1964年、大塚製薬は大塚製薬工場の販売部門が独立し、点滴注剤とオロナミンCを中心に販売するための会社として設立されました。現在は治療薬・診断薬などの「医療関連事業」と健康の維持・増進のための飲料・食品・化粧品などの「ニュートラシューティカルズ関連事業」の両輪で健康に役立つ製品の製造、販売を行なっています。
2017年度のグループ全体の売上は約1兆2千4百億円と国内3位。大塚製薬単体での売上高は5,312億円。大塚製薬はポカリスエットやカロリーメイト、ソイジョイなど一般にも馴染みのある製品を多く提供していますが、「医療関連事業」「ニュートラシューティカルズ関連事業」の売上比率は約7:3となっています。
2017年、大塚グループとして「健康宣言」を行い、社員自らが健康の維持増進に努め、また職場環境の整備にも取り組んでいます。同社の徳島工場の敷地内に2つある社員食堂でも健康に関する取り組みを行っており、効果をあげています。
まとめ
元気をサポートする会社の社員食堂は、元気を生み出す社員食堂だった!
大塚製薬徳島工場エリアの社員食堂では、栄養バランスを考えた「ヘルシーメニュー」を導入(今切食堂)するとともに、B定食は低カロリーメニュー(定食Aよりも150kcal以上低カロリー)にするという取り組みを行なっています。
社員食堂の運営で注力しているポイントについてお話を伺うと、
「健康をテーマとし、食を通じた社員の健康づくりを目的としています。働いている社員も健康になることで勤労意欲や能力の向上につながることはもちろん、私たちの会社自体が世界の人々の健康に貢献する事業を行なっていることもありますので、『まず社員が健康である』ことが必要ですし、その実現をサポートするために会社としても社員食堂を健康づくりの実践の場としていく予定です」
(総務部 佐藤さん)
「徳島は農水産物が豊富なため、新鮮で美味しい食材の宝庫といえます。2つの社員食堂を35人のスタッフで運営し、地元産の旬の野菜を使ったメニューづくりを行なっており、管理栄養士と調理師を交えたメニュー検討会を実施しています。また卓上には栄養情報などを記したポップを置くことで食育にも力を入れ個々人の健康スキル向上を図っています。食育の日(毎月19日)には、食を通じた社員の健康づくりとして、野菜&果物バイキングなどを行なっています」
(管理栄養士 福山さん)
とのこと。
また、同社の社員食堂の特徴として、運営を業者に委託するのではなく、自社スタッフで運営しているということがあります。社員寮(グループ社員含む)に入っている社員は朝昼晩の3食を社員食堂でまかなうため、若手社員の健康についても重要な役割を担っているといえます。
同社を含む徳島エリアの大塚グループ企業では、生活習慣病対策として「徳島健康プロジェクト=TOK-J」にも力を入れており、社員食堂を使った健康イベントや、運動会、スポーツイベントの実施などを行なっているそうです。徳島県は医療費が全国平均より高いため、トータルヘルスケアカンパニーとして大塚グループが徳島県全体の企業の健康増進への取り組みを引っ張っていくことでしょう。
まさに“元気ハツラツ!” な大塚製薬さんの社員食堂でした!
大塚製薬株式会社
徳島県徳島市川内町加賀須野463-10
徳島工場
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【企業関連ニュース】2019/09/20 大塚製薬株式会社 温室効果ガス削減目標について、Science Based Targets(SBT)イニシアチブ(以下 SBTイニシアチブ)から認定を取得。