
1950年に大塚製薬工場から有機化学部門が独立した際に大塚化学薬品株式会社として設立され、1984年に現在の社名に名称を変更している大塚化学株式会社。かつては一般向けにオロナミンCドリンク(現在の販売は大塚製薬)、ボンカレー(現在の販売は大塚食品)の販売などを行なっていましたが、現在はリサイクル可能なプラスチックスや、自動車の低燃費化を実現する素材などの製造販売を中心に、ケミカルソリューション事業、マテリアルソリューション事業、ケミカルサイエンス事業といった3事業部体制で化学品事業を行なっており、「自動車」「電気・電子」「住宅」「医療」といった分野に製品を提供、グローバル企業として社会に貢献しています。
大塚グループに属し本社を大阪市に構えている、資本金50億円、売上308億円、従業員数511人(以上2017年度)を有する化学メーカーである大塚化学の徳島工場の社員食堂をご紹介しましょう。
1969年に開設された、リサイクル可能なプラスティックスや自動車の低燃費化を実現する素材などを製造している徳島工場。 工場の案内図。赤線枠ではヘルメット着用が義務付けられています。 天然ガスによる発電供給システム。徳島今切地区で活動しているグループ企業に供給し、大幅なCO2削減を実現しています。 工場内には危険体感訓練を行うなことができる安全道場も。工場で作業する人は必ずここで実習を行なっています。 創業者である大塚武三郎氏が記した、ビジネスマンとしての心得を説いている「体験七説」。 こちらは宇宙をイメージしてつくられているティエラホール。会議や研修などに利用されています。 それでは社員食堂をご紹介しましょう。事務所棟1階にある社員食堂「Cafeteria」です。 座席数は160席。利用者は工場部門で働く社員や分析・研究部門の社員など。 1日の利用食数は約250食。お弁当をここで食べてもOKだそうです。 メニューは定食A/B、麺類(うどん、そば、ラーメン)、カレー(ボンカレー)。 営業時間は11:00〜13:00。12時すぎると食堂内が混み始めます。 社員と食堂運営者が顔なじみのため、ごはんをよそう人は誰がご飯をどれくらいたべるといったことは把握すみ。 社員食堂のメリットをうかがうと「面識があるくらいの人でも、相席になると話しかけることができる」とのこと(総務部/村上さん) 社員食堂では新入社員歓迎会パーティや、マネージャーミーティング、懇親パーティ、クリスマスメニューDayなども開催されています。 社員の平均年齢は約43.4歳(2011年度大塚化学CSR報告書参照) 男女比は9:1で圧倒的に男性が多いそうです。しかし見た目にこだわった綺麗な盛り付けにも力を入れているとか。 女性社員に人気なのは「ヘルシーメニュー」。提供されるのは火曜と木曜のみの特別メニューです。 同じ敷地内にあるグループ企業の大塚食品の社員も利用できます。 定食に添えられるみかん、パイナップル。女性からの要望が多いフルーツです。 【カレー】カレーはグループ企業がつくっているボンカレー。開発し当初販売もおこなっていたのは大塚化学とのこと。 【日替わり定食A】牛肉と長芋の中華炒め、華風酢の物、果物、中華スープ 【日替わり定食B】イカチリソース、華風酢の物、果物、中華スープ 【ヘルシーメニュー】豆腐とチキンのグラタン、トマトのカップグリル、青梗菜のマスタード和え、果物、野菜スープ 【特別食】オードブル盛合せ、バターナッツカボチャのスープ、牛フィレ肉のステーキ和風クリームソース サラダ添え、ローズマリーのフォカッチャとオリーブオイル、デザート盛合せ 【VOICE】「好きなメニューは野菜がいっぱいで食べ応えもあるヘルシーメニューです。毎日利用していますが、美味しいので大満足です」 【VOICE】「地元の食材は新鮮ですし、美味しいです。見た目も綺麗な盛り付けなので食べるのが楽しみですね」 【VOICE】「毎日食べています。ボリュームは十分でものすごく美味しい。社員食堂では仕事以外の話などでリラックスできます」 【VOICE】「社員食堂があるから他部署の人とここで趣味のことなど話せてコミュニケーションがとれるんですよ」 特別室A(洋室)。お客様の接待やちょっとした会議も兼ねて利用されます。 特別室B(和室)。和食の場合に利用されることが多いとのこと。 【シェフの声】「社員の方には料理残さず全部食べて欲しい、という気持ちがありますが、結構ボリューム感あるので大変かも、ですね」 グループで製造販売している健康補助食品も。糖分や脂肪の吸収を抑え、食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇をおだやかにするそうです。 ご案内いただいた総務部の村上さん。ありがとうございました!
まとめ
健康向上を心がける大塚化学徳島工場の社員食堂
大塚化学さんでは、食堂運営にあたり「健康」を意識しているとのことで、そのために「ヘルシーで美味しい」メニューの提供を心がけています。火曜と木曜に「ヘルシーメニュー」と称したメニューが提供されていますが、「開始以来同じメニューが出たことがない」と、マンネリ化しないメニューや、味以外の要素として、美味しく食べることができるよう盛り付けなどの見た目を工夫しており、社員からも高い評価を受けています。
また、外国から打ち合わせ等で来社する他の企業の方が利用する際には、メニューにこだわらずハラール食や軽食などで対応するといった柔軟性も備え、利用者の利便性を高めています。
徳島県内の大塚グループでは「徳島健康プロジェクト」と名付けられた「生活習慣病リスクの軽減による元気で明るい職場創り」をテーマとした生活習慣病対策という取り組みが行なわれています。
もちろん大塚化学さんでもメタボ対象者などに保健指導や健康イベントを実施し、社員の健康向上に努めているだけでなく、独自に「全社員が信頼関係を築きながら生き生きと働くことができる職場環境を実現するとともに、社員の健康の維持・増進に組織全体で取り組む」という「大塚化学健康宣言」を宣言されています。
今後は社員食堂でもさらにヘルシー施策に取り組むとのことですので、社員食堂のさらなる充実化が期待できそうです。
大塚化学株式会社
徳島県徳島市川内町加賀須野463
徳島工場
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【企業関連ニュース】2019/09/20 大塚化学株式会社は、特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパンが主宰する「イクボス企業同盟」に加盟し、 「イクボス宣言」したと発表した。