── 企業とのやりとりで気をつけていることは?
ひとつはご参加いただいたあとのコミュニケーションをきちんとやろうと努力をしていまして、今480社・団体(拠点にすると900カ所以上)でTFTプログラムは導入されています。
それらの企業・団体にメールや電話で「今こんな活動をしています」と日本国内での活動や支援先の様子についてもなるべくこまめにご報告をして、皆様からお預かりした20円がどのように使われているか、ということをきちんとお知らせすることを重視しています。
あとは参加企業のご担当の方が、忙しいお昼の時間の中に何百人何千人といらっしゃる社員の方にどれだけ伝えることができるか、ということがすごく大事になってくるので、直感的にわかるような写真を使った「かわら版」※1と呼んでいるポスターを用意しています。これであれば社員食堂の掲示板に貼っていただくだけで「自分の寄付した20円がここにつながっているんだ」と理解しやすいと思います。また、マンスリーニュース※2と呼んでいるテーブル上に置かれるポップでニュースをお伝えしています。
── TFTの活動が多くの企業や団体に支持されている理由は何でしょうか?
TFTのプログラムは企業によっていろんな考えで参加されています。
「健康的なメニューをもっともっと推奨していきたくてその後押しの一貫としての部分が大きい」という企業や「社員だれでも参加できる社会貢献事業を探していてそれがすごくマッチしましたという企業もあります。
各社いろんな社会貢献を行おうという中で、TFTのプログラムは食堂でヘルシーメニューを選ぶだけなので負担なく多くの方に参加できるので、企業の方にも喜ばれています。また、私たちが支援先に提供するのは給食ですが、その先には教育の機会の創出だったり農業生産性の向上だったり、というところまでつながっている、ということが、多くの方に支持されているポイントなのではないでしょうか。
── 今後はどのようなかたちでの支援が進むのでしょうか?
支援先については1食20円提供している食事なんですけど、地元の人たちの参加を増やしていきたいと考えています。食材の一部を両親が提供するという形であったり、学校菜園で作った野菜を給食に使います、という比率をあげていったりというように、外部からの支援がなくても給食を続けていけるような下地づくりを始めています。