアは、このような社員食堂で生まれるのかもしれませんね!
東京都港区港南1-7-1
記事の内容は取材および掲載時点の情報であり、最新の情報を反映・担保するものではありません。