
1960年に設立された株式会社セガと1975年に創業したサミー株式会社が、2004年経営統合した際に持ち株会社として設立されたセガサミーホールディングス株式会社。資本金299億円、年商3,236億円、グループ人数7,726名を有し、国内40社、海外27社のグループ企業を束ねています(2018年3月期)。
事業内容はパチンコやパチスロ関連の遊技機事業、デジタルゲームソフトやアミューズメント機器、玩具、映像といったエンタテインメントコンテンツ事業、複合型リゾート施設運営といったリゾート事業など幅広い領域で事業を行い、様々なエンタテインメントを提供しています。
2018年8月、グループのシナジー強化を図って都内に点在していたグループ会社の本社機能を品川区に集約。その交流の場として活用が期待されているのが本社ビル9階にある社員食堂「JOURNEY’S CANTEEN(ジャーニーズ キャンティーン)」。グループ企業の社員という名のクルーが集う社員食堂をご覧いただきます。
JR大崎駅から徒歩6分。2018年1月に竣工となった地下2階、地上24階の住友不動産大崎ガーデンタワー。 グループ総合受付。“GRAND HARBOR”と名付けられているグループ本社の総合受付。客船をイメージして作られています。 今回ご案内いただくセガホールディングス広報部の小池さん。よろしくお願いします。 船のイカリや航海図が置かれており、フロアも海をイメージした青色に。毎日出航気分が味わえますね。 窓の外は海・・・ではなく品川の街並みが見渡せます。しかしまるで船室のようです。 受付の様子です。右に見えるのはセガサミーが共同運営する韓国初のIR施設「パラダイスシティ(PARADISE CITY)」の模型。 壁全面にLEDディスプレイが敷きつめられた未来感満載のコワーキングスペースがあります。 9階には来客用の会議室があり、世界中のA〜Yまでの頭文字の港町の名前がつけられ、全てデザインが異なっています。 懐かしのゲーム機「ドリームキャスト」や「GENESIS(日本名:メガドライブ)」「セガサターン」など名付けられた会議室も。・・・懐かしくて涙出そう。 それでは社員食堂にいってみましょう。9階にあり、旅の疲れを癒す宿舎をイメージして“JOURNEY’S CANTEEN”と名付けられています。 営業は朝7:30から22:00。朝食は7:30~8:30、ランチタイムは11:30〜14:00。
お酒が飲めるバータイムは18:00〜22:00(L.O21:00)。多彩なお惣菜や野菜が好きなだけ1g=1.5円のグラムバイキング。HOT&COLDが選べます。 12時をすぎると続々と社員の方が集まってきます。部門ごとに時間をずらして利用しています。 こちらは天井を抜いており開放感を演出。空間を贅沢に使っており、社員からも“リラックスできる”と好評。 食堂はL字状になっており、座席は全部で約700席。ランチだけで1日約1500食利用されているとのこと。 人感センサーが設置されており、社員はスマホやPCで「今何人社員食堂にいるのか」わかるようになっています。 カウンター席では携帯電話用の非接触充電器もあります。窓からはJRの操車場や新幹線、遠くは羽田空港に離発着する飛行機も見えます。 利用者がリラックスできるよう、昼と朝と夜で異なる環境音楽が流れています。 【Aランチ】鶏肉と大根のキムチ煮 【LIVE COOK】煮込みハンバーグ 【中華麺】金華ハムスープの葱塩鶏そば 【デリ】グラムデリ。こちらで286g(おかずのみ。429円) カフェコーナーではコーヒー、紅茶、スムージーなどだけでなく、夜はビールやワイン、おつまみなどの軽食が提供されます。 セガの人気ゲーム“メガドライブ”のコントローラーをイメージして作られた「チョコントローラー」。 【VOICE】「一人で食べるときはカウンター席で外の景色を見ながら気分転換できます。コーヒーや甘いものもあるので一息つけますね」 【VOICE】「ダーツやゲームもできるのがこの会社らしいです。