今回訪問したのは京都府の向日市役所です。京都府の南西部に位置する向日市は北西東を京都市と、南を長岡京市と接する面積は7.72平方キロメートルと西日本一小さく、全国でも蕨市、狛江市に次いで三番目に面積の小さい市です。一方、人口は56,472人(2022年3月1日時点)で、人口密度は京都府内の市町村でも群を抜いて高く、全国でも上位に入ります。
向日市の前身である向日町は、1592年に豊臣秀吉が向日明神(向日神社)前に新しい町を造ることを認めたことからその名が付けられたのが起源とされています。
そんな向日市の行政サービスなどを行なっているのが向日市役所です。向日市役所は2021年にリニューアルされ、新しく生まれ変わりました。その際に最上階に眺望の良いレストラン「Cafe & Dining HANAむこう」が2021年4月にOPEN。ランチ・カフェ・そしてディナーも営業しており、市役所職員や一般の方に食事を提供しています。早速ご紹介しましょう。
まとめ
市民だけでなく観光客にも愛されるレストランを目指す向日市役所内食堂
向日市役所は、庁舎のリニューアルに際し「多くの方に親しまれる市のランドマークのような庁舎にしたい」として施工されました。その思いを表す取り組みの一つが最上階となる5階に設置された「展望レストラン」です。高台にあるため窓からは向日市一帯はもちろん、遠くには大文字焼きで知られる大文字山、京都タワーなども望めます。市役所職員はもちろん、市民をはじめ観光で来られる方にも利用しやすい憩いの場を目指しています。
この展望レストランは華麗の”華”、草木の“花”からローマ字で「HANA」とし、向日市の「むこう」を合わせた「HANAむこう」という名前で2021年4月にオープン。「食材はなるべく地域で採れた産品を使用し、地域の方に愛され、また地域への貢献ができるよう目指したい」(総務部(当時) 紺野担当課長)、とレストランの活用方法を示すとともに、すでに「選挙の期日前投票に来られた方」や「市内の新成人」に対して、レストランでの割引を行なうなど、市役所庁舎内にあることを生かしたサービスを行なっています。
向日市周辺には歴史的にも重要なエリアで、6世紀頃作られた全長46メートルの前方後円墳である「物集女車塚古墳」や、718年に創建され、明治神宮本殿のモデルとなっている「向日神社」があるほか、784年には平城京から遷都され、794年に平安京に遷都するまで首都となった長岡京が造営されていた地としても知られています。また自然も豊富で、全長1.8キロメートルにも渡る竹林の散策路である「竹の径(みち)」は国内外の多くの人の心を癒しています。
見どころ満載の向日市に訪れたら、ぜひ向日市役所5階の「Cafe & Dining HANAむこう」で、素敵な景色を眺めながら、近隣地域産の食材で作られた美味しい料理に舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。
京都府向日市寺戸町中野20番地
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