会社の歴史は東京・三田で茂木重次郎が共同組合光明社を設立し、日本初の洋式塗料を製造した1881年まで遡ります。その後改称を経て1927年に日本ペイント株式会社となり、2014年には日本ペイントホールディングス株式会社と商号変更し持株会社体制となりました。
設立以来、138年にわたって塗料全般(自動車用、建築用、構造物用、船舶用、金属素材用、電気機器用、産業機械用、道路用、家庭用等)の製造・販売や表面処理剤、電子部品材料、化学工業製品の製造販売を行なってきた同社。アジア・北米・欧州・南米に拠点を構え、国内第1位、世界第4位の売上を誇る、年商約6,230億円、資本金788億6千2百万円、従業員数20,402人(連結/2018年12月末)を有する日本の塗料業界のリーディングカンパニーです。
大阪市にある同社の本社および同敷地内にある大阪事業所の社員食堂は共に2019年5月にリニューアルオープン。そのコンセプトとして「新たな価値を創造し続けるリーディングカンパニーにふさわしい食堂であること」、「食堂から“活気あふれる風土”をつくる」という2点が掲げられています。
それではリニューアルされた日本ペイントホールディングス株式会社の社員食堂をご紹介しましょう。
まとめ
自社の経営理念を社員食堂でも実現することが目標
同社では、2018年春に経営理念でも示される「活気あふれる風土」を社員食堂からもつくっていこう、というコンセプトで本社および大阪事業所の社員食堂をリニューアルするプロジェクトが立ち上がりました。このプロジェクトリーダーに立候補したのが同社の総務人事本部の本田さん。
「それまでの食堂はただ食事をするだけの場所でしたが、話す、考える、見る、聞く、休むなど今までの使い方だけでない多様な活用を視野に入れた社員食堂を目指しました」(プロジェクトリーダー/本田さん)
そこで、社内から有志を募集。それまでの同社の食堂にはなかった、色合いを意識した家具やレイアウトフリーの座席、仕事や打ち合わせのためのコンセント、プロジェクターなどを設置する際も、どの位置にどうおけば良いか、サイズはどうするか等、実際に利用する各部署の社員でもあるプロジェクトメンバーで議論をしながら一緒に作り上げていきました。
また大淀事業所の食堂では、背もたれの高い椅子を導入。個室感を作り出すことで会議等のミーティング等において活発に利用されるようになっています。
メニューについても、色とりどりの食材を生かしたメニューで健康を意識できる“カラフルランチ”を導入したり、カジュアルな食器になったり、食堂の壁が自社製品の塗料で塗られたり、など“見た目”でも楽しめる食堂づくりを実現されています。
日本ペイントホールディングスの社員食堂は、本田さんを中心としたプロジェクトメンバーが「自分たちが働く場所は自分たちの意見でつくっていく」という意思を反映させた社員食堂となっています。
これからの社員食堂は単に食事をする場所としてだけでなく、より強く企業の特色を打ち出していく時代に入ってきています。同社のように自社の理念に満ちた社員食堂づくりは、多くの企業にも今後の社員食堂の道筋を示しているといえそうです。
大阪府大阪市北区大淀北2-1-2
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