やるときは夜ですけど。担当しているUFOキャッチャーもあるといいですね」 【VOICE】「以前のオフィスでは社員食堂がなかったのですが、お客さんを連れてきてランチミーティングもできるようになりました」 【VOICE】「パンや麺類も充実しています。夜も営業しているのでお酒を飲みながら仕事の話や雑談で盛り上がれます」 【VOICE】「毎日利用しています。ここではごはんが自分の欲しい量だけ盛れるので嬉しい。小鉢が多いので野菜も十分摂れます」 グループの頭文字である“S字”の机も。社員食堂を作る際に各グループ社員で構成されたワークショップチームによるアイデア。 社員食堂の奥にあるバーエリアの大型ディスプレイではゲームも楽しめます。ランチタイムに『ぷよぷよeスポーツ』で対戦する社員たち。 バーエリアでは食後のダーツも盛り上がっていました。グループ企業にはこの機械をつくっている会社もあります。 社員食堂には“THE LIBRARY”という図書コーナーも。ビジネス書だけでなく小説や絵本、漫画もあり、いつでも利用できます。
まとめ
社内コミュニケーションの活性化とアイデア創出の場となる新しい社員食堂
セガサミーグループの各企業は、池袋や大鳥居など都内各所に点在していたことから、十分なシナジー効果が発揮されていなかったといいます。そこで約4,500人が2018年8月より品川区に新しくできたオフィスビルに順次移転し、最終的にはグループ20企業(計6,500人)が住友不動産大崎ガーデンタワーに統合される予定となっています。
グループを象徴するテーマとして選ばれたのが”Journey(セガサミーの飽くなき旅)”というコンセプト。世界中の港町の名前がついた会議室や本物のイカリ、桟橋や船のデッキ、海をイメージした絨毯など遊び心のあるオフィスでオープンな環境づくりにこだわった空間となっています。
社員食堂も同様に「JOURNEY’S CANTEEN」と名付けられ、部門間、会社間の垣根を越えて社員の交流を促進するとともに、知的好奇心を高める空間づくりにこだわり、グループ社員のコミュニケーションの場として活用されています。オフィス移転が決まった際には、グループの各企業より選抜されたメンバーによる社員食堂ワークショップも実施。
社員食堂内に夜も利用できる&BAR(エンデバー)と呼ばれるBarを設置し、アルコールを提供し大型ディスプレイによるゲームや、ダーツ、ビリヤードなどといった遊びの場を設けるだけでなく、”THE LIBRARY”という最新のビジネス書や小説、漫画、絵本などが自由に閲覧できる図書スペースも設置しています。これによりグループ社員の自由な創造力を伸ばしながら、コミュニケーションの活性化も行なうという狙いがあるとのことです。
食事についても社員の意見を取り入れており、野菜を摂取しやすくするためのビュッフェスタイルのグラムデリの導入や、ヘルシーメニューの充実化を進めていくとのこと。
一番注力されている点について伺うと
「セガとサミーという中核となる企業同士が立地的に離れていたため、今まで少なかったグループ企業間の交流をどのように潤滑にしていくか、という点を重要視しています。コミュニケーション推進課を設置し、定期的な交流イベントを行なっていますが、社員食堂はその象徴的な場所となっています」
(総務人事本部 石堂部長)
イベント例としては、社長自らコスプレで1日過ごしたハロウィンイベントや、eスポーツの大会などが行なわれており、今後もさらにイベントを行なう予定とのことです。
セガサミーグループの社員食堂は、社内のコミュニケーションを潤滑化するとともに新しいアイデアを創出することを目的とした、新しいタイプの社員食堂でした。
東京都品川区西品川一丁目1−1
住友不動産大崎ガーデンタワー
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企業活動リリース 2019/10/31「令和元年台風第 19 号」に対する支援について